ブラックフライデーとそれに伴う荷物量の増加からでしょうか、深圳・香港から国内に入って佐川に渡ったところでしばらく止まっていたH1ですが、ようやく我が家に到着しました。
11/23の夜に注文、11/24に現地配送業者にデータが行って、以降紆余曲折して12/10に到着です。玉石混交モールのchoiceモノに比べたら遅いのは仕方ないとしても、注文時期が悪かったですね。さっさと決断して注文しちゃえばよかったです。早速開封して電源を入れてみます。首を長くしている期間が長かったので、メーカー公式からダウンロードしたCPSで、あらかじめAT-D168UVと同じようなことができるようにしたコードプラグを作っておいたので入れてみます。
AT-D168UVとは違い、あらかじめ機能が割り当てられているキーがあります。これに加えて後から設定できる上下ボタン、PF1/2キーと、画像でいう「3 SOS Button」のボタンがあるので、ボタンに機能を割り当てられる自由度が高く便利です。※知らないだけでAT-D168UVにも同じような機能があるのかもしれないですね。
あらかじめ機能が割り当てられているキーは
- テンキー左下隅の「*」は、短押しでAバンド、Bバンドの切り替え(AT-D168UVでいうところの上バンド下バンドと同じです)、長押しでキーボードロックと解除
- テンキー右下隅の「#」は、短押しでシングルバンド表示とデュアルバンド表示の切り替えです。さらにシングルバンド表示にしているときに*を押すとAバンドとBバンドの切り替えになります。
- 「赤いボタン」は、緑のメニュー奥底に進むボタンと対になっている「戻る」ボタンですが、これを長押しするとVFOモードとチャンネルモードの切り替えができます。さらに、VFOモードのときに#を短押しするとデジタルとアナログの切り替えができます。
です。ちゃんと覚えればですが、これらがPFキーを使わずに割り当てられているのはありがたいです。で、私が今のところ任意に割り当てているキーはこんな感じです。
PTTの上と下にPFキー(SK1/2というようです)があって、上側SK1でディスプレイの昼間モードと夜モードの切り替え、下側SK2でMonitor(アナログ時のスケルチオープン)です。※なぜSK1にそんな機能を割り当てたかというと、このボタンって割と触っちゃうんです。当初はFMラジオやデジタルとアナログの切り替えを当ててたんですが、PTTボタンを触ろうとして誤ってこちらを触ることが多く、重要な機能は割り当てちゃダメということしました。ちなみにFMラジオはAT-D168UVとは違って、国内バンドもロータリーエンコーダで普通に選局できます。
上下キーはAT-D168UVのときと同じようにZoneの切り替えにしました。
-----
〇コードプラグを無線機に転送し終わり再起動後、初めての受信テストをしてみます。入感している信号を聴くには430のレピータを聴くのが最善で、ちょうど喋ってる人がいるので周波数を切り替えつつ受信テストを始めました。ここで少し挙動が変なのに気づきます。例えば439.62のレピータで誰か喋っているのを聴いていて、9.64に移ってみようとロータリーエンコーダをパチリと回してみても、62で喋ってる人がそのまま聴こえ続けます。?と思って戻ってみると再現しません。ロータリーエンコーダが空振りしたのではなく、周波数表示が変わったのを見ていますから、表面上の受信周波数が変わったのに、受信部は動いていないと考えてよいでしょう。もう一度、と再現してみようとしても再現できません。なんでしょうね。わたくしも歳をとってきたので、幻覚をみるようになっているのかもしれません。この点は未解決で未再現なのでとりあえず置いておきます。 (この部分は未検証です)
〇電源オンオフと音量調整を兼ねているツマミを、音が出る位置からすこしずつ絞っていくと、無音になり、クリックがあって電源オフになるという一連の動きがあります。このとき、クリックを完全にしないで音量プラス側にツマミを戻すと、電源がオフになるのにもかかわらず、ツマミは最大まで回ります。もちろん電源は切れていているので音は出ないのですが、この感触は不思議です。電源オンオフのクリックでワンパルス入るところの出方がいまいちなスイッチなんでしょうね。うちのはこんな感じですが、他の個体はどんな様子なのか気になります。赤ボタンに電源マークが印刷されているので、設計時点では赤ボタンで電源オンオフをやる気だったんでしょうか。
〇144MHz帯のバンド外受信、マリンVHFの感度は悪いですね。残念ながら川崎や横浜のポートラジオはよく聴こえません。アマチュア専用と割り切ればよいということでしょうね。430MHz帯のほうは近くに特小くらいしかないですが、近隣の交信が聴こえているので、それなりなんでしょう。144MHzのバンド内は試してないです。レピータを聴いた感じでは430MHzのバンド内の感度は悪くなさそうです。
〇無線機とCPSとの間の転送速度がAT-D168UVに比べると圧倒的に遅いです。H1はシリアル変換でAT-D168UVはUSB-Cだからかな。もう一つ、H1の場合、データケーブルでスピーカマイク端子を占有してしまうので、コードプラグを無線機に転送して、そのまますぐに受信テストというときにデータケーブルの一端のスピーカマイクプラグを抜かないと本体スピーカから音が出ません。この二点が地味に痛いです。
〇アナログのトーンスケルチの挙動が変です。439.98MHzのように88.5Hzの立川と77Hzの世田谷のレピータが共存する周波数の場合、一方だけを聴きたくて他方が聴こえないようにトーンスケルチを入れたいのですが、77Hzでは意図どおり効いて、88.5Hzではいつも開かないという症状。なので、88.5Hzではエンコードのみ、77Hzではエンコードとスケルチ両方に入れるということにします。
AT-D168UVは88.5Hzでも77Hzでもトーンスケルチが開かなかったので、それに比べたらまだ良いでしょう。某国DMR機はアナログのトーンスケルチの設計がイマイチなのかな。というか、関東地方のアナログレピータの例のような状況を想定してテストしてないんでしょうね。 これ、ケンウッドなど国内メーカーのDMR機はどんな感じなんだろう。
〇AT-D168UVと同じように、ホットスポット用に設定したチャンネルを作りました。概要はこんな感じです。
- ホットスポットとの通信用の周波数は438.01
- 接続先のTGIFトークグループごとにチャンネルを作成。TGIF4000と9990を入れて24チャンネル分。
要は、送受信周波数を438.01にしたチャンネルをTGIFトークグループのIDを入れて必要な分作っています。 この作成のときに「送信用コンタクト」と「受信用グループリスト」を、TGIFトークグループのIDごとに作成しないと、私の個体ではトークグループをちょいちょい移って移った先で電波を出しても「移る前のトークグループで電波が出ているような表示になる」「移った先の応答信号が聴こえない」という状況が起きます。そこで、以下のような設定をしました。おそらく通常のホットスポット用の設定よりもガチガチにしていると思います。
個別のチャンネル設定はこんな感じです。
画像1-1
画像1-2(画像1-1を下にスクロールした状態)
- 画像1-2の右上「送信用コンタクト」:送信したいトークグループのIDを1ファイルごとに作成します。項目名が「Priority Contacts」ですが、チャンネル設定での項目名は「TX Contact Name」なのでわかりにくいです。
- 画像1-2の左側中段「受信用のグループリスト」、RX Group List:「リスト」なので、複数のトークグループをひとまとめに登録できます。複数登録して、チャンネル設定で複数登録しているリストを選べば、複数のトークグループを同時に聴ける…んでしょうね、試していないのですが。私の場合は、一つのトークグループだけを登録した「リスト」のファイルを必要分作成して、チャンネル設定時に選んでいます。

















