【お知らせ】
AT-D168UVのコードプラグを当分の間公開しています。いつまでかは考えていません。
内容に責任を一切負いませんが、カスタマイズのベースに使うなど、ご参考にどうぞ。

2026年2月1日にZone「DMRchs」を「SFRchs」に変更すること、VoIP経由でアクセスする際のTGIFトークグループに関するチャンネルを、以前加えたつもりが出来ていなかったので、レコードを追加しました。
ダウンロードと説明は以下のエントリーからです。

「AnyTone AT-D168UV(その6、設定ファイル(コードプラグ))」
https://tr-1300.blogspot.com/2025/09/anytone-at-d168uv4.html

また、ホットスポット経由でTGIFトークグループにアクセスする場合に参考になるTalk Groupsリストを「DMR雑感(11/10版)」からダウンロードできるようにしています。(【訂正】勘違いをして変更なしと表記していましたが、本当は2/1付け変更をしていました。内容は当該エントリーを参照してください。)
https://tr-1300.blogspot.com/2025/11/dmr1110.html
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2026年1月5日月曜日

H1のVoIP経由受信時のアレを、運用でなんとかかわせないか(その5)

H1のアレな話が続きます。

その4で挙げた課題をもう一度。

(1)音量ボリュームの最小付近の調整ができず、ある点から突然音が出たり、音を絞ろうとしてもある点で無音になって、小さい音量の微調整ができないこと
(4)チャンネルの名称のバイト数を英数で20文字程度まで増やしてほしい
(5)(追記)Call LogがDMR IDの数字でつまらないので、Digital Contact List(H1のCPSでは別の名前ですね)とマッチしたDMR IDはコールサインで表示してほしい。欲をいえば、時間とABどっちのバンドから取得したIDかを表示できたらAT-D168UVと同じですね。D168UVは同じIDが何度もアクセスしてきたら最新のものだけをログに残すという仕様になっています。 個人的にはコールサイン表示になってくれるだけでもありがたいです。 

→(1)(4)(5)、これは次回以降のファームウェアアップデートで改善されることを期待して待つしかないです。

 

(2)VoIP経由の受信の際に、受信開始から数秒音声が途切れること(いつもではないんです。BrandMeister TG91 World Wideのように、エラー補正で復号プロセスに負担がかかるようなトークグループを聴き続けていると、だんだんと症状が出てきます。)
(3)VoIP経由の受信の際に、受信中に音が途切れたり、無音になったり、パケット欠けのノイズが伴うこと(これも同じで、エラー補正でがんばることが重なると、今喋っている局の前に喋っていた局のDMR IDから結びついたデジタルコンタクトリストの情報が表示され続けていたりします。そのような場合、喋っている局の声が聴こえる場合もあれば、無音になることもあれば、「ビー」「ギャー」というノイズが出ることもあります。BM91のようにハードな受信環境ではなく、静かなトークグループでデータの品質が悪くないと思えるときも無音になったりするときもあります。)

→(2)(3)はその4に書いたことが原因なんでしょうけれど、パケットが欠けた状態の信号をエラー補正をがんばってやっているが故、処理が遅れてこうなるってのはおそらくそうなんでしょうけれど、隣で同じ信号を聴いているAT-D168UVがすんなり復調できているのに、H1だけダメってのは残念です。


これらの対策については、すこし悪あがきしてみました。
〇Common Settingから
 (a)Group Call Hang Timeをゼロに(とあるOMの情報)
 (b)Private Call Hang Timeをゼロに(同じOMからの情報)
※Hang Timeをゼロにする件は、Google Geminiによると0だとCPUに高負荷の場合があるので、0.5とか1で試してみろと言われているので追試中。3まで大きくしてしまうと、BM91を聴いている際には、その前にしゃべっていた人の情報が表示されたままになったりするので、大きくしてもそれくらいが限度ではと思っています。
 (c)Last Call Displayをオフ
 (d)Battery Saveをオフ
 (e)Digital Monitorをオフ
 
〇「♯キー」一度押しでAとBの2バンドを表示すると改善か(また別のOMの情報)
※追試したのですが、2バンド表示時に比べてシングルバンド表示のときに悪くなる感じはしません。反対に、2バンド表示にしてもシングルバンド表示のときに比べて良いという感じもしません。

〇DMR ServiveのTalk Aliesの「RX Talk Alies」をオフ
※受信時、すでにインストールしたデジタルコンタクトリスト(H1の場合はLocal Address Contactsと呼称します。)だけを参照し、受信している局が送信しているエイリアス情報は無視します。こうすると、長ーーーーい時間をかけて読み込んだデジタルコンタクトリストから、受信した局のDMR IDとマッチする場合には、住所やプロビンスや国の名前、送信者の名前などが全部表示されます。受信信号からその局のエイリアスを表示させるところまでのプロセスがなくなるので早くなる、かもしれません。

というところまでをやって、プラシーボ効果かもしれませんが、受信時の音声立ち上がりが少しだけ早くなったような…なっていないような…感じです。たぶんなっていません。

〇チャンネル設定の一番下のAPRS受信にマークを入れたら、受信開始時の頭切れがマシになった感がありましたが、 プラシーボ効果でした。時間が経過すると同じです。 (シングルバンド表示ではなく2バンド表示で使うほうが良いという情報をいただいたOMよりコードプラグを参考にさせていただきましたが、残念。)

設定を変えた後、その直後は良い感じがしているのは、「受信信号が無音になってしまったときに、PTTを一度押すと、その時点で受信のやりなおしになるので、その後その信号の切れ目くらいまでは改善する」ということと同じだと思っています。

〇受信音質の劣化については、Pi-StarのキャリブレーションをとってみろとFBのユーザーグループで示唆があったのですが、一番良いところに合わせたH1よりも、合わせた結果350kHzズレたAT-D168UVのほうが劣化がなかったりします。

VoIP経由の受信時に起きている現象なので、Pi-Starの設定でwi-fiを無効にして、ルータから有線接続してみました。ですが、受信の頭切れや無音になることは相変わらずです。


(1)と関連しますが、音量ツマミを絞って小さい音で聴こうとすると、音が出たり消えたりするポイントが8時から9時くらいにあるのですが、その閾値あたりにしておくと、スケルチの開閉と同じようにプチプチ言いながら音が出たり消えたりします。犯人は音量ツマミの絞りすぎなのかと思い、ケンウッドのSMC-34、ボリューム付きのスピーカマイクにして、本体の音量は大きめに、マイクで音量を絞って閾値付近にならないようにしても、受信開始時の遅れなどの症状が出てくるのは同じです。

さて、いろいろと情報をいただきながら(ありがとうございます)、設定の変更で症状をうまくかわせると良いと思い、年末年始に受信テストを繰り返しましたが、H1のVoIP経由の受信時に出る症状は改善に至ることができませんでした。これも将来のファームウェアアップデート待ちですね。

VoIP経由ではなく、デジピータ(SFR)への電波によるアクセスや、シンプレックスでのQSOでは不具合は感じないので、もうしばらくの間、H1はVoIP以外での用途で使うことになります。

2025年12月21日日曜日

H1のVoIP経由受信時のアレの考察(その4・追記)

少し前の話になりますが、首が伸びきったところ(日本語の慣用句で、「なかなか来ないのを待つ」状況を「首を長くして待つ」といいます)でやっとH1が届き、動作チェック後にJARDに保証願い(*)を出し、首尾よく保証書が出て、関東総合通信局に届出をしたのが12/18でした。これでやっとダミーロードをアンテナに繋ぎ変えて送信できるようになりました。

今日のお題はH1で課題としている(課題の内容を修正しました)

(1)音量ボリュームの最小付近の調整ができず、ある点から突然音が出たり、音を絞ろうとしてもある点で無音になって、小さい音量の微調整ができないこと

(2)VoIP経由の受信の際に、受信開始から数秒音声が途切れること

(3)VoIP経由の受信の際に、受信中に音が途切れたり、無音になったり、パケット欠けのノイズが伴うこと

(4)チャンネルの名称のバイト数を英数で20文字程度まで増やしてほしい

(5)(追記)Call LogがDMR IDの数字でつまらないので、Digital Contact List(H1のCPSでは別の名前ですね)とマッチしたDMR IDはコールサインで表示してほしい。欲をいえば、時間とABどっちのバンドから取得したIDかを表示できたらAT-D168UVと同じですね。D168UVは同じIDが何度もアクセスしてきたら最新のものだけをログに残すという仕様になっています。 個人的にはコールサイン表示になってくれるだけでもありがたいです。

のうち、(3)についての考察です。 

 

今日、OMとTGIFトークグループに接続しているデジピータ(SFR)でQSOしていました。OMは隣のエリアからホットスポット経由でTGIFトークグループに、私もデジピータの設置場所から12kmの距離なので、途中で位相ズレやQRMが予想されることから、ホットスポット経由でTGIFトークグループに入ってのQSOです。 

 

ようやくH1が第15送信機として届出が終わったので、

〇私→H1(アンテナを繋げる!)→ホットスポット(Pi-Star)→TGIF44050 

〇デジピータ(SFR、TGIF44050に接続)→438.59MHz DMRモード→我が家のベランダのホイップアンテナ→AT-D168UV→私

という構成で、AT-D168UVで自分の声を聴きながらH1で喋るというのをやっていました。

 

AT-D168UVから戻ってくる音は、H1から我が家のホットスポットでMMDVMからVoIPに変換する際の遅延、インターネット上をパケットが行き来する際の遅延、さらにデジピータ(SFR)側でVoIPからMMDVMで変換する際の遅延、最後にデジピータ(SFR)から我が家に到達する電波での遅延もあって、短いときにはエコーくらいに感じる遅れから、「そんなわけで」くらいの一言くらいの遅延があって、長くなると一文節くらい遅れて届きます。

OMも私もトークグループの中で会話しているので、遅延は最小限で済んでいるのですが、電波を経由するとさらに下線を引いたところの遅延が重なり、けっこうな時間差になります。エコー程度の遅延なら良いのですが、これが一文節くらい遅れると、喋り終わって少し聴いている間に電波からの私が喋り終わるので、なかなか不思議です。

OMが喋り終わって、遅延が大きくて電波ではまだOMが喋っている途中のタイミングで、トークグループではOMがスタンバイに入ってからしばらく空き時間があって、そろそろ私が喋らないと不自然だなと思いつつH1のPTTを押します。そうすると、AT-D168UVからOMの声がまだ流れている段階で、私の新たな送信が混じり…というか、SFR側でどこかのタイミングで私の信号に切り替わるんでしょうけれど…、そのタイミングでパケット欠けの「ピー」「ギャー」や無音になったりします。

AT-D168UVでは、VoIP経由のQSOを含めて、この現象は経験したことがなかったので、これがH1以外でも起きるのかと驚きました。一文節くらい離れると、かなりがんばって遅れ受信をしているでしょうから、CPUにかなり負荷がかかっていると思うんですよね。 

遅れ受信中のこの現象ですが、電波で受信しているAT-D168UVが原因なのか、デジピータ側SFRのBF-TM8250が原因なのかはわかりません。YouTubeの設定みたいに音の高さはそのままで2倍速で聞こえればよいのにと思いますが、それは余談です。

遅れ受信中の後から送信した私の信号が割り込んでのエラーだとすると、(3)については、H1の場合「VoIP経由の信号受信からデコードから音声化」のプロセスが遅く(私は遅く感じています)、一つ前の受信信号の処理をしているうちに次の信号が入感してしまって、後からの信号の処理をしようとする際にエラーが出がちなのかなと想像しています。(2)も原因が同じなのかなと思いつつも、信号不感状態から入感があって、そのときに最初の数秒が途切れることがあるので、受信時頭切れについては違う問題だと思います。

前エントリーで書いた「DroidStarから、テスト用のトークグループに対して「1,2,3,4,5」と5秒送信して、1秒休んで、「6,7,8,9,10」と5秒送信して、1秒休んで、再び「1,2,3,4,5」と送信することを繰り返して」のテストで起きた現象は、遅れ受信中の後からの信号の割り込みによるエラーなのかもしれないですね。

 

今日のエントリーはただの考察なので、何か結論を書いたわけではないのですが、Retevis / Ailunceのスタッフの皆様、以上の内容もご参考になれば幸いです。


上では送信系にH1を使って、受信にAT-D168UVを使っていますが、これを反対に、送信にAT-D168UV、受信にH1を使ってみたらどうなるでしょうね。ちょっと興味があります。本件、続きがある場合はこのエントリーの下に続けて書くことにします。

 

(*) Japan's amateur radio system requires a radio station license linked to a call sign, separate from the required qualifications of a radio operator. Furthermore, each transmitter must be individually notified to the Ministry of Internal Affairs and Communications (MIC). This system, unthinkable in 2025, remains unchanged from the 1950s. It's been simplified somewhat, but it's still ridiculously impressive, isn't it?
Prior to notifying the MIC, there's a system in place where a legally designated organization called JARD issues a guarantee that the radio meets technical standards, including spurious emissions standards, and the notification is then submitted to the MIC along with the guarantee. This guarantee isn't required for products from major domestic manufacturers; since manufacturers sell their products with construction design certification from the MIC, a JARD guarantee isn't required.
Japanese amateurs sometimes ask overseas transmitter manufacturers for block diagrams or spurious measurement documents, but this system is to blame. These standards must be met in order to use their products.
This part is translated by Google, so I apologize if it's hard to read.

2025年12月17日水曜日

H1が来ました。(その3)

受信時の立ち上がり無音、頭切れと、受信中の無音化についてのおはなしです。 

FBのユーザーグループに質問をしてみました。

「皆さん、こんにちは。参考になるスレッドが見つからなかったので、質問させていただきます。
H1をDMRモードで使用し、ホットスポット経由で受信すると、受信音声の最初の数秒が欠落します。この問題を解決する方法をご存知の方はいらっしゃいますか?
デジタルモニターをオフにすると、状況はかなり改善しました。
しかし、受信時に信号の最初の数秒が欠落したままになり、会話に支障をきたします。
長時間の無音期間の後に無線機が信号を受信して​​いた場合は、省電力モードが原因の可能性があります。しかし、そうでない場合、QSOの途中でも最初の数秒が欠落することがある場合は、問題の診断が困難です。
ただし、欠落部分は毎回発生するわけではないため、問題の診断が困難です。」

これに対して、Pi-Starのキャリブレーションをやりなおしてみたらどう?という回答がありました。確かに、AT-D168UV用に-500kHzオフセットしているので、H1がこれからズレていたらパケット欠けもありえます。キャリブレをとりなおしてみると、極端に無音になることは減り、しばしば受信開始から数秒音声が欠けることは直っていませんが、改善したようが気がします。 

それで、以下の返信をしました。 

「ご示唆ありがとうございます。
帰宅後、Pi-Starのキャリブレーションを取り直してみました。
昨日までAT-D168UV用に-500kHzだったところを、H1用に-150kHzに変更しました。
まだ検証時間が少ないですが、ご示唆いただいたとおり、普通の信号受信中に無音になることはなくなったと思います。
信号の受信開始時に、ときどき1-2秒音声が欠ける現象は、変わらず起きています。
検証時間がまだ少ないので、今後この上に書いた内容は変わるかもしれません。

それと並行して、
DroidStarから、テスト用のトークグループに対して「1,2,3,4,5」と5秒送信して、1秒休んで、「6,7,8,9,10」と5秒送信して、1秒休んで、再び「1,2,3,4,5」と送信することを繰り返して、それをキャリブレートをとったH1と、キャリブレートの結果350kHz外れたAT-D168UVで聴くということをやってみました。

AT-D168UVはキャリブレートから外れていますが、よく追いついて音声歪もなく、受信信号の欠けもなく、復調できています。
一方、H1は、最初は追いついているのですが、だんだんと受信信号の最初が欠け、そのうちに「ピー」や「ギャー」といったパケット欠け時の音が出たり、受信時も無音になったりしました。この現象は、キャリブレートをやりなおす前にしばしば起きていました。

私が思うに、H1はこのような早い送受信のやりとりが苦手で、遅い、ゆっくりとした、十分にブレークインタイムをとるような送受信に適しているかと。
VoIP経由ではなく、完全なシンプレックスの交信の場合は、早いやりとりでもこのような現象:頭切れや無音やギャー には遭わないところが不思議です。

最初の質問のところで書くべきでした。ファームウェアとCPSは最新のものを使用しています。」 

 

けっこう厳しめの実験をしてみましたが、H1はゆっくり使うのが良いんでしょうかね。

このほか、改善要望の機会があるとすれば、電源を入れて、音量のボリュームを開けていくと、少し無音の領域があって、そこを超えると突然音が出るんですね。反対に、音量を絞っていくと、ある点で突然無音になります。ボリュームの可変に対して、ごく小さな音からリニアに音量変化が起きてほしいんですよ。このへんは外国製品なんだなと思いますね。比較するとAT-D168UVはよく出来ているほうなのかもしれません。

2025年12月14日日曜日

H1が来ました。(その2・改、後半更に追記)

H1のテストを始めたのですが、どうやら直接電波でQSOする分には問題なさそうな気がします。気だけなんですが。というのは、まだ保証願を出しただけの状態なので、ダミーロードだとQSOにもなりませんからね。このへんは後日試してみるということで。

(補足)本エントリーに書いた検証で力尽きて記述が中途半端になりました。前エントリーで書いた内容と本エントリーでの対策に、矛盾というか繋がりが変なので補足します。 

〇アナログレピータの受信のところで(未検証)とした(ここは未検証のままです)、周波数を移っても移る前の周波数のQSOが聴こえていたことは、同じようにホットスポット経由の送受信の際に、ロータリーエンコーダを回して順次チャンネルに登録したTGIFトークグループを移っている際に、移ったつもりが前のトークグループでのQSOが聴こえ続けることがありました。ホットスポット経由の送受信の際については、前エントリーの画像1-2で、送信用のコンタクトと受信用のコンタクトを個別のトークグループ用に作成したものを指定することにより解決できています。

このとき、画像1-2については、さらにもう一要素ガチガチにしました。

画像1-2(補足) 

紺色で囲んだ部分、Radio IDをCPSのDMR Services→Radio ID Listから指定できるのですが、それまで「None」だったところを自分のRadio IDに固定して指定しています。Radio ID Listを一つだけ作成する場合は「None」でも良いと思うのですが、念のためということで。

また、右下隅のAPRSのところはやらないのでチェックを外しています。 

〇送信のときの頭切れについては、Tipsとして挙げた2つの話と、送信用コンタクトを個別のトークグループ用のものを指定することに解決できたと思います。(いろいろ試したので、何かキーとなった修正か覚えてないところがあります。不確かで申し訳ないです。)

ここまでやって、下に書いたホットスポット経由での受信のときの変な現象の話に繋がります。

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実は困った現象が出ていました。 

それは、
直接電波でQSOしているシチュエーションではなく、ホットスポット経由でTGIFトークグループに接続しているときに発生するもので、
〇【頭切れ】受信時に数秒頭切れがある→一つ前のエントリーで書いた話で幾分改善か
〇【時として無音】送受信を繰り返していると(または次々と続く会話をワッチしていると)、信号は入感していてAFは動いていてホワイトノイズのようなものは聴こえるが、人の声の再生ができない
というもの、深刻なのは後者でした。 

受信信号をデコードしてAFに出すまでの間にネックが起きているんだろうなと想像しつつCPSを眺めていると、ここか?と思いつき、Common→SettingsのGeneral Settingの一番下の、Digital Monitorをオフにしてみたら、オフにしてからここまでの時間、無音になるということはとりあえずは無くなっています。

(追記)ここまでの内容を書いたところでは改善したようにも見えたのですが、やはり受信時に欠落が起きます。受信の立ち上がりのところの欠落ならバッテリーセーブ系の制御をオフにしてみることで解決できるかと思い、

取説と無線機のメニューだとPower Save、CPSだと上の画像のようにBattery Save Modeをみてみます。選択肢が取説だと「動1-1静」「動2-1静」、CPSだと1-1と1-2でどっちが動か静かわかりませんが、オフにして、受信時頭切れがなおることを期待してみることにしました。

追試をしてみたのですが、バッテリーセーブが無効な状態でも頭切れが起きますね。その頭切れが起きているときですが、無線機では音声が欠落していても、信号入感を示す緑のLEDは点いている(画面は暗いまま)ので、そこからAFで音が出る段階が遅いってことなのでしょうね。いつもではなく、問題ないときは頭切れなく受信が始まります。このあたりがまた困りものです。

信号入感→緑LED点灯→どこかにしきい値があって、それを上回ると画面表示→画面表示から音が出るまでの間にしきい値があって、それを上回ると→音声デコード+AF出力という順のロジックになっているようです。

受信時の頭切れに関しては、以前よりも改善したものの、解決はしていません。

※APRSやSFRなどの設定は全く考慮していません。「ホットスポット経由でTGIFトークグループに接続してまともにQSOする」というところまでの趣旨で検証した内容となります。

これで実用になりそうかな。(最初はなりそうだね?と肯定的に描いたのですが、否定的ニュアンスで読んでください)

それでも、同じトークグループをAT-D168UVとH1とを並べて聴いていると、ホットスポットからの信号の受信は同時に始まるのですが、受信音声の立ち上がりはAT-D168UVのほうが早いです。また、ネットの状態の変化で信号がデコードできない状況に陥る際のしきい値が、 H1のほうが高い、つまりネットの状態が一定以下になると、先にH1が受信できなくなり、少し粘ってAT-D168UVがダメになります。

この項、まだ続くでしょうね。 

2025年12月12日金曜日

H1が来ました。(その1・改)

ブラックフライデーとそれに伴う荷物量の増加からでしょうか、深圳・香港から国内に入って佐川に渡ったところでしばらく止まっていたH1ですが、ようやく我が家に到着しました。

11/23の夜に注文、11/24に現地配送業者にデータが行って、以降紆余曲折して12/10に到着です。玉石混交モールのchoiceモノに比べたら遅いのは仕方ないとしても、注文時期が悪かったですね。さっさと決断して注文しちゃえばよかったです。

早速開封して電源を入れてみます。首を長くしている期間が長かったので、メーカー公式からダウンロードした最新CPSで、あらかじめAT-D168UVと同じようなことができるようにしたコードプラグを作っておいたので入れてみます。このときファームウェアに新しいものが出ていたので、最新のV1.01.07.49に更新しました。

 

AT-D168UVとは違い、あらかじめ機能が割り当てられているキーがあります。これに加えて後から設定できる上下ボタン、PF1/2キーと、画像でいう「3 SOS Button」のボタンがあるので、ボタンに機能を割り当てられる自由度が高く便利です。※知らないだけでAT-D168UVにも同じような機能があるのかもしれないですね。 

あらかじめ機能が割り当てられているキー

  • テンキー左下隅の「」は、短押しでAバンド、Bバンドの切り替え(AT-D168UVでいうところの上バンド下バンドと同じです)、長押しでキーボードロックと解除 
  • テンキー右下隅の「」は、短押しでシングルバンド表示とデュアルバンド表示の切り替えです。さらにシングルバンド表示にしているときに*を押すとAバンドとBバンドの切り替えになります。
  • 赤いボタン」は、緑のメニュー奥底に進むボタンと対になっている「戻る」ボタンですが、これを長押しするとVFOモードとチャンネルモードの切り替えができます。さらに、VFOモードのときに#を短押しするとデジタルとアナログの切り替えができます。 

です。ちゃんと覚えればですが、これらがPFキーを使わずに割り当てられているのはありがたいです。で、私が今のところ任意に割り当てているキーはこんな感じです。


取説画像では「3 SOS Button」、上の設定画面では「Top」といっている上にあるボタンはFMラジオのオンオフに割り当てました。

PTTの上と下にPFキー(SK1/2というようです)があって、上側SK1でディスプレイの昼間モードと夜モードの切り替え、下側SK2でMonitor(アナログ時のスケルチオープン)です。※なぜSK1にそんな機能を割り当てたかというと、このボタンって割と触っちゃうんです。当初はFMラジオやデジタルとアナログの切り替えを当ててたんですが、PTTボタンを触ろうとして誤ってこちらを触ることが多く、重要な機能は割り当てちゃダメということしました。ちなみにFMラジオはAT-D168UVとは違って、国内バンドもロータリーエンコーダで普通に選局できます。 

上下キーはAT-D168UVのときと同じようにZoneの切り替えにしました。 

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〇コードプラグを無線機に転送し終わり再起動後、初めての受信テストをしてみます。入感している信号を聴くには430のレピータを聴くのが最善で、ちょうど喋ってる人がいるので周波数を切り替えつつ受信テストを始めました。ここで少し挙動が変なのに気づきます。例えば439.62のレピータで誰か喋っているのを聴いていて、9.64に移ってみようとロータリーエンコーダをパチリと回してみても、62で喋ってる人がそのまま聴こえ続けます。?と思って戻ってみると再現しません。ロータリーエンコーダが空振りしたのではなく、周波数表示が変わったのを見ていますから、表面上の受信周波数が変わったのに、受信部は動いていないと考えてよいでしょう。もう一度、と再現してみようとしても再現できません。なんでしょうね。わたくしも歳をとってきたので、幻覚をみるようになっているのかもしれません。この点は未解決で未再現なのでとりあえず置いておきます。 (この部分は未検証です)

〇電源オンオフと音量調整を兼ねているツマミを、音が出る位置からすこしずつ絞っていくと、無音になり、クリックがあって電源オフになるという一連の動きがあります。このとき、クリックを完全にしないで音量プラス側にツマミを戻すと、電源がオフになるのにもかかわらず、ツマミは最大まで回ります。もちろん電源は切れていているので音は出ないのですが、この感触は不思議です。電源オンオフのクリックでワンパルス入るところの出方がいまいちなスイッチなんでしょうね。うちのはこんな感じですが、他の個体はどんな様子なのか気になります。赤ボタンに電源マークが印刷されているので、設計時点では赤ボタンで電源オンオフをやる気だったんでしょうか。

〇144MHz帯のバンド外受信、マリンVHFの感度は悪いですね。残念ながら川崎や横浜のポートラジオはよく聴こえません。アマチュア専用と割り切ればよいということでしょうね。430MHz帯のほうは近くに特小くらいしかないですが、近隣の交信が聴こえているので、それなりなんでしょう。144MHzのバンド内は試してないです。レピータを聴いた感じでは430MHzのバンド内の感度は悪くなさそうです。

〇無線機とCPSとの間の転送速度がAT-D168UVに比べると圧倒的に遅いです。H1はシリアル変換でAT-D168UVはUSB-Cだからかな。もう一つ、H1の場合、データケーブルでスピーカマイク端子を占有してしまうので、コードプラグを無線機に転送して、そのまますぐに受信テストというときにデータケーブルの一端のスピーカマイクプラグを抜かないと本体スピーカから音が出ません。この二点が地味に痛いです。

〇アナログのトーンスケルチの挙動が変です。439.98MHzのように88.5Hzの立川と77Hzの世田谷のレピータが共存する周波数の場合、一方だけを聴きたくて他方が聴こえないようにトーンスケルチを入れたいのですが、77Hzでは意図どおり効いて、88.5Hzではいつも開かないという症状。なので、88.5Hzではエンコードのみ、77Hzではエンコードとスケルチ両方に入れるということにします。

AT-D168UVは88.5Hzでも77Hzでもトーンスケルチが開かなかったので、それに比べたらまだ良いでしょう。某国DMR機はアナログのトーンスケルチの設計がイマイチなのかな。というか、関東地方のアナログレピータの例のような状況を想定してテストしてないんでしょうね。 これ、ケンウッドなど国内メーカーのDMR機はどんな感じなんだろう。

〇AT-D168UVと同じように、ホットスポット用に設定したチャンネルを作りました。概要はこんな感じです。

  • ホットスポットとの通信用の周波数は438.01
  • 接続先のTGIFトークグループごとにチャンネルを作成。TGIF4000と9990を入れて24チャンネル分。

要は、送受信周波数を438.01にしたチャンネルをTGIFトークグループのIDを入れて必要な分作っています。 この作成のときに「送信用コンタクト」と「受信用グループリスト」を、TGIFトークグループのIDごとに作成しないと、私の個体ではトークグループをちょいちょい移って移った先で電波を出しても「移る前のトークグループで電波が出ているような表示になる」「移った先の応答信号が聴こえない」という状況が起きます。そこで、以下のような設定をしました。おそらく通常のホットスポット用の設定よりもガチガチにしていると思います。

個別のチャンネル設定はこんな感じです。

画像1-1 

 

 

画像1-2(画像1-1を下にスクロールした状態)

※画像1-2は次のエントリーで補足があります。 


画像1-2に緑で注釈を入れている部分について。DMRモードの設定は、「Simplex」「Repeater」「Double Slot」と選べますが、画像1-1の青い注のように送受信同じ周波数で使うのでシンプレックスを選ぶのが自然だと思います。でも、ここをRepeaterを選ぶことで送信時(受信もかも)に頭切れが少なくなるとのTipsをOMにいただきましたので、書いちゃいます。(本項最後尾にも同様のTipsあり) 
 
  • 画像1-2の右上「送信用コンタクト」:送信したいトークグループのIDを1ファイルごとに作成します。項目名が「Priority Contacts」ですが、チャンネル設定での項目名は「TX Contact Name」なのでわかりにくいです。


  • 画像1-2の左側中段「受信用のグループリスト」、RX Group List:「リスト」なので、複数のトークグループをひとまとめに登録できます。複数登録して、チャンネル設定で複数登録しているリストを選べば、複数のトークグループを同時に聴ける…んでしょうね、試していないのですが。私の場合は、一つのトークグループだけを登録した「リスト」のファイルを必要分作成して、チャンネル設定時に選んでいます。

 

とりあえずこんな設定をして、ホットスポット経由でTGIFトークグループに接続する場合に、トークグループごとに作成したチャンネルを次々に移って行っても、移った先のチャンネル(トークグループ)でカーチャンクするか、TGIFの自分のアカウントのSelfcareのページで接続先トークグループを変更した場合には、前のチャンネル(トークグループ)の受信を引きずることなく、移った先のトークグループで送受信できています。完全にこれで解決というところまで検証しきっていませんが、これで使ってみようかと。
 
この画像は、同じTGIFトークグループを、AT-D168UVで電波で、H1でホットスポット経由で聴いているところです。ダミーロードがごついので早く外したいですね。 

 
もう一つ、送信(受信もかも)時頭切れ対策のTipsです。これは個別チャンネルではなく、全体の設定に影響しますが、Common→Settingsを開いたGeneral Settingの赤で囲んでいる3つの項目もゼロにすると良いとのことです。ありがとうございました
 
以上はホットスポット経由でやろうとしている故の込み入った設定です。
 
電波で438MHz台のデジピータに、TG1のTS1のCC1で接続する場合には、単純にそのように設定するだけでQSOできちゃうのではと期待しているのですが、電波でのデジピータ接続はまだ未検証です。
 
この機種は一筋縄ではいかないので、続くと思います。タイトルも最初から(その1)にしました。 

2025年10月1日水曜日

DMR雑感(10/1版)

DMRですが、今はトークグループ1のタイムスロット1のカラーコード1で適当にしゃべってますけど、ドメスティックな感じでしゃべってるだけなら、この設定だけで十分なんですよね。違う例をDMRデジピータリストで稀にみかけますが、それは多段リンクのために少し変えている場合があるくらいで。

TGIFとかBrandmeisterって話になるともうわかりません。 ホットスポットを作りたくなると意識するんでしょうね。 TGIFってほかの意味に合わせた名前なんだろうな。カレーの日。 
ホットスポットが自分の部屋にあると、VoIP経由でその先とつながれて、ラスト1マイル(ラスト6畳かも)はハンディ機でってことになるのか。それよりも、ロケーションの良いところにデジピータを置いて、仲間と忌憚のない話をするほうが楽しそう。 みんなそう思うからデジピータ用の周波数が埋まっちゃうということか。

430でDMRを使ってみると、やはり430なので、出力とアンテナなりに飛ぶことを再確認します。減衰の多い1200より安定して飛びますね。飛ぶ故に144や430は動物園なので、動物除けとして敷居が高い感と、その敷居の高さ故の秘話性があるDMRは、気楽にしゃべる手段として有効だったりします。あと、DMRの良いところは、TDMAで理屈上の送信時間が半分なので、ハンディ機の電池運用でも電池持ちが良いし、発熱がそれほどでもないところです。

首都圏の隅と隅同士のラグチューと考えると、430なので1200よりは楽だろうけど、やっぱり出力が出るDMRの無線機が欲しくなります。20Wクラス以上の144/430デュアルバンドのDMRとFMのモービル機って、玉石混交モールで見ると無くはないんだけど、やっぱり国産ブランドのを使いたいんだよなあ。現状なら八重洲のC4FMでやりなよってことなんですよね。IC-9700持ってるじゃん?いやいや、わたくしDなんとかはアレなので、9700はアナログでしか使わないのです。 

そのC4FMという言葉ですが、それだけだと四値周波数偏移変調を指すので、これをFDMAでやっている八重洲のC4FMも、これをTDMAで行っているDMRも含まれることになります。八重洲は自分のところのFDMAで行っているデジタル方式をC4FMという表現で一人歩きさせているので、一般的には八重洲の目論見どおりにC4FMといえば八重洲が展開しているデジタル変調ということになってきているんですね。そのあたりを気にして分類的にいうのであれば、「八重洲のC4FM」というのが正しいことになります。
その八重洲も、同じFDMAでGMSK変調で先行しているDなんとかに対して、自分のとこのは四値周波数偏移変調だからC4FMだぜということで、読み手にはC4はなんだかよくわからないけどデジタルっぽい感じかな?アナログFM並みに音が良い(実際に音質の良いモードがあると聞いています)のかな?と思わせるのは頭の良い方法だとは思います。

以前書いた話ですが、DMRというのもずいぶんと一般的な名前を使っているので、どっちもどっちですけどね。むしろDなんとかが一番潔いのかしら。

2025年9月30日火曜日

AnyTone AT-D168UV(その6、設定ファイル(コードプラグ))

もう少しの間はファイルの公開を続けますが、公開を前提とした都度都度の更新は終了しました。と、言いつつ、2026年2月1日この色で書いた部分の変更を反映したファイルに差し替えました。このページをごらんになっている日以降の更新はありません。ないはずだと思うのですが、あったらあったということでよろしくお願いします。基本はバグ対処や気づきでの修正になると思います。

今回は1/29に差し替えたファイルの更新と欠落レコード(VoIPのゾーンに加えていたと思い込んでいた9エリアの1局が欠落していた)の補完です。また、詳しくは検証していませんが、一部個体でデジピータにアクセスできないなどの不具合があるということで、今現在私の個体で動作しているコードプラグに差し替えれば安心と思い、差し替えることにしました。

不具合が出てしまった方にはご不便をおかけしました。 

今回の差し替えで、Zone「DMRchs」を「SFRchs」に名前を変更します。現在のデジピータにアクセスするための周波数範囲に加え、将来の拡大を見据えて、145.67-77と438.01-99までまとめていた内容は変更ありません。SFRとは、Single Frequency Repeaterの略で、国内でDMRデジピータと呼ばれているものはすべてこれにあたります。

これまで「DMRchs」としていましたが、そもそもDMRは広帯域電話に許されている周波数範囲で、かつ、アナログの呼出周波数以外にはすべて出られますから、そんな狭い範囲ではないということでの名称変更です。 

また、SFRchsに含まれる各々のチャンネルの名称は、これまでDMRデジピーターリストにある「運用CH」と周波数を併記していましたが、運用CHの付番が周波数の昇順になっていないなど、素人からするとわかりにくいので、これを表示するのはやめることにして、代わりに、トークグループ3+カラーコード3のデジピータが新たに開設されたこともあり、従来からのTG1CC1のものとTG3CC3のデジピータが同じ周波数にそれぞれ開設されていることから、「トークグループ+カラーコードと周波数」をチャンネルの名称にすることにしました。 

以下、青字の個所を加筆しています。 

国際VHFの周波数をメモリに入れて、盛り込む要素はそろそろ煮詰まってきた感があります。あとは、PFキーをどうしたいとか、そのあたりの細かいチューニングくらいでしょうか。それも含めて、メモリチャンネルの追加やZoneのくくりをどうするとかは、ファイルをごらんいただく方の好みで修正をしていただければと思います。

今後考えられる大きな変更は、今はVFOモードはアナログFM、DMRを使う際にはZoneということにしていますが、どこかのタイミングでVFOモードはDMRとして、ZoneでアナログFMを使うようにと、今とは考え方を反対にしたメモリチャンネルとZoneの構成にするってことでしょうね。 デジピータリストを反映したZoneはそのまま残すんでしょうけれど。

以下、本文です。 

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期間を限定していますが、コードプラグを公開しています。

設定プログラム(CPS)V1.07で新規に作成・編集して設定したファイル(コードプラグ)はここからダウンロードできます。 

このファイルは、ファームウェアV1.07の無線機本体に送っては設定プログラム(CPS)V1.07に戻しと、かつて更新したファイルになります。内容の正しさの保証及びお使いになった場合に生じた不具合についての補償は一切しません。設定プログラム(CPS)で中身を覗いて、よりよい設定を検討する材料に使ってください。このファイルを商用で使うのは禁止します。RadioIDとコールサインはダミーデータを入れてありますので、このまま送信しないように。

※ある程度の期間が経過した後に、ダウンロードのリンクは削除する予定です。
※ファームウェアがV1.05でも使えちゃうんじゃないかなと思いますが、保証も補償もしません。このあたりは自己責任で。 


この設定ファイル(コードプラグ)の中身を説明しておきます。

重ねて書きますが、RadioIDとコールサインはダミーデータを入れてありますので、このまま送信しないでください。RadioIDとコールサインの入れ方を最初に説明しておきます。

RadioIDとコールサインの入力

この設定ファイル(コードプラグですね)を設定プログラム(CPSですね)で開いて、左側の階層メニューの「Digital」を開くと、「Master ID」があるのでこれをクリックすると、上段にRadioID(440万番台のRadioID公式から付与されたあなたのIDです)の入力と下段にコールサインの入力ができるダイヤログが表示されます。それぞれ入力後、usedにチェックマークを入れないでOKボタンです。①から⑤の手順で操作してください。画像はクリックで拡大表示できます。

 

次に、「Mastar ID」の一つ下に「Radio ID List」があるのでクリックで開きます。開いた画面では1行目だけ入力されていて、その「1 YOUR CALLSIGN」とあるところをクリックするとダイヤログが立ち上がります。そこにもう一度先ほど入れたRadioIDとコールサインを入れてOKを押します。①から⑤の手順で操作してください。画像はクリックで拡大表示できます。

 

これで、このファイルを保存して、設定プログラム(CPS)で無線機に転送すれば、無線機からDMR送信時にあなたのRadioIDが送信され、受信側でデジタルコンタクトリストと照合されて無線機の画面にあなたのコールサインと名前(姓名の名のほう)が表示されることになります。 

※これ、RadioIDを無線機のMasterIDにするのなんとなく当たり前だと思うのですが、Master ID Nameのほうは無線機内部で持っているだけなのでは?と思っています。で、Radio ID ListはRadioIDとMaster ID Nameと同じ情報を入れるように書いていますが、実はこっちが重要で、無線機のMasterは一つしか設定できないとしても、RadioIDは複数をリストで管理できて、切り替えて使える仕様なんだろうなと想像しています。で、ここでちゃんとRadio IDが設定されているリストが選ばれていないと、送信時にちゃんとRadioIDが送信されなくて、受信する人から見てのっぺらぼうになってしまうのではないかと思っています。

過去参考にさせていただいたサイトの入力方法を踏襲した説明を上に書きましたが、実際の入力値の使われ方はそんな感じなのではと思っています。 


次にメモリチャンネルの説明です。

メモリ(この無線機ではチャンネルと呼称しています)は737ch分入れてあります。それをZone(いわゆるメモリグループですね)でまとめています。

〇国内のDMRユーザに使われている周波数、145MHz台と438MHz台の合計38ch、これをZoneで「SFRDMRchs」としてまとめてます。また、将来デジピータの周波数が拡大される可能性を考え、438.01から20kHzステップでUHF-2-01の438.37より下の18ch分を追加しています。Zoneを画面に表示させる場合、初期表示は上側のAバンドのときは438.53の中原区のデジピータの周波数を、Bバンドのときは438.59の神奈川区のデジピータ周波数としています。これは私の使いやすさを反映したものです。適当に変更してください。 

〇144MHz 帯でDMRモード時にあたかもVFOモードで使うようなイメージで、144.70から145.79までを10kHzステップで130ch、これをZone「144D VFO」としてまとめてます。画面表示時の初期周波数は145.30です。

〇430MHz帯で DMRモード時にあたかもVFOモードで使うようなイメージで、430.70から431.99を「430-1D VFO」として画面表示時の初期周波数は430.70、432.00から433.99を「432-3D VFO」として画面表示時の初期周波数は433.30、に分けています。 

〇430MHz帯でDMRモード時にあたかもVFOモードで使うようなイメージで、438.00から438.99までを10kHzステップで100ch、これをZone「438D VFO」としてまとめてます。画面表示時の初期周波数は438.50(使われ方がよくわからないので438.50にした)です。

〇430MHz帯アナログレピータのために、JARLのレピータリストを見ながら439.02から439.98まで、トーン周波数88.5Hzの場合も、同じ周波数で77Hzの場合も、逆シフトの場合も、439.11MHzのような奇数の場合も入れて、おそらくアナログレピータをすべて網羅した57ch、これをZone「Repeaters」としてまとめてます。画面表示時の初期周波数は438.62としています。77Hzのレピータには77Hzのトーンスケルチを入れて、同一周波数の88.5Hzのレピータのダウンリンクを聴こえないようにしました。

〇特定小電力無線の周波数47chをメモリしました。シンプレックスはそのまま、レピータ用周波数はダウンリンクのみです。チャンネルの名称はアルインコとケンウッドの併記にしています。Zone「SLPR」にまとめました。 送信はできません。謎のR表示がついていますが、送信周波数に特小の周波数を埋められないことから、データ上は433.00を入れているのですが、そのせいでデュープレックスとみなされているのかもしれません。画面表示時の初期周波数はアルインコでいうところのL03(ケンウッドでいうところのh3)にしてあります。

〇「MarineVHF」として国際VHFの周波数を入れました。総務省の資料 別表3-4 156.025-162.025MHz帯海上移動無線通信業務の周波数表を参考に、船舶局の送信用周波数、海岸局の送信用周波数、シンプレックスで使われる周波数を117ch分です。初期周波数は16chにしています。これも実際に使われていない周波数まで含まれていると思いますので、そのあたりはお好みで編集してください。送受信周波数が分かれているチャンネルの場合、2波を同時受信表示させて、上を船舶局、下を海岸局というようにすると、双方の送信内容を聴くことができます。これ、意外と便利かもしれません。 

例えば、18「S」は18chのShip・船舶局、18「C」は18chのCoast・海岸局の周波数を示しています。シンプレックスの場合は16chのように単純にch表示としています。 

 

画面表示時の初期周波数などは個々のZoneの設定ですのでお好みで変更してください。

〇スキャンリストファイルはDMRデジピータリストにある周波数と特小の周波数分を作ってあります。


PFキーは

PF1は、短押しで上下バンドの切り替え、長押しでVFOとZoneの切り替えにしました。船舶局と海岸局の周波数が異なるチャンネルの受信のときのZone内チャンネルの変更が便利かなと思います。    

〇PF2を長押し(実はほんとは短く押す設定で、長押しを未設定にしている。こうすることにより、PF2キーをとりあえず押し続けるとスケルチが開くということに)するとスケルチが開く 

と設定しています。 Zoneの切り替えはPF1でZoneを表示させた後、本体正面の↑↓キーで切り替えることができます。

 

〇アナログFM(VFOモード、アナログレピータ及び国際VHFのZoneに関係するメモリチャンネル)の占有周波数帯幅を12.5kHzから25kHzにしました。スケルチの開き閉じが少し自然になった気がします。気だけかもしれません。特定小電力のZoneに関係するメモリチャンネルは12.5kHzのままです。

令和5年3月22日総務省告示第81号(無線設備規則別表第二号第54の規定に基づくアマチュア局の無線設備の占有周波数帯幅の許容値)によれば、F3Eは原則40kHzで430MHz帯は30kHzです。1978年の「FMのナロー化」以降、原則16kHzとばっかり思い込んでましたが、この部分は大昔と同じ、というか規定を弄ってないんですね。ってことは送信する周波数で25kHzで定義しても法令的には大丈夫です。法令的には大丈夫とはいえ、一応は上下20kHz離れた信号がかぶらないか確認してみたところ、おそらく大丈夫だろうということで設定変更しました。迷惑をかけるようなことがあれば、アマチュアバンドだけは12.5kHz幅に戻すということで対処をお願いします。

 

〇FM放送は、77.5から87.4MHzの間を0.1MHzステップで100ch分入れてあります。87.5MHz以上はVFOモードで選局してください。77.4MHz以下に地元局がある場合には、適当に1chの77.5MHzを地元局(例:三ツ池からのInterFMの中継局の76.5MHzにするとか)に変更するか、周波数の並びを修正すればよいかと。

ちなみにFM放送のVFOモードでは、87.5から108MHzまでを可変できて、国内バンドも初期周波数を国内バンドの周波数にすることにより可変はできます。その場合、順送りのみです。一度87.5-108の範囲に入れるか、ロータリーエンコーダを逆回しすると、国内バンドに戻れなくなる困った仕様です。なので、国内バンドはメモリで、ワイドFM部分はVFOモードで受信するのが良いと思います。または、最寄局をメモリして使うのが無難なんでしょうね。

 

〇ホットスポット経由でTGIFネットワークのトークグループに接続する際につかえるかもしれないということで、438.01MHzでPi-Starで接続する例でZone「VoIP」を入れてあります。使用の際に自分用にカスタマイズするなり、不要なら削除するなりしてください。

 

FM放送を簡単に聴くためにPFキーに割り当てしたいんですけどね。PFキーはアマチュア無線用途に割り当ててしまってるので、メニューの階層奥深いところで聴くための操作になることから、聴かなくなっちゃいました。 

 

各位におきまして、デジタルコンタクトリストを入れましょう。

ダウンロード用に置いたファイルにはデジタルコンタクトリストは入れていません。前述のとおりファイルが大きくなること、あと、昨今の個人情報保護の関係で小うるさいご指摘がある可能性があるので入れません。RadioID公式か、Pi-StarのAnyTone向けダウンロードページからお好みでどうぞ。

設定プログラム(CPS)のTool→Importから、「Digital Contact List」のボタンを押して、ダウンロードしたファイルを指定して、「Import」ボタンを押します。ユーザ全件のように大きなファイルをImportする場合には、Importボタンを押した直後にダイヤログ全体が固まりますが、単にリソースを食われてそうなっているだけなので、しばらく待っていると終わります。ちゃんとImportされたかどうかは、左の階層メニューのDigitalを開くとDigital Contact Listが見えますので、適当にクリックすると画面にリストが表示されるかどうかで確認できます。この設定ファイル(コードプラグ)を無線機に転送して完了です。 

※ Pi-Starからデジタルコンタクトリストをダウンロードした場合、見出し行に誤りがあって項目ズレが発生します。このための対策をAT-D168UVのデジタルコンタクトリストの更新のための目先の対策に書きました。ご参照ください。

前項までに検証しましたが、デジタルコンタクトリストを無線機に入れないと、相手局の情報がRadioIDの数字だけしか表示されません。無線機の中のリストと照合して相手局のコールサインと名前(姓名の名だけですが)が表示されたほうが良いですよね。

日本では姓を名乗るのが一般的なので、名だけではなく姓を表示させたほうが便利だよねということで、デジタルコンタクトリストのデータを加工してみようかと思い、RadioIDのGeneratorで姓の抜き出しを試みてみたものの、姓は抜き出し・リスト化に対応していませんでした。姓の項目が空白で出るようになっています。個人情報の保護ということでしょうね。


その他諸々 

そのほか、画面の文字の色(左側の階層メニューで「Public」→「Optional Setting」→立ち上がったダイヤログで「Displayタブ」で設定)とか、いろいろとカスタマイズできるので、設定を変にしても困らないように設定ファイルのバックアップをしつつやってみてください。

スタートアップサウンドやキーボード押下時の音(ビープトーン)を消しちゃってるんですけど、このあたりもお好みで。

〇DMR受信時に、信号が途切れるとスタンバイピー的に「ピッ」と音が入っていたのがずっと気になっていたのですが、消す方法を探し当てました。「Optional Setting」の「Alert Tone」の「Digi Call ResetTone」をOFFにすると消せます。 


スキャンの機能があるので、やりそうなDMRデジピータと特小の周波数のスキャンリストをそれぞれ作ってあります。本体に転送した後に、本体のメニューでスキャンをONで使えます。スキャン機能をPFキーに割り当てれば使い勝手がよくなるかもしれませんね。

2025年9月26日金曜日

AnyTone AT-D168UV(その5、ファームウェアアップデート)

ファームウェアをV1.05からV1.07にアップデートしてみました。1.05で使っていて、バグが1.07にしたら直らないかなと思ったのが理由です。残念ながら今のところ直ったことが検証できていないのですが、同じようなものなら新しいほうが良いだろうということで1.07で使い始めました。

メモリチャンネルでトーンスケルチ動作をさせたところ、77Hzに設定したときは開くんですが、88.5Hzのときには開かないという現象が出ていて、エンコードとデコードの設定だけしているのですが、スケルチはトーンではなくキャリアで開くという設定をしています。少し実験してみると、どうやらある程度強い信号でないとトーンでスケルチが開かないことがわかりました。なのでファームウェアがネックで何かが起きていたというわけではないのですが、とりあえず最新にしておこうということで1.07にしています。

 

ファームウェアをアップデートする方法を書いておきます。AnyTone公式のダウンロードページから「D168UV V1.07 official release 250614」をダウンロードします。ついでに「D168UV V1.05 official release 250123」もダウンロードしておきましょう。1.07にアップデートした後にやっぱり1.05のほうが好きという場合に戻れるようにです。

アップデートの手順はダウンロードしたzipを全部解凍して、中に含まれているマニュアルを読めばわかります。 ですが、そんなのめんどくさい人向けに手順を書きます。以下、内容を保証も補償もしませんが、与太話として参考にするなりしないなり、好きにしてください。


1.すでにPCにインストール済の人も多いと思いますが、まずは1.07版の設定プログラム(CPS)をPCにインストールします。解凍した中に「D168UV V1.07 CPS」というフォルダがあります。この中身をインストールします。windowsがセキュリティがどうのと文句を言ってきますが、自己責任です。 結果として何が起きようと私は知りません。

1.05版のCPSを入れている場合は、念のためアンインストールしてから1.07版を入れたほうが良いと思います。両版が共存できるのであれば良いのですが、そのあたりは検証していません。 

 

2.次に、無線機とPCをUSBケーブルで接続して、無線機の設定ファイル(コードプラグ)の内容をバックアップします。「→💻」で無線機からPCにデータを転送したら、そのファイルをわかりやすい名前を付けてどこかに保存しておいてください。

※この時点で無線機とPCがちゃんと通信できているのであれば、ダウンロードしたファイルに含まれるフォルダ「A READ FIRST - Update Instruction」にあるマニュアルに書いてある、ファームウェアやアイコン更新の際のCPSと無線機との間の通信のチェックプロセスは省略しても良いと思います。

 

3. 次に無線機のスイッチを切ります。そしてPF1PF2押しながらスイッチを入れます。赤いLEDがゆっくりと点滅すると、無線機がファームウェア更新受け入れモードになったことを示します。

 

4.無線機とPCがUSBケーブルで接続されたままなのを確認して、設定プログラムのTool→Firmware and Icon Updateをクリック、中央にダイヤログが立ち上がって、「Open Update File」ボタンが強調されています。これを押して、解凍したファイル群にある「D168UV_V1.07 FW」フォルダの中の「DL168UV_V1.07_20250606.spi」を指定して

さらに「File Open Succesed!」とダイヤログが立ち上がったらファームウェア用更新用ファイルの指定ができたことを示します。OKを押して、そのあとは「Write」ボタンを押して更新開始です。プログレスバーが伸びていき、更新が完了します。

 

5.更新が完了すると、無線機が再起動します。再起動後、時刻の設定を促される画面が表示されます。設定するなり(設定するならその前に6.を読んでね)、後回しにするなりして先に進むと、無線機は設定ファイルを読み込んでいない初期状態で起動します。

 

6.時計を設定しちゃった後だとちょっともったいないのですが、この時点で一度リセットをしておきたいと思う場合には、スイッチを切ってPTTPF1押しながらスイッチを入れます。「Are you sure you want to Initialize the radio?」と画面に表示されるので、「Confirm」と緑色のボタンを押すと初期化して、再び起動します。

 

7.アイコンのアップデートをする場合には、 無線機のスイッチを切った後、PTTPF2押しながらスイッチを入れます。ディスプレイに「UPDATE MODE」と表示されたら、設定プログラムのTool→Firmware and Icon Updateをクリック、中央にダイヤログが立ち上がって、「Open Update File」ボタンが強調されています。これを押して、解凍したファイル群にある「D168UV_ICON_V1.34」フォルダの中の「D168UV_ICON_V1.34.spi」を指定して「File Open Succesed!」とダイヤログが立ち上がったら、OKボタン後「Write」です。※アイコンのアップデート後なんですけど、する前と何が変わったのかわかりませんw

  

やっぱりファームウェアV1.05のほうが良いと思ったら、同じ手順でV1.05に戻せばよいので、そのあたりはお好みで。 その場合、設定ファイル(コードプラグ)は2.でバックアップをとったファイルを使うことになると思います。

2025年9月24日水曜日

AnyTone AT-D168UV(その4、マイクとソフトケース)

スピーカーマイクについて

かの国のこの手のハンディ機は、2ピン(2.5mmと3.5mmの2ピン)のケンウッド配線の例が多いようです。 我が家にはケンウッドのハンディ用のスピーカーマイクが何個かあるんですが、AT-D168UVに使えるか試してみました。ダメならまた某モールから買えばよいかということで。

〇SMC-34とSMC-33:ちゃんと動きました。この2機種はケンウッド機に機能を割り当てるボタンが3つ付いてますけど、押しても余計な挙動は無かったです。

〇SMC-31:仲間が使っています。この、世代の古いスピーカーマイクは大きなスピーカと大きな筐体で受信音が良いので好きです。 

〇SMC-25:仲間が使っているので、ちょっとうらやましくなって、同じ筐体のSMC-25を持ち出してきました。ところが、下の画像のようにマイクとスピーカのピン間隔が近年のモデルと違います。

今更TR-2500/3500に使うわけでもないので、現代化を図ることにしました。単にケーブルをジャンクのスピーカーマイクと入れ替えるだけです。
外見も違和感なく移植ができました。SMC-25のSMC-31仕様(ただしイヤホンの取り出しは無し)です。

ほとんどの方にとってどうでも良い情報ですが、スピーカーマイク部分の見た目が同じSMC-25と30と31の違いを書いておきます。

SMC-25は、TR-2500/3500の世代の、スピーカとマイクの2つのプラグの間隔が狭い仕様です。 

SMC-30は、TR-2600/3600やTH-21/41の世代で、プラグ間の寸法が以降のモデルと同じになって、AT-D168UVにそのまま挿せ…るはずです。いや、持ってるんですが、プラグ部分を外してPalmSizerⅡに使ってしまったので、ちょっと自信がありません。SMC-30のコネクタ形状は直立型なので、無線機の横側にジャックがある場合は、差し込むと張り出す形になるので邪魔に思うかもしれません。

SMC-31はケーブルを移植した上の画像と同じように近年のL型のプラグになります。ただし、キャラメル大のイヤホン端子を取り出す部分がカールコードの終わりに入ります。

コメットのケンウッド用のスピーカーマイク:問題なく使えます。これはQYT28で使ったマイクなので、AMモードでの送信対策でフェライトコアが巻いてあるのはその名残りです。

EMC-3:イヤホンマイクです。 問題なく使えます。

〇純正のQHM-024:手持ちがダメならこれを買おうかと思っていました。筐体自体が大きめで、小さなスピーカーマイクより受信音が良いのではと想像しています。にゃん氏が持っているのでそのうち聴かせてもらいましょう。

 

ソフトケースについて 

純正で用意されています。 Compatible AT-D878/D168/D878/D890/D280とあるので、ぴったりサイズということではないようです。面倒だったので日本のAmazonでそれらしいのを発注してみました。国内発送かと思いきや、生産国の業者から送られてきました。需要がそれほど無いでしょうから、国内に在庫を置くメリットがないですからね。

実際に入れてみると、案の定878サイズで168にはブカブカです。太さは概ね良いのですが、下部分に指が入ります。余っている部分を詰めて縫えば使えるかな。正面の素通しビニールの部分にスピーカとマイク用に穴が開いているのですが、これも878用で168には合いません。私は外部スピーカを使うので気にならないですけどね。

 
ストラップは付属してきます。私はPalmSizerⅡ用に買っていたものを流用しようと思ってました。幅が広くて多少重たくても疲れないタイプです。
ですが、ケースに入れるとクレードルの上に置けないんですよね。いちいち着せたり脱がしたりも面倒です。
 
(2025年10月7日追記)その後、やっぱりぴったりサイズにしてみたいということで、ケースをひっくり返して、余っている部分を真ん中からジョキっと切断、詰めてもらいました。
切断して、隅を余らせて、ちょうど良さそうな場所を縫います。そして、もう一度ひっくり返して入れてみると、こんな感じ。
※切断しなくても、ちょうど良さそうな場所を縫って詰めるだけでも良いかもしれないですね。その場合は無線機を差し込む際に、奥のほう(切断しなかったので)に余った部分が残ることになりますが、うまく収まれば何でも良いと思います。
 
ぱっと見は専用ケースに見えます。スピーカ用の穴の位置はだいたいあっていますが、テンキーの8のあたりに丸く開いているマイク用の穴は合ってません。スピーカーマイクばかり使っているので気にしていませんが、本体だけで使いたい場合は内蔵マイクの位置がどこか確認しておいたほうが良いと思います。
本体内蔵マイクの位置ですが、取説の画像を見るとExitキーの近くです。透明ビニールでふさがれちゃってます。まあいいか。
あと、本体上部のスケルチが開いているとき(デジタル信号が入感しているとき)に点灯するLEDは隠れてしまうので、このあたりも気にする方はご注意を。わたくしは気にしませんw 下の画像だと音量ツマミの下側にうっすらと緑色の光が映ってます。
カットしたのは下側なので、スピーカーマイクやUSB-Cケーブルの抜き差しには支障はないです。通報終わり。それでは16にお返しします。さようなら。
 
続きます。 

2025年9月17日水曜日

AnyTone AT-D168UV(その3、弄り始めていろいろ気づく)

この無線機の場合、国産機とは違って、取説を読みつつ適当に操作しているうちに慣れるということはなくて、設定プログラム(CPS)で設定ファイル(コードプラグ)を編集して、これを本体に送って操作を確認することの繰り返しで、使いながら自分の好みの設定にしていくことが必要です。

国産機の場合は設定プログラムから本体にファイル送信するというプロセスを経ずに、取説を読みながらメニューに入って設定を動かして済ませますが、これが一段階加わっているので面倒といえば面倒です。 


ファームウェアのおはなし

設定ファイル(コードプラグ)を作ったその後の試行錯誤の一つが、ファームウェアの更新でした。購入時点で入っていたファームウェアはV1.05だと思います(後述)。AnyToneのダウンロードページには6月に更新されたV1.07に関係するファイル群があります。

画像は圧縮されたファイルに含まれるフォルダなどのファイル類です。ファームウェアを始め、設定プログラム(CPS)のV1.07のものなどが含まれています。これを使って設定を始めたわけです。ある程度設定が詰まってきたところで、おや、V1.07のファームウェアがあるじゃないですか、と気づいてしまいました。気づいたらやってしまうわけです。

更新後、新しくなってうれしいと思っていたら、どうもスピーカーマイクから出てくる音が小さくなったような気がしてなりません。ボリュームを最大にした際には、音が割れるくらいの大音量になったはずなんですが、デジピータによってアナウンスの音がまちまちなので、大きくしたいときにならなくなっちゃったということで、AnyTone公式のダウンロードページにあるV1.05のファームウェアに再更新しました。なので、元々ファームウェアのどの版が入っていたのかわからないまま、V1.07に更新し、V1.05に戻したというのが私の個体の状況です。無事、音が再び大きくなりました。

※音の大小の件、後日の検証では1.07でもそんなに小さくは感じなかったです。でも、最初の経験を信じて1.05で使い続けています。 その後1.07に更新しました。設定プログラム(CPS)1.07で新規にファイルを作成すると、音量のパラメータが小さく出るようになっていて、ここをいじらずに本体に転送して戸惑ったというのが真相でした。

元々のファームウェアのときも、V1.07にしたときも、V1.05に戻した後も、設定プログラム(CPS)の版は最初にダウンロードしたV1.07で設定して、無線機に転送した設定ファイル(コードプラグ)もV1.07のものです。設定プログラムV1.07で設定した設定ファイルは、古い版のファームウェアの無線機本体から設定ファイルを設定プログラムに引っ張ったり戻したりとやっていますが、今のところは不具合は無さそうです。

もう一つ、PFキーの割り当ては、

〇PF1を短く押すと、VFOモードとZone(取説ではVFOとメモリと表記してますが、メモリ群としてのZoneを指すのが正しいです)の切り替え
〇PF1を2秒長押しでAバンドとBバンドの切り替え
〇PF2を長押し(実はほんとは短く押す設定で、長押しを未設定にしている。こうすることにより、PF2キーをとりあえず押し続けるとスケルチが開くということに)するとスケルチが開く 

設定にしています。

上の画像ではPF2の長押し設定が1も2もグレイアウトしていて、無線機のファームウェアがV1.05(かも)だからできないのかと思っていたんですね、ところが、V1.07にしても変わらないので、音量問題もあって1.05に戻したんですが、これは、ファームウェアは関係なく、PFキーの短押しに「Monitor」、スケルチオープンを選ぶと長押し設定部分がグレイアウトするのが仕様のようです。確かに、スケルチを開けるために押すキーですから、黙ってても長押しになるし、短く押したときの挙動と長く押したときの挙動が変わるのは変ですよね。なので、 スケルチオープンを割り当てる場合に限って、長押しを設定できなくしちゃった、というところなんだと思います。

 

デジタルコンタクトリストのおはなし 

Digital Contact Listって無線機にインストールする必要があるのかしら。これって、RadioIDに登録したユーザのデータで、IDとコールサインと氏名と大雑把なQTHが入っていて、27万件もレコードがあるんですけど、無線機から送信時にRadioIDとコールサインを混ぜて送信するんだから、それだけでよいのではないかと思います。一度やったみたんですが、PCで設定ファイル(コードプラグ)に27万件ものデータを流し込むとデータ量が増えて、PCと無線機との通信が長くなるんですよ。

無線機の中で表示中の相手のRadioIDと無線機に入れたリストと、リアルに照合していないんじゃないかと想像していました。どのみちIDの詐称はできちゃうし。とはいえ、無線機への転送時にリストを含めるか否かの選択があるから、「含めない」とチェックマークを外せば良いのか。

含めないと転送データはFDDに余裕で入るくらいの数百kBになります。27万件のIDデータを含めたら10MBにもなって、転送が終わるまで時間がかかるようになりました。なので一度だけやってやめちゃったんですけどね。一度転送したら無線機側の領域を10MB食ったままなんだろうから、これも消去してみました。

その方法は、設定ファイル(コードプラグ)を設定プログラム(CPS)で開いて、コンタクトリストをcsvで見出し行だけの0件で作ったのをImportして、これを「含めて」無線機に転送すれば消せるかな?と思ってやってみました。これだと転送時間は「含めない」並みに終わりました。

無線機から設定ファイルを設定プログラムに取り込むと、無線機の設定状態が27万件の有無を含めて設定プログラムで表示される、と仮定すると、取り込んだ際に0件になっているので、消去されているものと考えて良いです。この方法で消えたことは検証できました。 

ちなみに、次項でダウンロードしてもらえるようにしている設定ファイル(コードプラグ)に含まれるデジタルコンタクトリストは0件です。「含める」にチェックマークを入れて転送しても、転送時間は短く済むはずです。

もう一度検証してみたところ、やはり上の方法で一度無線機に転送したデジタルコンタクトリストを消すことはできました。消した後に無線機をつけていたら、DMRの信号入感時にRadioIDの数字しか表示されず、コールサインと名前はありませんでした。無線機の中のデジタルコンタクトリストと照合してたんですね。

というわけで、やはりデジタルコンタクトリストは必要でした。ただし、無線機に設定ファイル(コードプラグ)を転送する際には、必要なとき以外はデジタルコンタクトリストを「含まない」で送信することにより、設定した内容だけを転送できるので転送の時間が短くて済みます。 

 

スタンバイPUのおはなし

DMRの自分の信号をモニタする手段がないので検証していないのですが、アナログF3Eモードのときには送信終了時に「プ」と音が出ます。スタンバイPUです。プの音は低めで悪くはないのですが、アナログで送信する際には必ずプと入るので、AT-D168UVユーザとバレます。いたずらしなければそんなことを気にする必要はないのですが、ちょっと送信してみたいときってあるじゃないですか、そんなとき必ず「プ」だとちょっと気になります。ファームウェアV1.05だからなのかなと1.07に更新して確かめてみたのですが、やはりプは出ます。なので、1.05に戻して気にしないことにしました。

 

続きます。 

2025年9月14日日曜日

AnyTone AT-D168UV(その2、無線機が手元に来ました。)

えらく理屈っぽいマクラでした。と、いうことが前提にあるとして、やっとトランシーバのおはなしです。

国内ベンダーでは諸々の配慮で、DMRのトランシーバは発売されていません。アイコムや、デジタルではD-Starに舵を切ったケンウッドからの発売はないでしょうし、C4FMの普及を狙う八重洲からも出ないでしょう。アルインコからは他社からのOEM供給で日本以外の市場ではアルインコブランドのDMRトランシーバが販売されていますが、日本国内では諸々の配慮なんでしょうか、未発売の状態です。 

webで先達諸氏がDMRの話を書かれています。海外の通販サイトでも安価なDMRトランシーバが販売されていて興味を誘います。eBayでも見かけるのですが、為替の関係でeBay経由の購入は今はあまり面白くないので、それ以外の販路で検討することになります。今回は近隣国の大手販売モールサイトから購入しました。住所氏名などは仕方ないですが、クレジットカード情報を販売サイトに登録するのは怖いので、私の場合はPayPalでの支払いを選択しています。初めてのモールなのでちゃんと届くのか心配でしたが、注文から5営業日で届きました。 

で、来たのはAnyTone AT-D168UVです。現在はJARDの保証リストに載っているので、保証を受けられるので選びました。手間は少ないに越したことないですし。

新たにわかった話なのですが、工事設計には

〇144MHz帯と430MHz帯それぞれ、

〇F2D(その他の周波数変調、リアクタンス変調)

〇F3E(その他の周波数変調、リアクタンス変調)

〇F7W(四値周波数偏移変調)の3モードを書いて、

〇終段は HTL7G06S011P×1、電圧7.2V、出力5W

と書いて 保証書が出ることがわかりました。この機種はJARD保証リストに載っているので系統図は不要ですが、送信周波数逸脱防止にかかる誓約書の提出は必要です。 

VFOモードでアナログFMの周波数を表示中
 
先達の諸氏が書かれているDMRに関する記事を読みつつも、DMRの通信方式の話とトランシーバの設定の話を切り分けて理解することができず、届く前も届いた後もモヤモヤしていたのですが、ようやく整理できつつある状況です。その内容を書いていきます。
DMRの無線機って、DMRとはという概念の理解と、無線機の使い方を理解するまでの敷居が少し高く、安いし楽しそうと無線機を手に入れて、そのあと無線機を前に腕組みして途方に暮れるというパターンがありそうです。

この無線機はメモリチャンネル(取説上ではチャンネルという表記です)が4000chあります。それとは別にVFOのモード、画面の上側がAバンド、画面の下側がBバンドという表記ですが、これをそれぞれ設定できます。
逆にいうと、国内ベンダーの無線機は、すでにお仕着せの設定が終わっているので操作が限定というか簡単になっていますが、そういうことはなく、仕様上の周波数帯めいっぱいの送受信が可能になっているのと、4000chのメモリチャンネルが空っぽになって準備されているだけで、PCにインストールした設定プログラム(この世界ではCPSと呼称しています)から設定ファイル(この世界ではコードプラグと呼称しています)を自分用にカスタマイズ編集して、それを無線機に送って反映させるという手順が必要になります。無線機本体だけでもある程度は設定できますが、PCから設定プログラムを使って編集した設定ファイルを無線機に転送する方法で行ったほうが楽です。 
今回購入のAT-D168UVは、144及び430MHz帯ともに送信範囲は日本のアマチュアバンド向けになっていました。最低限の設定だけであっても、周波数ステップを10kHz又は20kHzにしたり、占有周波数帯幅は仕様の中から12.5kHz幅を選ぶ必要はあります。
プログラムはAnyToneの公式からダウンロードできます。今は「D168UV V1.07 official release 250614」というのが最新のようです。

【プログラムのダウンロードからPCへのインストール、設定プログラムの起動や無線機との接続などは、本題ではないので省略します。】 
 
それとは別に、RadioIDの登録が必要です。これはDMRユーザのコールサインや氏名やQTHを登録しておくもので、送信時にはRadioIDを送出して、自分がだれかを表示する必要があります。事前に登録して、トランシーバ設定時に設定する必要があります。設定しなくても使えないことはないと思いますが、したほうが楽しそうです。 
 
無線機に戻ります。まずはアナログVFOの設定をしなくちゃということで、
〇Aバンド、430MHzはアナログFMで10kHzステップで設定、初期は433.00で起動すること
〇Bバンド、144MHzもアナログFMで10kHzステップで設定、初期は145.00で起動すること
で設定しています。 
次にアナログレピータを使いたいなということで、アナログレピータの周波数を全部メモリに入れました。こんな感じで一件一件入れています。手間ですね。慣れたらcsvファイルで取り込めるので、そっちのほうが楽です。各レコード(各メモリチャンネル)のパラメータは同じところも多いので、設定プログラムをがんばって操作するよりも、csvの行のコピーのほうが効率的です。
 
 
439.98の88.5Hzと77Hzの情報を入れたところで、アナログレピータのメモリチャンネル数は57(うろ覚え)になりました。で、この57チャンネルをひとまとめにして、一つのZoneにします。個別のメモリレコードよりも一階層上の概念にゾーンというものがあると理解してください。Zoneには名前を付けられます。私は「Repeaters」と名前を付けました。
 
ちなみに、メモリチャンネル一つずつに、送受信周波数や出力などの情報を入力します。周波数だけのテーブルがあって、細かい設定は無線機側でやるのではないところが慣れないポイントですね。無線機側だけの操作でできなくはないですが、そのためのスイッチが露出していないのでメニューの階層深いところでの操作になります。
 
同じように、DMRで使われていそうな周波数、デジピータで使われている周波数(DMRデジピーターリスト)もメモリして、それらを「144DMRs」、「430DMRs」(その後144と430をまとめて1つの「DMR CHs」という名前のZoneにまとめました)という名前のZoneにまとめています。下の画像は、設定プログラムで無線機にデータを転送した後で、作った3つのZoneを表示させている例です。

それ以外に、この無線機にはFM放送を受信する機能があります。設定プログラムから、近隣の局の周波数を入れておけば、無線機側にデータを転送した後に聴くことができます。でも、FM放送の受信機能の起動はメニューの階層深いところにあるので、面倒で使わないというのが実際のところです。

いじり始めると、機能的にこうなっていると良いなというポイントがあります。無線機本体の左側、PTTボタンの下に2つPFキーがあるのですが、この2つに機能を割り当てられるようになっています。私の場合は設定プログラムで以下のように設定しています。
 
〇PF1を短く押すと、VFOモードとZone(取説ではVFOとメモリと表記してますが、メモリ群としてのZoneを指すのが正しいです)の切り替え
〇PF1を2秒長押しでAバンドとBバンドの切り替え
〇PF2を長押しするとスケルチが開く

このほか、本日までに考え付いたことを書いてみますと、
今、VFOモードは430と144のアナログFMに設定しています。例えば、DMRで433.30でCQを出して、適当に近くの周波数に移るというシチュエーションを考えてみると、DMRで出ても良い周波数をバンドプラン分めいっぱい延々メモリして、それをZoneにまとめて、Zoneを切り替えて使うという方法が思いつきます。でも、一件一件メモリ登録という作業があるので面倒だなと思って躊躇していました。
が、その後、がんばりました。DMRで433MHz台などでQSOする際に楽なようにZoneを作りました。
作ったのは、144MHz用、431-3MHz用、438MHz用です。それぞれ出てよい場所を10kHzセパレーションにしています。行数(結果としてメモリチャンネル数になります)が多いので、さすがにcsvファイルで編集しています。
431-3MHz台と8MHz台の二つに分かれた理由は、Zoneとしてまとめられるメモリチャンネルの数が250chまでと制限があるので、仕方なくです。
この時点で作ったZoneは6つ(その後5つにまとめてます)なりました。
※このあたりは本項を書いたころの古い内容になります。 
 
 
上に書いたように、うちの個体はPF1キー短押しでVFOモードとZone(取説や設定上はVFOとメモリの切り替えとあります。でも、メモリとはZoneを指します。)の切り替えができるように設定しています。で、Zoneを表示させているときは↑↓キーで6つ(なので5つ)のZoneを順次切り替えられるのがわかりました。これ、意外と便利です。メニューから潜ってわざわざZoneの切り替えをするのではなく、見えるボタンを上下すれば切り替えられます。
 
まずは無線機を購入して、スイッチを入れてみて、とりあえずはアナログFMの運用はできるようにしたいということで、VFOモードを144と430それぞれ10kHzステップで出られるよういして、レピータの周波数を入れて、その次にDMRで使われている周波数を入れて、という手順ですこしずつ覚えていく過程を書きました。この内容は今の設定ファイルの中身に比べると少し古いのですが、そうやって理解したんだなと軽く読んでいただければと思います。
参考にしていただくためにダウンロードできるようにしている設定ファイル(コードプラグ)の最新の内容は後のページに書いています。 

続きます。

AnyTone AT-D168UV(その1、DMRのさわり)

AnyTone AT-D168UVはDMRトランシーバです。 にゃん氏がポチったのを知り、面白そうだと追いかけてみました。

 

【ここから本項はDMRとはというおはなしになります。無線機をいじりはじめて理解した内容を書いてみました。】

導入経緯がよくわからなくJARLのデジタルレピータを独占しているD-Starや、それに対抗しつつも不遇の八重洲のC4FMとも違う、業務機用途から普及してきたデジタル通信の方式です。DMRの電波形式はF7Wで、他のデジタルの電話と同じです。広帯域の電話と全電波形式のところに出られます。国内のデジタルのレピータは特定の方式しかないので、DMRのレピータはありません。シンプレックスでやりとりするか、デジピータがVoIPの周波数帯に開設されているので、それを利用するということになります。

DMRというデジタルの通信方式とは、というところは

アマチュア無線のデジタル化 第2回 デジタルの通信方式FDMAとTDMAについて

あたりを読んだほうがわかりやすいと思います。でも、この記事はFDMA、D-Starが優位であるように書いてありますね。D-StarはIC-9700に実装されてますけど、信号が強くても音質がイマイチなので、私はあまり好きではありません。

上のリンクよりも、後で見つけたこっちのほうが中立的な書かれ方をしてます。ついでにCDMAとの比較もあります。こちらのほうが参考になると思います。

多元接続FDMA/TDMA/CDMA―無線通信における周波数帯域幅の有効利用(1) 

で、DMRと呼ばれているのは、TDMA方式であること、送信するとほぼ同時にタイムシェア(以下ではタイムスロットという表現をします)で受信もできるので、 一つの周波数でレピータのような機能が実現することを理解できれば良いと思います。また、DMRの音質は「デジタルにしては」悪くないと思います。

そもそもDMRって何の略なんでしょう、昨夜初めて知りました。
Digital Mobile Radioだそうな。ずいぶん一般的な名前だから、TDMAのこの方式を進める機関?団体?が早い者勝ち的に先に使った名前なんでしょうね。FDMAだって、CDMAだってデジタルだし、移動して通信できるもんね。
 

 

このTDMAのタイムスロットの機能を使ったのがDMRのデジピータです。29MHzFMのアナログのデジピータは、自分がしゃべったのをデジピータが録音、それをデジピータが再生して送信、交信相手がそれを聴くという手順です。次に他局がしゃべったのをデジピータが録音、それをデジピータが再生・送信したのを自分が聴いてという繰り返しです。DMRのデジピータは、このようにオウム返しではなく、レピータのようにほぼリアルタイムで自分の信号が第三者に中継されます。「ほぼ」としたのはデジタルのエンコードとデコードの分だと思うのですが、その分は遅く感じます。

その上で、DMRで通信する際の必要な要素が3つあること、その3つはデジタルの復号キーで、「トークグループ」「タイムスロット」「カラーコード」というものがあって、これの送信側と受信側の設定が一致しないと復号できないので通話にならないことになります。少し乱暴な解説になりますが、おおむねこんな感じで理解しておけばよいと思います。私自身もそうですし。

その3つの復号キーですが、こんな感じです。

トークグループはキーの桁数は多く取れます。簡単に誰でもわかりやすくするために数字1桁で使う例があります。というか、国内でそのへんの人とQSOをするなら「1」で良いです。

タイムスロットは通常数字一桁で1か2を使います。TDMAの時間の2分割を指しているんだと思います。これも通常1を使います。シンプレックスのとき、同じ周波数で3つの復号キーが一致している2つのグループがあるとします。そのままだと混信するわけですが、一方のグループがタイムスロットを2にすれば、TDMAの時分割の機能で同一周波数に2つのグループが共存できます。他方のグループはQSOは聴こえない(確かめてませんが)んでしょうね。おおむね「1」で良いと思います。

カラーコードも数字一桁です。1か2でしょうか、国内デジピータで3を使っている例がありますが、レアです。 これも1を使うのが無難でしょう。想像ですが、「トークグループ」「タイムスロット」が主要な復号キーで、それに加えて予備的に「カラーコード」というパラメータを加えたのかなと思っています。カラーコードといっても色を指定するわけではないのはちょっと残念です。 これもおおむね「1」で良いと思います。

この部分、めんどくさいですけど、もうちょっと続けます。

「トークグループ」と「カラーコード」は復号キーで、この二つが送信側と受信側が一致しないと復号できません。「タイムスロット」も復号キーの一つと考えられますが、これの目的はTDMAの時分割機能を使うためのパラメータで、同一周波数で共存させるためのもの、ということだと思います。

例を挙げると、同じ周波数に都内と神奈川でそれぞれQSOしている集団がいるとします。双方タイムスロットが同じ1だとして、トークグループとカラーコードがそれぞれ別だとすると、お互いに復号(復調と同じだと思ってよいでしょう)はできないですが、一方が他方の信号がある?と感じはする、他方の信号が原因で自分の仲間の誰かの信号が受信しずらい・できないという状況にあるとします。そのときに、都内の集団が「混信があるっぽいからタイムスロットを2に変更しようよ」と仲間に呼びかけ、都内の局だけはタイムスロット2に変更すると、そのあとはTDMAの機能で、タイムスロット1の時間帯は神奈川の局が、タイムスロット2の時間帯は都内の局が使うことにより、同一周波数で共存できる、というものだと想像しています。

タイムスロット1とタイムスロット2の切り替えの時間はごく短時間で、自分や仲間の信号がタイムシェアリングしているとは意識しなくて済むくらいのものなのでしょう。実際にDMRの信号をFMで聴いてみると「バババババババ」と間欠的な音に聞こえます。他のデジタル方式みたいに「バーーーーーーーー」と連続した音ではありません。このあたりが時分割、TDMAということなのでしょう。全部想像ですが。 (関西弁で「知らんけど」と同じ締めです。)

 

余談も余談なのですが、

TDMAの時分割の話で、タイムスロットを使い分けて同一周波数で複数のQSO集団が共存できるというのは理屈としてわかるんですけど、
送信と受信を同じ周波数でやっているデジピータってどうやってるんでしょうね。デジピータ側は全二重通信でタイムスロット1とタイムスロット2を同時使用しているんだろうな。でも、そうするとハンディ側はタイムスロット1で聴いているからタイムスロット2の部分は聴こえないはず…

という疑問をもっていたんですが、AT-D168UVのメニューを触っていたら、チャンネル設定の中にDMRモード設定というのがあって、「Repeater」が選ばれています。DMR時はシンプレックスでしか使っていないのに、これで良いの?と取説を見てみると、「Repeater」選択時にはレピータやホットスポット(デジピータも含まれますね)で同じスロットで送信と受信をするのを許すと書いてあります。

 
ということは、同じタイムスロットで、時分割を使って送信と受信をやるのか。
デジピータのときは、タイムスロット1と2を使って送信と受信を分けると思ってました。でも、自分の無線機はタイムスロット1で送信してるから、デジピータ側がタイムスロット2で返しても、ダウン側のタイムスロット2は自分の無線機では聴こえないはずで、何やら難しい仕組みがあるのかと思ってました。
そうじゃなくて、デジピータは、同じスロットで送信パケットと受信パケットを交互に送信と受信をしていたんですね。

整理すると、デジピータ経由でQSOするというのは、

(1)タイムスロット1で自分からデジピータにアップリンクの送信

(2)タイムスロット2は誰か(自分やデジピータやQSO相手以外)の時間

(3)タイムスロット1でデジピータからのダウンリンクで自分の中継音声をQSO相手に聴かせる

(4)タイムスロット2で誰かの時間

(5)再びタイムスロット1で自分のアップリンクの送信

ということの繰り返しなんですね。目から鱗です。TDMAえらいな。

シンプレックスのときは、タイムスロット1だけを使って、QSOする同士が、一方がデータを投げ、他方がそれを受け、他方が投げ、また一方が受けというやりとりだけで、デジピータやレピータが間に入りません。なので、相対的に考えると、シンプレックスはデジピータ経由の倍の速度でデータの送受信(というかQSOですね)が行われ、デジピータ経由のときは、間にデジピータの送受信が入るのでその半分の速度で自分とQSO相手の間のデータの送受信(というかQSO)が行われるということが考えられます。

 

続きます。 

2025年8月31日日曜日

MULTI PalmsizerⅡであります。(その3)

というわけで宿題が残りました。

〇マイクジャックの外部マイク用の配線と、スピーカの内部と外部の切り替え部分の精査

なんで精査かというと、電池を押し込んだりいろいろやっているうちに、あそこやここのリード線の半田付けが取れて内部スピーカから音が出ない!なんてことに。電池の押し込みと音の復旧のために切り替えスイッチの半田を外したりして、もう一度リード線の一本一本を確認する羽目になっています。作業の前に画像をとっておけば良いのに、簡単に終わるとナメるとこうなるという典型例です。

ロジック的には難しくなく、本体スピーカに行っている配線を外部と切り替えるようにスイッチを使うこと、PTTはあの線とあの線をショートなのでその旨配線をすれば良いし、そんなに大変じゃないと思うんですが、重たい腰を下ろす前に一気にやる必要があります。 

本体内蔵のスピーカ(兼マイク)から分岐させて、スピーカと、あの線とあの線からPTTを取り出してテストしてみると、音も出て、送信する際にはスピーカからも変調がかかるので、これでOKということで終了。

〇スピーカの大きいスピーカーマイクの入手

今風のではなく、少し古い大きなスピーカのついているのを探しますかね。SMC-30あたりが良さそうな気がするので確保します。

(追記)確保しました。古いので、筐体もスピーカーマイクとしては大きめで、立派なスピーカが付いてます。受信音はまあまあ、送信音はそれなりです。

〇パネル取り付け用DCジャックの取付

前述のとおり、元々のマイクジャック用の穴を使ってDCジャックを外に出さないと外部電源で使えなくなるというか、電池の充電ができなくなるのでなんとかしないといけないのです。これは秋葉原に捜索の旅に行ってきました。マル信のDCジャックに良さそうなのがあったのでラジオデパートの門田無線で購入です。

また、作業中にスピーカの内外切り替えスイッチが壊れてしまったのですが、幸いにして別用途で同じようなスイッチを買ってきていて事なきを得ています。でも、ツマミ部分が短くて、取り付けた状態で操作しようとするとつまようじかボールペンが必要に…(※後からツマミの長いスイッチを手配して解決しました。(その2)のスイッチ部の画像はツマミが短いスイッチに置き換えた直後のものです。ツマミの先っぽが低くて見えにくいでしょ。)

見てくれに関してうまくリカバリできたと思います。元からこうなっていたに違いないと自分で思い込むことにして、とりあえずはひととおりの整備完了です。もちろん、DCジャックの配線は、なんでそうしたかよくわからないセンターマイナスから標準的なセンタープラスに変更しています。幸いにして完全にジャックの端子が浮いているので、プラスとマイナスをひっくり返して配線するだけで済みました。下の画像、こちらから見て右側面下側の白いところは「このジャックはセンタープラスだよ」と書いたラベルです。

というわけで、完成です。スピーカーマイクのコネクタが標準状態とは反対側から出ていますが、ご愛敬ということで。 

スピーカ部分のパンチ穴がかわいらしいPalmsizerⅡです。

MULTI PalmsizerⅡであります。(その2)

次の段階です。

この無線機を実用的に使うためには解決しないといけないポイントがあります。

〇純正の電池はニッカド。昭和53年モノなので、ヘタった結果、以前の所有者により廃棄されて付属していません。現物があれば電池の規格がわかるのですが、残念ながらカタログから想像するしかありません。

最初は23Aという小さな12V電池を並列で5つ繋いで1時間程度の運用ができるようにしました。とりあえず動けばよいということであればこれでも良いんですが、保証を受けて届出をしちゃったので、もうちょっとマトモな電池にしたいところです。

カタログ画像や本体の電池スペースの寸法を測りつついろんなサイトを見てみると、単三の2/3の長さの2/3AA電池という規格があるようです。このサイズでニッカドもあるんですが、ニッカドってメモリ効果ですぐにダメになるので、現代ならニッケル水素電池を使いたいですね。2/3AA規格でもニッケル水素電池を見つけることができました。

裸で入れるのは危険なので、バッテリー用の収縮チューブ(電池を包んでドライヤーで温めると縮んでそれっぽくなるんですね)で電池パック状にしてから入れることにします。
初めての電池パック加工だったので想定よりも大きくなってしまいました。無理やり押し込んでなんとかしました。次(は無いはず)はもうちょっと上手にできるかも。


〇外部マイク端子が現在の規格ではなく、互換のプラグを見つけられません。プラスチックの筐体に穴をあけて取り付けられているので、穴を広げて普通の4ピンマイクジャックにしても良いのですが、ダメ元で同じくらいのサイズの外周12mmの「航空コネクタ」というのを買ってみました。でも1mm大きくてこれも合わず。これは普通の4ピンプラグとの比較。

モンキーで挟んでいるのは、左が航空コネクタ、右がPalmsizerⅡに付いていたコネクタです。

仕方がないので外部マイクジャックの穴の拡張工事を行うことになりました。リーマーがあるので、この手はすいすいっとできます。プラスチックなので力も要らず。きれいにできたじゃんと悦に入っていると、ふと違和感が。

外部マイクジャックの穴と対照の位置に同じような大きさで丸くDCジャック用の穴が開いてるのですが、誤ってDCジャック用の穴を拡張(=破壊)してしまいました。マイクジャックの取付はできたものの、反対側の元々のマイクジャック用の穴ではDCジャックの位置決めができなくなってしまいました。接着剤で留めるのもどうかと思うので、11mm径よりも大きいパネル取り付け用のDCジャックを探さないといけなくなりました…

すでに破壊後の画像。航空コネクタのジャックを仮止めしているところに、本来はDCジャックがあるはずでした。 こうなったら両方の穴を拡張してなんとかするしかないです。

〇外部マイク端子に来ている4本の線がよくわかりません。回路図にもこのへん載っていないんです。回路図はPalmⅡのものにPLL部を書き加えただけのもののようで、PalmSizerⅡの実態と合っていないようです。

上のブロックダイヤグラムにはコンデンサマイクと思しきものとスピーカーマイク両方の絵が描いてありますが、下の定格には「内蔵スピーカー兼用マイク」とあります。

元々のマイクジャックの裏側に4本来ているということは、①マイク②PTT③アースとグランド④音声くらいのものだと思うんですけど、なんか違うんです。一部の線同士をショートさせると送信になるので、これがPTTとグランドなんだなというのはわかりますが、マイクのラインがよくわからないんですね。

また、この無線機には、スピーカの外部と内部の切り替えスイッチがわざわざついています。FT-207の例では、外部スピーカーマイクをつなげると、本体と外部と両方から音が出ていて、マイクについても両方から拾っていたような記憶が。

マイクとスピーカが共用(というかスピーカでしゃべる)という前提で考えると、スピーカの内部と外部の切り替えは、そのまま「マイクとスピーカ」の外部切り替えなんだろうなと思い始めました。
外部マイクに使うのは、普通のダイナミックマイクみたいに薄いフィルムが振動するのもではなく、少し強度のあるスピーカである必要があります。使っていないスピーカーマイクを流用するとして、これのマイク配線は使わず、スピーカ部分だけをマイクとスピーカとして使うように配線する必要がありそうです。

【追記】ダイナミックスピーカ兼用マイクですから、今回は航空コネクタに置き換えましたが、普通の4ピンメタルジャックに置き換えたとして、ピンアサインをそのまま、これまた貴重な金色っぽい変な色の福山のMULTI400Sなどのモービル用のダイナミックマイクを落札して繋ぐと、受信時にダイナミックマイクのフィルムを破いて壊すといったことが想像できます。なので、互換性を考えずに航空コネクタに置き換えてよかったんでしょうね。

たぶん、メーカー側も、その当時に福山のほかのマイクをつないで壊すことが考えられたので、4ピンマイクプラグが物理的に挿さらない、変なコネクタを使ったんだろうなと想像しています。

 

続きます。