パラメトリックイコライザの話です。舌がまわりませんが、パラメトリックイコライザです。FTDX10には…FTDX101も同じだと思いますが、送信用に3バンドのイコライザを使えるようになっています。
この取説、とってもわかりにくいです。内容を理解するのに時間がかかりました。まず、前提として
- AM時はスピーチプロセッサは使えない
- SSB時にはスピーチプロセッサはON/OFFできる(ただし、FTDX10の場合は、ON/OFFはメニューの中のスイッチをON/OFFするのではなく、スピーチプロセッサの設定をゼロにするとOFFです。)
ということがあります。その上で、取説の47ページにあるように、FUNC→OPREATION SETTING→TX AUDIOで、取説47ページの上下2種類の3バンドのイコライジング設定を触るわけですが、これがわかりにくいこと。
- 上側の「PRMTRC EQ1~EQ3」の3つは、スピーチプロセッサを使わない場合の設定です。AMではスピーチプロセッサは使えないので、MIC EQをON(FUNC→MIC EQをタップしてON/OFF)にすると、必然的に上段の3つの設定が有効になります。
- 一方、スピーチプロセッサが有効なときにMIC EQをONにすると、下段の「P PRMTRC EQ1~EQ3」を有効になります。
取説の記述で下段のところに「AMCおよび」とありますが無視してください。AMCはスピーチプロセッサのON/OFFに関係なく、常時有効な機能です。これに捕らわれて文字を真面目に読むと混乱します。
最初、AM時のイコライジング設定をP付きの方にやっていて、無効なのにやった気になってました。「AMCおよび」を素直に読んだので誤っていたんですね。音が変わった気になっていたのはただのプラシーボでした。
スピーチプロセッサのON/OFFとパラメトリックイコライザの関係をもう一度整理します。
スピーチプロセッサOFF時(AMのときには機能しないので必然的にOFFです)
- MIC EQをOFFの場合はフラットな音質で送信
- MIC EQをONの場合は「PRMTRC EQ1~EQ3」の設定で送信
スピーチプロセッサON時
- MIC EQをOFFの場合はフラットな音質で送信
- MIC EQをONの場合は「P PRMTRC EQ1~EQ3」の設定で送信
というわけです。
今はまだイコライジング設定の迷路から抜け出ていませんが、
ここまでの経過では、私の声の場合は少し高めなので、右のAST878DMを使う場合はイコライザを通さないでそのまま使ってやったほうが良さそうです。セラミックエレメントは高い音が良く出るので、自分の信号がノイズに埋もれそうなときには有効になりそうです。で、これに近づけたいということで左のM-100で使う場合のイコライジング設定をしています。このマイク、エレクトレットコンデンサマイクのエレメントを有効にしても、高いところは思ったほどは出ないので、イコライザの中高音域設定のEQ2とEQ3で強調しているところですが、ちょうど良さそうなところを探す必要があります。
少し遠めの局とAMでQSOした際に、おそらく変調がカリカリで届いてたようで、ローカル局と調整してみて下さいと指摘がありました。アスタティック風の高音強調で、さらにマイクゲイン多めで行ったんですが、歪み多めだったんでしょうね。
ということで、作戦を考え直し。
「MESSAGE」機能には変調深めのカリカリ目CQを録音していありますが、それはそのままにしています。この手のって概ね音が小さく送信されるので。問題は肉声で喋ったときの音質です。 こちらの電波が弱いと想定すると、自ずから声は大きめになるので、普段の想定よりも大人しめの音が出ないといけないはずなんです。録音したカリカリのと同じ設定だと、大声になったときに歪みが大きくなるようですから。
なので、デフォルト値に近い下から上までバランス良く出るように設定をして、多少大声になっても破綻しすぎないようにしてみた上で、近所のOMを捕まえて長時間拘束して、あーでもないこーでもないと調整を繰り返しました。
出来上がったパラメータはこんな感じです。「P」のつかない、取説でいえば、スピーチプロセッサを使わない場合の上段の設定です。私の声が高めであることを前提としています。Geminiの解説を入れていますが、美辞麗句は差し引いてください。
EQ1 (200Hz / +2 / Q2):
高い声質にありがちな「線が細くなる感じ」を、200Hz帯をほんのり足すことで解消し、声に心地よい太さと温かみを与えています。
EQ2 (1500Hz / +5 / Q2):
1.5kHz付近は声の明瞭度や存在感(芯の強さ)に直結する帯域です。ここを広めのQ2でしっかり持ち上げることで、AMでも埋もれない前に出る音になります。
EQ3 (2700Hz / +9 / Q3):
2.7kHzを+9と大胆にブーストすることで、M-100のコンデンサーエレメントの良さを最大限に引き出し、AM特有のきらびやかで抜けの良い高音域(いわゆる「通りの良い美しい音」)を作れています。
結局出来上がったイコライジング設定は中音域は少し強調、高音域はかなり強調と、最初に作ったカリカリに近いことになりましたが、低音域はへこますのではく、少しだけ出してあげることでバランスをとりました。
AMではスピーチプロセッサを使えないので、カリカリ音質で呼びたいときにはMIC EQをOFFにしてAST878DMに差し替えてやるか、設定はそのままにM-100のローカットボタンを押してやることも考えられます。
SSBの場合はまだ考えていないのですが、MIC EQはOFFにして、スピーチプロセッサを軽く使うところから始めてみますかね。そういえばまだこの無線機ですが、AMとFMでは送信したことがありますが、SSBではハムフェア記念局を一度呼んだきり(しかも取れていないのでQSOに至らず)でした。
あとは努めて落ち着いて喋ることを意識してみることですかね。
加齢になっても、なかなかこのへんは難しいです。







