2018年9月2日日曜日

TS-590S(ただし、Gではない)が来ました。


これまで移動しない局についてはTS-130Sを使っていました。
かつて、友人に丁寧に直してもらったのですが、あれから5年くらい経ったのでしょうか。あまり電波を出さないというか、電源を入れない日々が続いていた結果、スイッチを入れてもうんともすんとも言わない状態になってしまい、これ以上の使用をあきらめることになりました。
また、新スプリアス機だと申請も楽だしということもあり、今回、TS-590Sに入替を行いました。

これがTS-590Sの雄姿であります。ただし、これは最新型のGが付くタイプではなく、2010年秋に発売された初期型です。
しかし、我が家に来た最新機種であります。発売的には8年落ちですが。
この手の新しい機械を使い始めたのは15年くらい前に購入したTS-2000SX以来となります。

※去年秋にFT-897DMを手に入れて、移動する局の無線設備に加えたのですが、いろいろありまして、既に売却しております。
これは私の中では無かったことにしておりますので、定期的に訪問された方の中には、該当の記事をお読みになったことがある方がいらっしゃるかもしれませんが、お忘れになってくださいませ。

で、590Sのおはなし。
8年前とはいっても、私の中では最新の設計です。
まずはUSBケーブルをPCに接続して、ファームウエアを購入した状態の1.04から最新の2.03に更新し、NB1とNB2を同時に入れられるようにしました。windowsにドライバを入れてコントロールソフトを入れての更新ですが、USBケーブルで行えることもあって、簡単にすぐに終わりました。
※関係ファイルをダウンロードしたのは TS-590S/D/V ファームウェア アップデートのお知らせ から。

手回しよく、予め免許を変更申請しておき、既に590Sを根拠にした免許状がハムフェアの少し前に到着しているので、我が家に590Sが来た時点ではすぐに電波を出せる状態です。へへへ。
早速送信テストです。取扱説明書を読みながらメニューに入って、ディスプレイの照明を緑にするとか、ボタンを押したときの音が出ないようにするとか、お約束のSSBの送信帯域の上下を広げるところまでをとりあえず行って、50MHzでQSOをしてみます。

しかし、出力が大きいというのは正義ですねw
これまでのしばらくの間、TR-1300+VL-1300の10Wで、割と張りのある声を心がけてマイクに向かっていたのですが、100W機だとそこまでしなくても出力計の針が振れます。しゃべるのが楽です。パイルアップに参加するのではないのであれば、普通の声の大きさでスピーチプロセッサを軽めにかけてあげれば、同じ程度の出力の局であれば電波がこちらに届いている限りは楽に電波が届き、QSOが成立します。(あたりまえの話ですね。)

ここまで気づいたことを書いてみると以下の感じです。
・NBの効きは、TS-680、690、950SDXの効き方とは違って、深くかけるとDSP処理風のごにょごにょを感じます。ある種のノイズには効いています。深くかけると目的信号をつぶすのは同じですが、以前の機種とは違って無理やりノイズを制圧させている感はありません。
・NRの効きは、TS-2000より良いです。SSBやAMでノイズに埋もれた相手の「声(信号というより、声というイメージ)」が浮き上がります。NR1が良い場合やNR2が良い場合はケースバイケースです。
・SSBの場合のノイズフロアからの信号の浮き上がり感は、正直なところいまいちです。受信帯域を広げると、真ん中あたりの人の声のあたりの音域が沈むように感じます。DSP帯域フィルタで狭めてやれば幾分改善しますが、どうもいまいちです。TS-950SDXがやっぱり聴きやすさではベストでした。DSPの最新技術(ただし8年前)ではこんな感じなんでしょう。

S5くらいの同じ信号をTR-1300と聴き比べてみると、浮き上がり感は1300のほうが上でした。
TR-1300って、どちらかというと聴きやすい無線機ではなかったはずなのですが、それでも1300のほうが良いと感じるのは、まだ、アナログの聴感にDSPの制御が追いついていない(ただし、8年前の水準です。)のでしょう。
または、私の耳が老いの方向に深化する際中で、それ系の都合があるのかもしれませんw

そこで受信DSPイコライザーを試してみることにします。
とりあえずSSBで使うにあたり、「Hb2」が良さげだったので、これでしばらく行っていようかと思います。
ただ、音声を加工している感があるんですよね、このあたりはアナログの機械と違って仕方ないんでしょうね。
PCのコントロールソフトを使うと、ユーザ設定で好きな帯域を膨らましたり凹ましたりできるので、拘る場合にはそこまでやるんでしょうね。私はたぶんやりません(;´Д`)

送信については、今のところ帯域を広げているだけで何もやっていません。
近場の局には強く信号が届くでしょうから特に問題はないとは思いますが、少し離れた状態、例えばS5くらいで届くくらいの場合は、のっぺりした広い音では了解度が悪いんだろうなと想像しています。
送信DSPイコライザで音を加工するとか、スピーチプロセッサをもう少し深くかけるとか、良さそうな設定を探しておく必要があります。
このあたりは友人と時間をかけて、あーでもないこーでもないとしゃべりながら調整するしかないでしょうね。

マイクについては、今は無難にMC-90をつないでいますが、今後はRANGER SRA-198も試してみたいです。

てなわけで、久しぶりの最新鋭機(ただし販売開始は8年前)の導入のおはなしでした。しばらくの間はスイッチを入れるのが楽しい日々が続くでしょう。へへへ。