もう少しの間はファイルの公開を続けますが、公開を前提とした更新は終了することにしました。このページをごらんになっている日以降の更新はありません。国際VHFの周波数をメモリチャンネルとZoneに加えた日(2025年9月29日)以降は変更を行っていません。
国際VHFの周波数をメモリに入れて、盛り込む要素はそろそろ煮詰まってきた感があります。あとは、PFキーをどうしたいとか、そのあたりの細かいチューニングくらいでしょうか。それも含めて、メモリチャンネルの追加やZoneのくくりをどうするとかは、ファイルをごらんいただく方の好みで修正をしていただければと思います。
例えば、国際VHFを聴く際には、PF1の割り当てを、現在は短押しでVFOとZoneの切り替え、長押しで上下バンドの切り替えにしていますが、これをひっくり返して、短押しで上下バンドの切り替え、長押しでVFOとZoneの切り替えにしたほうが、船舶局と海岸局の周波数が異なるチャンネルの受信のときのZone内チャンネルの変更が便利かなと思います。このあたりもお好みでどうぞ。
今後考えられる大きな変更は、今はVFOモードはアナログFM、DMRを使う際にはZoneということにしていますが、どこかのタイミングでVFOモードはDMRとして、ZoneでアナログFMを使うようにと、今とは考え方を反対にしたメモリチャンネルとZoneの構成にするってことでしょうね。 デジピータリストを反映したZoneはそのまま残すんでしょうけれど。
以下、本文です。
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期間を限定していますが、コードプラグを公開しています。
設定プログラム(CPS)V1.07で新規に作成・編集して設定したファイル(コードプラグ)はここからダウンロードできます。
このファイルは、ファームウェアV1.07の無線機本体に送っては設定プログラム(CPS)V1.07に戻しと、かつて更新したファイルになります。内容の正しさの保証及びお使いになった場合に生じた不具合についての補償は一切しません。設定プログラム(CPS)で中身を覗いて、よりよい設定を検討する材料に使ってください。このファイルを商用で使うのは禁止します。RadioIDとコールサインはダミーデータを入れてありますので、このまま送信しないように。
※ある程度の期間が経過した後に、ダウンロードのリンクは削除する予定です。
※ファームウェアがV1.05でも使えちゃうんじゃないかなと思いますが、保証も補償もしません。このあたりは自己責任で。
この設定ファイル(コードプラグ)の中身を説明しておきます。
重ねて書きますが、RadioIDとコールサインはダミーデータを入れてありますので、このまま送信しないでください。RadioIDとコールサインの入れ方を最初に説明しておきます。
RadioIDとコールサインの入力
この設定ファイル(コードプラグですね)を設定プログラム(CPSですね)で開いて、左側の階層メニューの「Digital」を開くと、「Master ID」があるのでこれをクリックすると、上段にRadioID(440万番台のRadioID公式から付与されたあなたのIDです)の入力と下段にコールサインの入力ができるダイヤログが表示されます。それぞれ入力後、usedにチェックマークを入れないでOKボタンです。①から⑤の手順で操作してください。画像はクリックで拡大表示できます。
次に、「Mastar ID」の一つ下に「Radio ID List」があるのでクリックで開きます。開いた画面では1行目だけ入力されていて、その「1 YOUR CALLSIGN」とあるところをクリックするとダイヤログが立ち上がります。そこにもう一度先ほど入れたRadioIDとコールサインを入れてOKを押します。①から⑤の手順で操作してください。画像はクリックで拡大表示できます。
これで、このファイルを保存して、設定プログラム(CPS)で無線機に転送すれば、無線機からDMR送信時にあなたのRadioIDが送信され、受信側でデジタルコンタクトリストと照合されて無線機の画面にあなたのコールサインと名前(姓名の名のほう)が表示されることになります。
※これ、RadioIDを無線機のMasterIDにするのなんとなく当たり前だと思うのですが、Master ID Nameのほうは無線機内部で持っているだけなのでは?と思っています。で、Radio ID ListはRadioIDとMaster ID Nameと同じ情報を入れるように書いていますが、実はこっちが重要で、無線機のMasterは一つしか設定できないとしても、RadioIDは複数をリストで管理できて、切り替えて使える仕様なんだろうなと想像しています。で、ここでちゃんとRadio IDが設定されているリストが選ばれていないと、送信時にちゃんとRadioIDが送信されなくて、受信する人から見てのっぺらぼうになってしまうのではないかと思っています。
過去参考にさせていただいたサイトの入力方法を踏襲した説明を上に書きましたが、実際の入力値の使われ方はそんな感じなのではと思っています。
次にメモリチャンネルの説明です。
メモリ(この無線機ではチャンネルと呼称しています)は737ch分入れてあります。それをZone(いわゆるメモリグループですね)でまとめています。
〇国内のDMRユーザに使われている周波数、145MHz台と438MHz台の合計38ch、これをZoneで「DMR CHs」としてまとめてます。また、将来デジピータの周波数が拡大される可能性を考え、438.01から20kHzステップでUHF-2-01の438.37より下の18ch分を追加しています。Zoneを画面に表示させる場合、初期表示は上側のAバンドのときは438.53の中原区のデジピータの周波数を、Bバンドのときは438.59の神奈川区のデジピータ周波数としています。これは私の使いやすさを反映したものです。適当に変更してください。
〇144MHz 帯でDMRモード時にあたかもVFOモードで使うようなイメージで、144.70から145.79までを10kHzステップで130ch、これをZone「144D VFO」としてまとめてます。画面表示時の初期周波数は145.30です。
〇430MHz帯で DMRモード時にあたかもVFOモードで使うようなイメージで、431.70から433.99までを10kHzステップで130ch、これをZone「433D VFO」としてまとめてます。画面表示時の初期周波数は433.30です。
〇430MHz帯でDMRモード時にあたかもVFOモードで使うようなイメージで、438.00から438.99までを10kHzステップで100ch、これをZone「438D VFO」としてまとめてます。画面表示時の初期周波数は438.50(使われ方がよくわからないので438.50にした)です。
〇430MHz帯アナログレピータのために、JARLのレピータリストを見ながら439.02から439.98まで、トーン周波数88.5Hzの場合も、同じ周波数で77Hzの場合も、逆シフトの場合も、439.11MHzのような奇数の場合も入れて、おそらくアナログレピータをすべて網羅した57ch、これをZone「Repeaters」としてまとめてます。画面表示時の初期周波数は438.62としています。
〇特定小電力無線の周波数47chをメモリしました。シンプレックスはそのまま、レピータ用周波数はダウンリンクのみです。チャンネルの名称はアルインコとケンウッドの併記にしています。Zone「SLPR」にまとめました。 送信はできません。謎のR表示がついていますが、送信周波数に特小の周波数を埋められないことから、データ上は433.00を入れているのですが、そのせいでデュープレックスとみなされているのかもしれません。画面表示時の初期周波数はアルインコでいうところのL03(ケンウッドでいうところのh3)にしてあります。
〇「Marine VHF」として国際VHFの周波数を入れました。総務省の資料 別表3-4 156.025-162.025MHz帯海上移動無線通信業務の周波数表を参考に、船舶局の送信用周波数、海岸局の送信用周波数、シンプレックスで使われる周波数を117ch分です。初期周波数は16chにしています。これも実際に使われていない周波数まで含まれていると思いますので、そのあたりはお好みで編集してください。送受信周波数が分かれているチャンネルの場合、2波を同時受信表示させて、上を船舶局、下を海岸局というようにすると、双方の送信内容を聴くことができます。これ、意外と便利かもしれません。
例えば、18「S」は18chのShip・船舶局、18「C」は18chのCoast・海岸局の周波数を示しています。シンプレックスの場合は16chのように単純にch表示としています。
画面表示時の初期周波数などは個々のZoneの設定ですのでお好みで変更してください。
〇スキャンリストファイルはDMRデジピータリストにある周波数と特小の周波数分を作ってあります。
もう一度書いておきますが、PFキーは
〇PF1を短く押すと、VFOモードとZone(取説ではVFOとメモリと表記してますが、メモリグループとしてのZoneを指すのが正しいです)の切り替え
〇PF1を2秒長押しでAバンドとBバンドの切り替え
〇PF2を長押し(実はほんとは短く押す設定で、長押しを未設定にしている。こうすることにより、PF2キーをとりあえず押し続けるとスケルチが開くということに)するとスケルチが開く
と設定しています。 Zoneの切り替えはPF1でZoneを表示させた後、本体正面の↑↓キーで切り替えることができます。
また、FM放送の周波数も適当に当地で聞こえる局をメモリしてありますので、これも好みで変更してください。VFOモードのときに立ち上がる周波数は82.5MHzのNHK東京FMにしてあります。メモリ番号の一番下のわかりにくいところに入力箇所がありますから、これもお好みで変更してください。
FM放送を簡単に聴くためにPFキーに割り当てしたいんですけどね。PFキーはアマチュア無線用途に割り当ててしまってるので、メニューの階層奥深いところで聴くための操作になることから、聴かなくなっちゃいました。
各位におきまして、デジタルコンタクトリストを入れましょう。
ダウンロード用に置いたファイルにはデジタルコンタクトリストは入れていません。前述のとおりファイルが大きくなること、あと、昨今の個人情報保護の関係で小うるさいご指摘がある可能性があるので入れません。RadioID公式か、PI-STARのAnyTone向けダウンロードページからお好みでどうぞ。
設定プログラム(CPS)のTool→Importから、「Digital Contact List」のボタンを押して、ダウンロードしたファイルを指定して、「Import」ボタンを押します。ユーザ全件のように大きなファイルをImportする場合には、Importボタンを押した直後にダイヤログ全体が固まりますが、単にリソースを食われてそうなっているだけなので、しばらく待っていると終わります。ちゃんとImportされたかどうかは、左の階層メニューのDigitalを開くとDigital Contact Listが見えますので、適当にクリックすると画面にリストが表示されるかどうかで確認できます。この設定ファイル(コードプラグ)を無線機に転送して完了です。
前項までに検証しましたが、デジタルコンタクトリストを無線機に入れないと、相手局の情報がRadioIDの数字だけしか表示されません。無線機の中のリストと照合して相手局のコールサインと名前(姓名の名だけですが)が表示されたほうが良いですよね。
日本では姓を名乗るのが一般的なので、名だけではなく姓を表示させたほうが便利だよねということで、デジタルコンタクトリストのデータを加工してみようかと思い、RadioIDのGeneratorで姓の抜き出しを試みてみたものの、姓は抜き出し・リスト化に対応していませんでした。姓の項目が空白で出るようになっています。個人情報の保護ということでしょうね。
その他諸々
そのほか、画面の文字の色(左側の階層メニューで「Public」→「Optional Setting」→立ち上がったダイヤログで「Displayタブ」で設定)とか、いろいろとカスタマイズできるので、設定を変にしても困らないように設定ファイルのバックアップをしつつやってみてください。
スタートアップサウンドやキーボード押下時の音(ビープトーン)を消しちゃってるんですけど、このあたりもお好みで。
スキャンの機能があるので、やりそうなDMRデジピータと特小の周波数のスキャンリストをそれぞれ作ってあります。本体に転送した後に、本体のメニューでスキャンをONで使えます。スキャン機能をPFキーに割り当てれば使い勝手がよくなるかもしれませんね。
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