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2023年7月7日金曜日

(続)TR-3200を現役で楽しむ

「TR-3200を触る。」
https://tr-1300.blogspot.com/2022/10/tr-3200.html

で、導入からとりあえず使える状態にしたところまでを書きました。

ナローFM用フィルタのムラタCFM455Eに入れ替えて、送受信ともにナロー化完成!と満足していました。その後、大きなコンテスト時(時期を考証してみると、去年の全市全郡か年明けのQSOパーティかもしれません)に聴いてみると、どうも20kHz離れた隣の周波数の信号が被ってきます。

スペック的には16kHz幅しか通過していないはずなのですが、自分や相手のズレもあるので、もう少し狭くても良いんでしょうね。CFM455Eのスペックです。





 

 

もう少し狭いやつということで、同じムラタなら12kHz幅のCFM455Fが良さそうですが、2023年の現在においては流通は期待できません。そこで秋月に無いかなと調べてみると、LT455EUという±7.5kHz/6dBの安いフィルタがあります。実用面からの通過帯域を調べた人の話がwebにあって、幅12kHzとのことでした。悪くないじゃんということで取り付けてみると、気持ち狭い感じがします。プラシーボ効果かもしれませんが。


 

 

 

 

 

 

先日の6m and downコンテストで聴いてみると、CFM455Eのときには「隣で強い局が出ていると、メーターフルスケールで被っていた状態」から、「当該周波数の目的信号が、目安ラジケータ半分以下の信号の場合に、隣に誰か出ていると音声が被る状態、当該周波数で無信号の場合はスケルチを開けると隣で出ているのがわかる?くらい」まで改善されました。

LT455EUのスペックをCFM455Eと比べると、秋月:50dB(15kHz)とムラタ:60dB(16kHz)の比較条件の差はありますが、それくらいの条件だと通過幅の差1kHzしかないので、実際は気持ち程度の差なのでしょうけれど、それでも改善したので一旦良しとします。

ちなみに両者のピンアサインはこれ。ピンコンパチではないですが、基板とピンをにらめっこして、インとアウトとアースが取れれば動作します。




 

 

 

 

 

 

TR-3200の基板の受信セクションから、455のセラミックフィルタを外したところ。CFM455Eのサイズよりも一回り大きなサイズのフィルタを取り付けられるように穴が開いていました。

 

私の場合はインかアウトか忘れましたが、どちらかのピンをリードで伸ばして、基板の該当位置まで引っ張っています。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

丹青通商ではCFM455F(幅12kHz)の互換品の日本特殊陶業LF-C12(私が入手したのはCLF-C12という型番。おそらく同じものだと思うんですが)の在庫品が出ていて、これも取り寄せてみています。

やっぱり被るところが気になってしょうがない場合にはこれに変えてみようかと思うのですが、古い無線機の基板を半田ごてで温めて外して付けてとやっていると二次災害が発生すると思うので、弄るのはほどほどにと自粛しているところです。

 

調整中のTR-2200GⅡと並べてみたり、

甲府のアロー電子で水晶(その昔はHC-25Uでしたが、今はHC-50Uと呼称。単価税別1800円、納期約3週間)を注文して、表示周波数と送受信周波数が合うようにしてみたりして、


TR-3200でメインチャンネルを聴いて、CQを出している人が「私が持っている周波数」を指定したときにタイミング良く遭遇できたら、QSOを試みています。

1975年デビューの水晶発振12ch、2Wの少し重い肩掛けハンディ機ですが、ベランダの5/8λ2段のホイップに繋いで満喫しています。

2023年4月3日月曜日

TS-600を愛でる。

開局前に50MHzのSWLを始めたのは、1978年の春あたりから。

その当時、50MHzのSSBで良く使われていたのは、圧倒的にIC-502で、たまにTR-1300、FT-620/Bの人がいて、ちょっとDXっぽい人はTS-600でした。同じ年にFT-625Dの発売があって、600から625に移る人が多かったという印象がありました。IC-501やLINER6の人はレアでした。
我が家の場合、この年の春ごろに父親が突然IC-502とIC-50Lを買ってきて、当初は144の5/8λのGPに繋いだもののあんまりよく聴こえないので、日本RAKのハンディダイポールにしたり、当時流行のタニグチエンジニアリングのSQ-61をあげたりしたのですが、やはり周波数を読めないのがネックで、父親の好みでFT-625Dの導入に至りました。ここにTS-600が割り込む余地はなかったようです。

同年秋に開局した私は、625導入後におさがりのIC-502を自分の部屋に持ち込んで、勉強もせずに夜な夜なローカルの高校生と無駄話をしたものでした。

枕が長いのですが、本題のTS-600です。

TS-600は、CW/LSB/USB/AM/FMと4モードに出られる最初の本当の「オールモード機」でした。HF機と同じく1kHzまで読める安定したVFO、聴きやすい音、強力な内蔵LPFといった強みはあったのの、78年当時では既に機能的に古くなっています。スプリット運用もできず、AGCの切り替えもできません。51.00のFMメインチャンネルQSYも、スイッチ一つでできる後発のFT-625Dに比べると古さは否めません。

でも、開局前の憧れの無線機だったんですね。76年にTS-600が発売されて少しした頃に、トリオにカタログと回路図を請求(注)して、送られてきたカラー印刷のカタログを毎日のように眺めていました。TS-600はCQ誌やラ製の広告にも載ることはあったのですが、いつも600だけがクローズアップされているわけではないので、眺めるにはカタログに勝るものはなかったんですね。その当時住んでいたところには近所にハムショップが無かったので、実物を見る機会がなく、トリオから送ってもらったカタログをとても大切に眺めていました。少し柔らかいフロントパネルのデザイン、緑色のSメータやサブスケールの透過照明はあこがれの対象でした。




600の話を続けます。2000年前後に一度中古で購入して、スケルチが閉じなくなったりで2SC460を交換したりして使っていた時期がありました。その後、引っ越しなどが重なって手放したのですが、2021年の夏に再び盛り上がって、近所のハムショップに中古があるよとの情報に我慢ができず、2度目の購入に至っています。
この筐体は、私の環境ではACでの送信時にハムが入り、まるでFT-620Bみたいだなと苦笑しつつ、電源ユニットの大容量コンデンサを交換してみたりしたのですが、私の環境固有の問題のようで、以降は安定化電源経由で使っています。


 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

さらに、固定ch用水晶をつくりました。5*.00、5*.49、5*.55の3つの周波数です。 .00は51MHzのポジションで使うメインチャンネル用、.49は50MHzのポジションで聴く大田区のビーコン、.55は50MHzのポジションで使うAMで良く使われる周波数用です。でも、水晶を入れたのは良いのですが、意外と使わないんですよね。
※うちの近所の川崎電波研究所がなくなってしまったので、webで検索してアロー電子で作りました。こちらのアロー電子は水晶を1個から作ってくれるので現代ではとても貴重な存在です。




 

 

 

 

 

 

 

 

 

70-80年代とは違って、TS-600を現代のノイズに囲まれた環境で使うには苦労があります。ある種のノイズはノイズブランカを入れると切れるんですが、近い周波数に強い局が出て来るとノイズブランカを入れたままではガサゴソで使えず、ノイズブランカを切るとノイズまみれになって使えません。特に空気が乾燥した季節はなかなか厳しいです。
このへんはTS-590無印に優位があって、2010年代のノイズブランカ、ノイズリダクション、ノッチでかなり改善されます。今の無線機はもっとすごいんでしょうね。


我が家の50MHzに出られる3台そろい踏みの画像です。画像から察するに、50.100で3台相互に送受信をして調整と確認をしているところではないかと。

600が再び我が家に来てからしばらくの間は、TS-590Sはベンチマーカーというか計測器代わりに使われることが多いので不憫でしたw
SSBの送信音は、600よりもTR-1300のほうが良い音のようです。MC-90を使ってみると、1300では音が良いと驚かれて、600では古い狭い音なのか無反応だったことが多いです。両機ともに使っているクリスタルフィルタは同じなので、フィルタ単体の劣化具合が違うのか、マイクアンプ段の劣化具合か設計の違いってことなんでしょうね。

あと、困ったことにTS-600のマイクの配線とTR-1300のマイクの配線は同じ4ピンながら、マイクとPTTのコールド側の無線機内部側の配線が違っていて、MC-20とMC-50は両機ともに使えるのですが、MC-30Sなど4ピンとしては後期のものは600では使えません。反対に、古いマイクは1300でも使えるんですけどね。
70年代のトリオ機に複数ある4ピンマイク配列ですが、トリオ・ケンウッド純正のマイク変換コネクタMJ-84(メタル8ピンのマイクを4ピンに変換)を使うと、600でも1300でも8ピンマイクを問題なく使えます。さすが純正。
 



















 

 

 

 

(注)ほぼ同じタイミングで高田先生のミズホ通信にMK-610の資料請求をしています。免許をとる1-2年前に、極私的に盛り上がってたんですね。

2022年11月30日水曜日

ACTION☆HANDYの筐体について

TR-3200で430MHzFMを聴くのを楽しんでいる(注)のですが、このTR-2200無印から続く「ACTION☆HANDY」の筐体は、内部に余裕があるせいか聴きやすい音が出ます。

TR-3200で430MHzのメインを聴いていて、「次回433.10、さんてんひとまるにて待機します」なんていうのを聴いていると、3200で3.10を聴いてみたいと思ってしまうのですが、その度に水晶を増やすのは切りがないですし、古い無線機を手軽に楽しむことから遠ざかってしまいます。

 

だったら2mをTR-2300で聴けば良いじゃんってことで、2mならバンド内どこにも出られる2300を出してきてみたのですが、3200の音に慣れてくると2300の音はいまひとつなんです。「ACTION☆HANDY」の後継機種のひとつ、「COMPACT HANDY」TR-2300のは、この2200サイズよりも集積化・小型化していることから、スピーカ周りの音声の響き方がいまひとつで、ダイナミックレンジの狭い音になります。聴いていて楽しい音とはいえません。

以前から我が家にあったTR-1300はSSBなので、2300の音との差はあまり気にしたことが無かったのですが、同じFMだとわかりやすいんですね。この時代の水晶発振の無線機の筐体は余裕があって、やはり良いです。

 

430を聴くならTM-833でいいじゃんってことにもなるんですが、そういうことじゃないんですよね。やっぱり70年代の無線機を今日使うのが楽しいんです。

 

(注)TR-3200にVB-3200を取り付けられるように工事設計変更の届出をして、2022/11/29に審査終了しているのですが、VB-3200の送受切替リレーの接点に劣化があるようで、VB-3200を繋ぐと単体時よりも受信感度が悪くなってしまっています。リレーなら接点洗浄剤でなんとかなるんでしょうけれど、RF GAINの回路に不具合があってこれをパスさせる必要があるなら面倒だなということで、相変わらず接続しないまま本体だけで楽しんでいる状況です。

2022年10月18日火曜日

TR-3200を触る。

1975(昭和50)年秋に発売された"ACTION☆HANDY"は、50MHzSSBのTR-1300と430MHzFMのTR-3200。翌年6月には144MHzFMのTR-2200GIIが加わり、同じデザインで3台揃い踏みの広告の時期があり、その後1978(昭和53年)6月に2200GIIだけは、PLL化された"COMPACT HANDY"TR-2300に代わりました。ちなみにTR-2200GはTR-1200とセットで”マイハンディ”と呼称します。1300や3200と一緒に広告に載った時期があったような。

で、TR-3200であります。

オークションサイトで1200円で出品されていたのをすんなり落札し、掃除をして、電源を入れてみます。パネル側面にはダイモのコールサインJH3***の跡が残っているのが時代な感じ。

電源投入当初はチャンネルセレクタを中心に接触不良があったけれど、だんだんと温まってきてこれも解消。

この個体はメインチャンネルが432.00の頃の初期のモデル(※1)で、水晶は432.00をメインに431-432MHz幅で4波入っているが、現行バンドプランだと1.88とオプションAchに入ってる2.72しか使えません。


まずは、このシリーズ特有の3ピン電源プラグ・ジャックを普通のDCプラグ・ジャック対応にさせる改造を行う。我が家的には必須改造です。

 

 

次にメインダイヤルのみのムギ球照明は寂しいので、ダイヤルとラジケータを電球色LEDで照らせるようにする。ただこれ、いくらLEDが低消費電力であっても、2個点灯させている状態だとムギ球1つくらいを点灯しているのと同じくらい電流が流れているようなので、光らせるのはほどほどに。でも、エネループは以前の単三乾電池よりも容量が大きいので、行って来いでトントン以上でしょうか。

肝心の電波を出すためにはデビエーション調整は必要です。webで見つけられる英語版サービスマニュアルを見ると、半固定ボリュームの調整で済むことが判明。早速、TM-833で隣接周波数を聴きつつ、3200であーあーと声を出してかぶらないように調整完了。


受信については、当時のバンドプランの占有周波数帯幅30kHzの仕様のままなので、上下20kHz離れた信号が受信できてしまいます。つまり、432.24を聴いている状態で、432.22と432.26の信号も受信してしまうので、ナローフィルタへの入れ替えが必要です。これも幸いにして同じ寸法のムラタCFM455Eを入手できたので、これに入れ替えて完了。 

 

 

これで1982(昭和57)年1月8日実施の430MHz帯バンドプランで規定されたFMの占有周波数帯幅16kHzに、40年9か月余りの遅れで対応しました。


このタイミングでTSSで保証認定(※2)を受けて、関東総通局に工事設計変更の届出を行います。指定事項の変更がないので法的には電波を出してもOKの状態に。

(2022/10/27追記 本日無事審査終了、即、VB-3200を届出しました。) 

(2022/11/29追記 届出をしていたVB-3200についても審査終了しました。)

 

せめて12ch分くらいは現行バンドプランの範囲で電波を出せる水晶をそろえたいということでジャンクを物色し、とりあえず送受信周波数を目的周波数に合わせられる水晶を選別してメインチャンネル433.00を含んで12ch分を確保。これでCQを出せます。

45年くらい経過している水晶の劣化は大きく、集めた数の半分くらいは使用を断念しています。トリマにコンデンサを加えてさらに周波数を低くすれば本来想定よりも20kHz下で使えるかもしれません。

受信周波数の調整ポイントは英語版サービスマニュアルに書いてあるので、周波数カウンタがあれば簡単です。送信周波数は送信している電波を計測すればいいですからもっと簡単ですね。

 

水晶集めのついでにVB-3200も確保しました。これは工事設計の変更の審査が終わってから「軽微な変更」で追加する予定。

430MHzのFMも、飛び飛びの周波数で12chしか聴けないとそんなに混んでいる感じはしません。メインを聴いていて「次回3.**にてコールします」といったCQに追従できないところがこれも醍醐味と考えるべきなんでしょうね。 メインを聴き続けているとやっぱり動物園状態であることが把握できて萎えたりするのですが、 それはそれ。

TS-600と一緒にパチリ。70年代の雰囲気全開です。 
 
 
(※1)TR-3200の場合はチャンネルセレクタの12chの内容が、販売時期によって、
(1)昭和40年代のJARL制定チャンネル時代の周波数対応の「431.64-76-88-432.00-12-24-36-48-A-B-C-D」
(2)1976(昭和51)年1月1日施行バンドプラン対応の「432.24-36-48-96-433.00-04-08-12-24-A-B-C」 

 
の二種類があります。RJX-431と432みたいなもんですね。現行バンドプランで出られる周波数が多いのは後者です。どちらも占有周波数帯幅30kHz幅の頃ですから、FMナロー化調整・改造は必要です。運が良ければあなたが入手した個体はナロー化済かもしれません。  (※3) に追記があります。
 
(※2) 販売時に旧スプリアス規定(-60dB)をクリアしている送信機の場合、ざっくばらんに保証会社に相談してみてください。昨今は現行スプリアス規制の経過期間終了後の頃よりは杓子定規なことにはなっていない様子です。ただし、電波法第3章に規定する技術基準の適合は、保証会社ではなく工事設計の変更を行う者:免許人に課されているので、そこはお間違いなきよう。
 
(※3)チャンネルセレクタつまみ、ダイヤルについて
私は(1)と(2)の個体を入手することになり、より状態の良い個体に別のチャンネルセレクタと水晶を移設しています。問題はこのチャンネルセレクタつまみで、イモネジで2か所チャンネル切替スイッチのシャフトに固定しているのですが、これの締め付け具合がいまいちで、舐めてもおらず、バカになってもいないのに緩みがちです。イモネジの先端をもう少し食いつきのよい形状に変更するか、効き目の弱い緩み止め剤の使用を考えているところです。
そういや清掃のために外す際に、イモネジがものすごく固く締め付けられていて、舐めないように外すのに苦労しました。2台ともにです。この12ch切り替えスイッチにつまみを取り付けるために、緩み止め剤が使われていたのかもしれないですね。 
じゃあTR-1300はどうなっているんだろうと興味を持つところですが、外してみたら緩んじゃうってことになると困るので、そちらには手を付けません。
(※3続報 2022年11月5日追記)ホームセンターにいってイモネジ(専門用語では「ホーローセット」というんですね)を買ってきました。
 
銀色は40年前の純正品を取り外したもので、黒い方が今日コーナンで買ってきたもの。黒い方はマイナスネジではなく六角ネジなので締め付けトルクが大きくなるのと、チャンネルセレクタスイッチのシャフトに食い付くほうの先端が鋭利です。これに変更したら問題なく使えるようになりました。これでしばらく様子見します。
 
 
(参考)本文中に資料の出典を書くとわかりにくいので別掲します。
〇1982(昭和57)年1月8日実施の430MHz帯バンドプランは、八重洲無線の取扱説明書ダウンロードページからFT-730取扱説明書より。
昭和40年代のJARL制定チャンネルは、アイコムの取扱説明書ダウンロードページからIC-31取扱説明書より。同機は1973(昭和48)年発売です。古い430MHzバンドプランが見当たらなくて探しました。
〇 1976(昭和51)年1月1日施行バンドプランは、JARLの昭和52年8月31日発行の初級アマチュア無線教科書(これ、私が通った電話級の講習会で使ったものです。)から。

 

2021年7月21日水曜日

うちのTR-1300、新スプリアス基準をクリアし、第五送信機として復帰す。

※2021年9月28日追記:JARDより、新スプリアス確認保証の対象機種としてTR-1300他が追加されたことが、2021年9月24日付で発表になりました。

JARDで計測して、新スプリアス基準に適合している個体を何台か確認すると新スプリアス確認保証可能機器リスト(2021/9/24更新済)に載るようです。うちのTR-1300が、計測した適合個体の数の確保の最後のひと押しになったとするとうれしいです。

これからは、TR-1300の工事設計の追加の際の保証認定手続きには、計測は不要になりますよ。よかったよかった。「当分の間」の使用ではなく、新スプリアス基準(というか、現行のスプリアス基準)が認められる間は、ずーっと使えます。1975年発売の当年とって46歳の無線機ですから、壊さないようにしないといけないですね。

※2021年8月27日追記:本日、関東総合通信局への変更届が無事審査終了し、TR-1300、VL-1300及びVFO-40は第五送信機として工事設計に復帰しました。タイトルもこれに合わせて「復帰(予定)す。」から「復帰す。」と改めています。

 

以下、当初投稿の2021年7月21日の内容です。

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これまで何度かTR-1300の話を書きましたが、うちのTR-1300は、2年ほど前に工事設計全体を新スプリアス対応するために、当時の第一送信機から落としました。

今年(2021年)になってから、総務省令の改正があって、工事設計に既にある(今、免許にぶら下がっている)送信機のうち、旧スプリアス基準のものは「当分の間」使えるようになりましたが、私の場合は工事設計から落としてしまっているので、送信機を増設して工事設計に加える必要があり、その場合は新スプリアス基準をクリアする必要があります。

もうこれで電波を出せないんだなあとか、一回くらい肩にかついで外に持ち出して、近所の高いところから電波を出してみるべきだったなあとか、新スプリアス保証リストに載らないかなあなどと考えつつ、箱にいれて物入の奥底行きでした。

以前、JARDには「TR-1300は新スプリアス保証リストに載っていないけれど、これは測ってダメだったのか」という質問をしたことがあったのですが、このときの答えはサンプル数が少なかったとのことでした。以前、計測するための無線機を大々的に募集した時期がありましたが、TR-1300を送り付ける人が居なかったんですかね。

当初リストに載らなかったRJX-601やTS-600は後日載ったりしたので、出られる周波数の範囲が狭いTR-1300(ご存知のとおり、本体だけでは50.092-50.258MHzだけです)にこだわる人が居なかったのかなとも考えられます。

TR-1300が世に出たのは昭和50(1975)年です。前年に電話級の勉強と試験本番の両方を棄権しつつも、BCLラジオへの興味と同じく、この手のハンディ機に興味しんしんな日々を送っていた私にとっては憧れの無線機でした。ラ製でも山手線で通信実験の記事がありましたね。そんなTR-1300を、もう一度工事設計に加えて電波を出したいというか、電波をいつでも出せる状況にしたいという希望を、2年前に工事設計から落として以来ずっと持っていました。

古い無線機を見て触るのは楽しいです。TR-1300はJARL保証認定機種で、しかもその後登録抹消されている機種ですから、工事設計に加えるなら保証会社による保証後に関東総合通信局に変更申請となるわけですが、これまで何度かあった「保証会社で保証を受けた後、変更申請先の関東総合通信局で工事設計の変更が認められない」といったことで消耗するのは楽しくないので、ここはストレートJARDの計測サービスを利用して、新スプリアス基準をクリアしているかを確かめて、クリアしているのであれば、その計測データをエビデンスに保証を受ける、ということを考えました。

省令改正案を見たときには、「何だよ、工事設計から落とさなきゃ良かったよ」とも思ったのですが、新スプリアス基準をクリアすれば「当分の間」以降も使えるのだから、と思い直しました。

計測サービスを利用するにはJARD測定器室の開放(一般利用)から予約が必要です。休めそうな日に予約ができたので、梅雨の中、TR-1300を持って巣鴨のJARD事務所を訪問します。 測定結果が思わしくない場合にALC調整をすぐにできるように、トリマ回しを忘れずに持ってきています。また、どうしても高調波(スプリアス領域における不要発射の強度)の基準をクリアできない場合のために、伝説のコスモ電子のローパスフィルタ、LF-50Bもバッグの中で控えています。

測定に対応してくれたのはベテランの職員の方でした。まずは計測して、必要なら調整をしてからもう一度計測しましょうとやさしく言われ、安心しつつも、一回目の計測でクリアするといいなと緊張しながら計測に入ります。

持参した電源コードを備え付けのプロ用電源に繋ぎ、スイッチを入れ、VXOを回して、指示された周波数はだいたいこのへんかな?と電波を出します。TR-1300はSSB専用機なので、無変調時の信号と、備え付けの装置でトーンを発生させて信号を計測します。

うちのTR-1300は、今回の計測のために特に調整を行ってはいません。この個体は、2010年代にハムフェアで買ってきた後、改造といえば電源ジャックを一般的なDCプラグ対応にしたことと、照明をLEDに置き換えた程度で、本質的なところは触っていません。工事設計から落とす2年前まで不具合なく使えていた状態のものを、少し前に再び箱から出してきて電源を入れていただけのものです。計測本番で(例えば)50.200で電波を出してみてくださいと指示された際に、実際の周波数はだいたいこの辺だろうとあたりをつけるためにVXOのずれを確認したくらいです。 

計測結果です。

〇無変調で計測した、帯域外領域におけるスプリアス発射の強度
〇音声を入れて計測した、スプリアス領域における不要発射の強度
ともに合格です。 

スプリアス領域のほうは余裕しゃくしゃくというレベルではありませんが、クリアしました。トリマ回しとローパスの出番が無くて良かったです。

※これらの計測2要素はスプリアス発射の強度の許容値に係る技術基準の改正内容(総務省)新スプリアス対応について(JARD作成のpdfファイル、50MHzの場合の具体的記述がある)をみるとわかりやすいです。

 

JARDの計測サービスでは、上に書いたように計測した結果を持参したUSBメモリにファイルでもらえて、これを保証願いのエビデンスに使うことができます。

同行した友人に新スプリアス保証リストに掲載されていないTR-8400Gを持ってこさせ(本人は乗り気ではなかったですが、文字どおり持ってこさせました。)、1300の後に計測し、合格しています。

もちろん、持ち込んだ無線機が軒並みスプリアス基準を満たすかは別ですが、計測機器を持っておらず、保証リストに記載の無い無線機を使いたいと思いつつもモヤモヤしている方は、モヤモヤしている時間がもったいないので、ぜひとも測りに行っちゃうべきだと思います。費用も2時間の計測枠あたり税込み2200円(現金で用意してください)ですし。自作機にもお勧めです。地理的に近い方は、ちょっと測りに行って、その日にダメなら調整してまた後日チャレンジということでも良いと思います。

帰宅後、早速JARDに保証願いを出して、変更申請の準備に入りました。今回は第五送信機になります。

上機嫌でVL-1300(今はまだ送信できないですが、繋ぐとRFゲインの調整が可能になります。)やVFO-40(送受信可能な周波数を50.0〜51.0まで拡大できます。ただし、仕様で50.5あたりから感度が落ちます。)を接続し、Eスポで聴こえる信号をモニタしてみました。お盆明けあたりには工事設計に加わっているでしょうか。今回の変更申請では指定事項の変更はないのですが、免許状はもらっておこうかしら。

早く、堂々とマイクを接続した画像を掲載できるようにしたいですね。


※本項について:アマチュア局の無線設備に新スプリアス基準を厳格適用することの是非についての議論があるのは承知しています。ここでは是非の議論よりも、この無線機を使うために目先の規制をクリアするにあたり、単純で確実な方法という視点で書いています。

2020年7月2日木曜日

立ちはだかるTS-950SDX(TS-590無印の受信音を追求するの続き)

続きです。
自分的にはこれで良いと思う設定を見つけて、しばらくの間TS-590無印を楽しんでいました。そこで、自分の中の理想の一つである、TS-950SDXの455KHzのみの6kフィルタを通過させた音との比較をしてみたいという欲望がふつふつと湧いてきました。

自分の周りでは、最近になってTS-950SDXブームが来ており、複数台所有の猛者が2人もいます。私自身は2011年の地震の少し前に手放して、一旦は過去の無線機になったものの、TS-590無印を入手してから経験する初めての聴きづらさに、590を経験した後に950SDXで聴いてみたらどんな感想を持つだろうという興味を持っていました。


(TS-950SDXの上にTS-590無印、さらにその上にちらっと写っているのは、590に接続したトリオSP-70)
























ふとした偶然が重なり、昨日、我が家に再びTS-950SDXが来ました。当然ながら以前手放した個体とは別のものですが、細かいことを言わなければ状態も悪くなく、私が「これが950SDXだ」と思っていた性能は期待できるでしょう。
しかし、大きい…重い…

2台にアンテナをつないで、早速スイッチを入れます。ちょうど21でEsが出ており、国内が良く聴こえます。両方で同じ局にゼロインしつつ、ぱっぱっとアンテナを切り換えつつ、聴き比べ開始です。
950SDXのほうはやはり古さが目立ちます。チューニングの際にVFOダイヤルを回したときの受信周波数の変化する音の体感的な遅れが最初に気になります。この、体感的な遅れは、590無印と比べてということではなく、950SDXを10年少し前に使っていた時期にもそう思った記憶があります。

音に関してですが、自分好みに追い込んだ590が結構健闘するのではと思っていたら、比べてしまうと、やはり950の「8.8MHzはスルーで455KHzのみを通過させた6kで聴いたSSB」は聴きやすいです。人の声が自然と耳に入ってきます。
ノイズや妨害信号がある場合は、フィルタを狭めるなりなんなりして、そのときはじめて眉間にしわを寄せて集中することになります。

一方のTS-590無印ですが、ここまでがんばって設定したグラフィックイコライジングの成果で、AF的な音色を自分好みにしても、IFから通過してくる幅の広さの信号の音声成分がすべて一旦耳に入り、耳の中で人の声を分離するプロセスがあるように感じています。
なので、ある程度耳障りの良いイコライジングカーブを作ってあげても、(950SDXに比べて)音量をあげてその中から(眉間にしわを寄せて)人の声を解釈する作業がもうひと手間必要なんですね。
もちろん、これはフィルタの幅の選択やイコライジングカーブの設定で緩和できますが、950SDXの6kそのままは実現できません。950SDXを到達点という視点でみると、どうしてもこうなってしまいます。でも仕方ないです。アナログの無線機でこういう世界に入って、これが普通だと思っていたわけですから。

90年代の高級機向け技術でIFをアナログフィルタで構成するのと、2010年のIFDSP普及機との比較ですからフェアじゃないとは思うのですが、やはりアナログのセラミックフィルタやクリスタルフィルタを経由する信号は、帯域間際の信号の切れ方などはファジーなところがありますが、自然な音で聴こえます。
この自然な音というのが重要で、イコライジングカーブの設定で音声を加工しなくても、そのままで聴きやすい音で聴こえるのです。

ただし、設定を煮詰めたTS-590無印も、950SDXに比べて大きく劣るかというと、確かに聴感では完全には追いつけないものの、IFDSPフィルタのばっさりと切れるところは素晴らしいですし、デジタル処理によるノイズブランカやノイズリダクションやノッチは適正な深さに設定すればよく効きますし、ボタン一発で消えるビートキャンセルやオートノッチは使ったらこれが無い状態に戻るのには抵抗があります。ノイズや妨害信号がある場合は、590無印のほうがはるかに機能的です。当時としてはよく効くNBや比較的使いやすいマニュアルのノッチがついている950SDXですが、これにはかないません。
アナログ慣れした私の耳にはTS-950SDXの音はよく馴染み、聴き疲れしないところは強みです。しかし、自分好みの音に詰めたTS-590無印もけっこう良い勝負になったのではと思っています。というか、950が来たからもう590は売ってしまおうかと短絡的な考えにならないところが、590の粘り腰(表現が古いw)ってところでしょうか。

2台の比較の結論としては、HFをダイヤルをくるくる回してながら聴きしたいときにはTS-950SDXが最適です。近所の局とラグチューも950です。6KHzの幅の中に耳で解析できないような混信が発生するまでは、950SDXを使いたくなります。
しかし、帯域内に混信が発生した後のシチュエーションとしては、最初に950SDXを2つのIFともに2.7kHzのフィルタに設定してスロープチューンを使ってということをやるわけですが、スロープチューンにしても、アナログフィルタの組み合わせで上下を切るよりもIFDSPのほうがきれいに切れるので、ここからは590のほうが性能が上で、更に混信の中のQSO継続ということであれば590が勝ります。
そういうシチュエーションで使い分けをするかは別として、そうするために持っておいても良いのではと思うところです。50MHzの100Wはこれで免許されてますし。

机の上がいっぱいになりましたが、しばらくこのまま併用していこうと思います。
というか、比較が終わったら950SDXは売却しようと思っていたのですが、こっちも手元に置いておきたいと思ってしまいます。いけませんねえ。

(後注1)「TS-590無印を入手してから経験する初めての聴きづらさ」を後から読んで、TS-2000SXで50MHzSSBを聴いているときに、ノイズと受信信号の分離が悪く感じて、どうも信号がノイズに埋もれる感じがする、なるべく帯域外のノイズを減らないかとプリセレクタを入れてみたりしたことを思い出しました。これって、目的信号が弱かったとか、TS-2000SXの50MHzの感度が悪かったんじゃなくて、IFDSPフィルタはいちばん広いのが良いと思い込んだことや、受信DSPイコライザの設定を詰めなかったので、当初の590無印同様に聴感が悪かったんだと思います。もうちょっと突き詰めてというか、そういう気付きがあれば良かったと思います。
でも、TS-2000の場合は、590無印で最初にすぐに感じた、「もうどうにもならないほど喋ってる人の声がノイズの前に出て来ない」というほどの違和感は感じなかったんですけどね。

(後注2)「TS-950SDXの455KHzのみの6kフィルタを通過させた音」が何度も出てきますが、これ、6kHz幅を聴いているものの、Hi-Fi的な聴感ではないです。セラミックフィルタやクリスタルフィルタを通過した自然な音がしています。むしろ、590の受信DSPイコライジングで加工した音(しかも私の場合はIFDSPフィルタは4k弱の幅で聴いてます)のほうが低音域と高音域が出ていて、ドンシャリ感があります。そのドンシャリ的な音を耳に全部入れた後、人の声を浮き出させるといった脳みその解析プロセスがあるので疲れちゃう…となります。

(後注3)2021年2月24日、青字部分を訂正、加筆しました。

2020年7月1日水曜日

TS-590無印の受信音を追求する

と、GタイプではないTS-590S(以下、TS-590無印)について、聴きやすい設定は無いかと試行錯誤、というかより良い聴き心地を目指していた(おおげさ)ところです。

TS-590無印の受信系の音質に関する主な設定は、
(1)DSPIFフィルタによる、IF通過帯域のスロープチューン的な可変
(2)受信DSPフィルタによる、AF的な音質の味付けの調整
の2つがあります。

こんな話は、2012年のTS-590無印が市場に出た当初にみなさんがけっこうやっていると思います。手が届く価格帯の中古の無線機を後年になってからいじるような私の場合、その当時の論に触れる機会が既になく、webに残っている識者の方々の記事を読むくらいがせいぜいなところが現状です。
で、しかも、私がここにこのようなことを書いても、これが世間の目に触れることもないわけですがw

(1)のDSPIFフィルタの可変については、スロープチューン的なツマミを可変して上下の帯域を絞ることができます。これは音質にも直結して、絞ると鼻つまみ的な音になります。広げると広くなったような音になりますが、TS-590の場合はいっぱいに広げても聴きやすくなるかというとそうでもないです。ただし、IFを通過する周波数を上下からばっさりと切れるので、帯域内に混信がある場合にはこれを切る手段としてはとても有効です。これは素晴らしいと思います。さすがIFDSPというやつです。
私の場合、TS-590がA/Bと切り換えて持てる二つの設定値を、A:100Hz-4000Hz、B:100Hz-2800Hz(つまり、通過帯域2.7KHzでダウンコンバージョンを使いたいとき ※ )としています。
Aの場合はながら聴き、Bの場合は混信があるときなど、少し真面目に聴きたいときに使います。

(※)21MHz以下のクラシックなアマチュアバンドの場合で2.7KHz以内を通過させる場合にはダウンコンバージョン(11MHz)の回路を通り、それよりも広い設定の場合にはアップコンバージョン(73MHz、10MHz)を経てということで、通る中間周波数によって(メリットデメリットを含んだうえで普及機にどれくらいコストをかけられるかということも踏まえた上で)相当(それにふさわしいレベル)の性能が発揮できるというシロモノです。
このあたりは TS-590 徹底解説集 を読んでみて下さい。特に、PDFの7ページにある、「1受信 1.1コンバージョン方式」を読むと、なるほどねということが書いてあります。

(2)については、受信した信号をオーディオ的に加工して聴きやすくするものです。
TS-590無印の場合は、「切」「ハイブースト1/2、フォルマント・パス、バス・ブースト1/2、フラットがプリセットされていて、他にPCをUSBで接続した上で設定できる「ユーザ設定」を使うことができます。
TS-590無印の購入当初「受信した人の声が前に出てこない、聴きにくい」という印象を持ち、未だにこれを払しょくできていません。購入後は「切」の状態で長く使っていて、これで人の声が聴きにくいと騒いていたのですが、フォルマント・パスやハイブースト2(Hb2)にすることにより改善しました。無線機を通じてよく聞く声の周波数帯域は、これらの設定値で増幅(または減衰しない)ことで強調できているようです。
少し前に気が向いて、ファームウエアをアップデートした際に、ARCP-590(ケンウッドが未だに提供し続けてくれているありがたいPCコントロールソフト、これはGタイプ用ではなく、「無印」用です。)で、プリセットのイコライジングのカーブを見てみました。

まず、良かったハイブースト2(Hb2)です。












フォルマント・パスはこんな感じ












フラットはこんな感じ












「切」、オフはこんな感じ。












驚いたのは、切っている状態と、「フラット」は違うということです。聴感上確かに違うように感じていたのですが、メニューの一番最初と後ろで、スイッチ一回押しでパタパタと比較できない位置にプリセットされていたのでこんなに差があるのに気づきませんでした。
道理で、人の音声帯域が含まれる(と思われる)高い周波数を減衰させているんですから、「切」では聴きにくいはずです。

私のユーザ設定はこれ。ハイブースト2(Hb2)を参考に、少しだけ弄った状態です。上の3つのバンドはこの画像では絞っていますが、その後設定を見直しをして、一番上まで上げてあります。












このユーザ設定と、(1)の「IFDSPをいっぱいに広げて使わないこと」の併用で、ずいぶんと聴感は改善しました。
 
もう一つ、書き忘れていたのですが、590本体のスピーカではなく、
(3)外部スピーカ(トリオSP-70)で聴くこと
でさらに改善しました。このTS-600や700用の古いスピーカですが、TS-590無印(Gタイプでも良いと聞きました)と相性が良く、(1)(2)に加え、これで聴くと了解度がかなり向上します。(1)(2)(3)の合わせ技を駆使すれば、TS-950SDXに迫れるかもと言っても言い過ぎではないでしょう。
 
これらのおかげで、(以上赤字部分、2021年2月24日追記)スイッチを入れて、ゼロインして、いきなり眉間にしわを寄せて信号に集中することになって、すぐに疲れるという状況からは脱せたような気がしています。
これなら、TS-950SDXの455KHzだけ通す6kHz幅の受信音とそん色ないところまで行けるかも?と思って、本日テストをしてみたところなのであります。(続きます)

2019年9月12日木曜日

ハムフェア2019

2019年は8/31-9/1の土日となったハムフェアです。
今年は実のところ明確に欲しいものがなくて、お祭り自体を楽しもうという趣旨で土日ともに行ってきました。

まず初日。一般展示ブースで楽しいものはないかなと歩き回ってみると、早い時間ではクラニシのNT-616が複数5000円で出ていました。これはお買い得。午後にはもう姿が消えてました。

でも最初に忘れずにJARLにカードを出さなきゃということで、メーカーブースを横切ってJARLのコーナー方向に歩くと、買わねばと思っていた「BCLマニュアル」が山積みでした。即購入。カードを出しに行かないと忘れてたところでした。
そして、途中のCQ出版社ブースで旧型機のメンテナンス本、TR-1300とVL-1300の記事があるものを購入しました。古いリグを単に磨く趣旨の記事ではなく、半固定ボリュームの位置や調整について書かれているので今後の参考にしようかと。

あと、これも早い時間でしたけど、ハイモンドの電鍵HK-704の未使用品と思しきものが安かったので、これは即買いでした。他にも数種類ありました。OMの引退処分品なのかな。
70年代のトランシーバを見かけると楽しくなりますが、今年は、JARDの新スプリアス保証リストに記載されない機種は極端に安くて誰も見向きもしないか、そもそもあまり見かけないという傾向がありました。
そろそろお昼かなという頃、地面に直置きのジャンクっぽい出し方の中に、かつてIC-502シリーズとセットで売られていたIC-SM2があったので、百円玉数個で購入、これが今年のわたし的目玉でした。
書籍とお宝
MC-90の両隣に並ぶお宝
お昼にちょっとだけビールを飲んで、午後はペースを落としてぐるぐる回って、会場の雰囲気を満喫し、大井町の飲み屋さんへ、そして大井町からの始発電車で目をつぶるともう地元駅でした。


二日目。一日目は仲間と一緒に回ったのですが、二日目は来年はひょっとしたら会場確保ができずに開催が無いかもしれないし、一人で祭りの余韻でちょっとだけ回ってみようと、午後の早めに短時間滞在のつもりで行ってきました。
初日のTH-59に代わって、二日目のお供はTR-2300です。この手のポータブルトランシーバを会場に持ち込むのは、高校二年生のとき、晴海にIC-502を担いで行って以来です。
今日はこのTR-2300で、会場内でQSOをしてみようと思います。
休息スペースの白い机の上で記念局の信号を受信中のTR-2300(わたくしの第一送信機)
ロッドアンテナが折れるのが困るので、純正ヘリカルホイップに挿し換えての受信です。まずは8J1HAMが出ていたので、パイルが治まってから呼んでみると一発で応答。会場内からなので当然だと思うでしょうが、会場内からハンディ機で呼ぶライバルが多いんです。無事QSOの後、メインを聴いていると別の記念局のCQが聴こえます。サブチャンネルに移ったところですかさず呼ぶと、QSO成立。会場内でQSLカードを発行してもらいました。
開局当時のハンディトランシーバを持ち込んでハムフェア会場でQSOをするという重要なミッションが終わったので、あとは少しだけ会場をブラブラして引き上げました。

二日目の午後、がらんとしたイベントスペース。祭りの終わりの雰囲気ですね。

2019年8月2日金曜日

TH-59とTH-89

 久しぶりにハンディ機の話題です。TH-59及びTH-89の両機ともに1995年モデルだそうです。
 私がこれらを入手したのはもっと後です。2002年以降しばらくの間1200MHzのトランシーバを集めるのに執心していた時期があって、当時は同好の士がけっこういて値段が高かったのを覚えています。

 当初はTH-89を手に入れて、不具合を直してもらった後、BNCで使える短いアンテナを探してみたりと楽しんでいました。
 TH-59はある年のハムフェアで見つけて、手ごろな値段だったので即買いをしました。運よくキーパッドDTP-2が取り付けてあるモデルで、今となっては貴重です。こちらもSMA用の短いアンテナを探してつけています。
 この両機を比べてみると、TH-89のほうがTH-59よりも一回り大きく、厚みがあります。なので、TH-59の入手後はハムフェアなどで仲間と連絡をとりながら歩くには、コンパクトなTH-59ばかりを使っていました。

 そろそろハムフェアだな(気が早いw)ということで、約1年ぶりに動作の確認をしようとしまい込んでいた箱から出してきてみると、TH-89を入れているソフトケースが加水分解でベトベトになっています。これはまずいとケースから出して電池を入れてみると、無事動作しました。ほっとして、濡れタオルで清掃後、記念撮影です。
 TH-89のソフトケースの加水分解は2度目で、最初はぴったり被せるタイプのSC-42(単三電池用の電池ケースBT-9対応)を使っていたのですが、これが2年くらいでベトベトに。仕方ないので大雑把な汎用ソフトケースSC-40に入れていたのですが、こちらも10年くらいで加水分解です。
 TH-59で使っているBT-9対応のソフトケースSC-38は少し怪しいながらもここまで耐っているので、TH-89内部から加水分解を促進する物質が出ているのでしょうかw
 この手のハンディ機って、同じ1200MHzのTR-50のようなポータブル機とは違って、自宅で使うというシチュが無いですから、ほんとハムフェアみたいなイベントでしか電源が入らないんですね。
 というわけで、TH-59を入手後にこちらばかりを使っていて、TH-89のほうは数年電源も入れずにいた罰があたったのでしょうか。今年はTH-89を使うことにします。

参考にこの2機種のTipsを。
(1)電池ケースBT-9で運用する場合、エネループを使うとTH-59は電圧不足で送信するとRFメーターが点滅します。TH-89の場合は大丈夫です。ある年のハムフェアでTH-59にエネループで持って行って、あわてて単三電池を探し回ったことがありました。
(2)純正のアンテナは長いので、短いのに交換するとスマートです。
TH-59の場合は、ナテックのH35Sがおすすめです。第一電波にもSMA対応の短いホイップSRH805Sがありますが金色のリングが入っています。金色がちょっとアレな感じがする場合にはナテックです。ただし、ナテックのこのホイップは430MHz/1200MHz用ですので…おそらくマランツC601が発売された頃にそれ用に販売されたのでしょう…144MHzでは使えません。たぶん。
 TH-89の場合は、第一電波のRH-3がおすすめです。画像では指でこすった結果消えてますが、エレメント部分に青いレタリングで商品名などが書いてあります。これはアリかなと思います。
(3)一般的なQSOであればSMC-33や34のようなスピーカーマイクを使うのが良いと思いますが、お尻のポケットにハンディ機を挿して会場内を練り歩くということであれば、特定小電力機などで多く使われた、ケンウッド純正のイヤホン付きタイピンマイクのEMC-3をおすすめします。
 特定小電力用のイヤホンマイクでケンウッド用とされている安いものがあります。そのような製品の中になぜかマイクプラグとイヤホンプラグの間隔がTH-59/89とは違って挿せないということがあったのでご注意を。おそらく近年の特定小電力トランシーバUBZシリーズには合うのかもしれませんが、TH-59/89では使えない例がありました。

2018年10月27日土曜日

TS-590Sその2

590Sで一番聴きやすい設定って何だろうというおはなし。
前回もちらっと触れましたが、この無線機はアナログの無線機よりも聴きやすくないです。 でも、時代の変化に付いていかざるを得ませんから、今更アナログの無線機が新品で手に入るわけでもないですし、慣れないといけないんですね。

で、前回はDSP受信フィルタをHb2が良さげという話を書いたのですが、その後いろいろと聴き比べてみると必ずしもそうでもなく、ある一定条件においてはHb2で聴くと聴きやいときもあるんですが、いつもそうでもないのが曲者です。

無線機のスイッチを入れて、まず入口的にVFOダイヤルをぐるぐると回して聴くには、DSP受信フィルタは入れずに、ソリッドな状態で、帯域フィルタのほうは2.4-2.7KHzを通過するような標準的な設定が正解なんでしょう。
そこで、特別にNRを入れないとダメとか、ノイズレベルが高くてNBを深めにかけてみようとか、個別の条件に併せて制御を入れるというのが正解なんでしょうね。

DSP受信フィルタをHb2にして良かったとか、キワモノ的に音を弄るNRを入れて信号が浮き上がったとか、そういう記憶や印象は強いのですが、通常の条件にそれが当てはまるかというと決してそうではなく、それらの機能を入れっぱなしにしておくと聴きにくいことのほうが多いんです。

ここ1か月ちょい、この無線機でSSBの信号を聴いてみて思ったのは、基本的にはアナログの無線機と同じ使い方(つまり、DSP制御で音を変えるものは何も入れない)をして、個別の条件に対応するためだけにそのときだけ機能を使う、というのが一番聴きやすいということでした。
あとは、スロープチューン(590の場合はHI/SHIFT-LO/WIDTHツマミ)を使って、上下の音域をそれぞれ可変して帯域フィルタの幅を変えること、聴きにくい場合は狭めてみるというのは、物理的な狭帯域のフィルタを入れて帯域を絞るのと同じく、古典的ですが有効な方法でした。
私の耳と8年前の無線機の組み合わせだとこんな感じのようです。

2018年9月2日日曜日

TS-590S(ただし、Gではない)が来ました。


これまで移動しない局についてはTS-130Sを使っていました。
かつて、友人に丁寧に直してもらったのですが、あれから5年くらい経ったのでしょうか。あまり電波を出さないというか、電源を入れない日々が続いていた結果、スイッチを入れてもうんともすんとも言わない状態になってしまい、これ以上の使用をあきらめることになりました。
また、新スプリアス機だと申請も楽だしということもあり、今回、TS-590Sに入替を行いました。

これがTS-590Sの雄姿であります。ただし、これは最新型のGが付くタイプではなく、2010年秋に発売された初期型です。
しかし、我が家に来た最新機種であります。発売的には8年落ちですが。
この手の新しい機械を使い始めたのは15年くらい前に購入したTS-2000SX以来となります。

※去年秋にFT-897DMを手に入れて、移動する局の無線設備に加えたのですが、いろいろありまして、既に売却しております。
これは私の中では無かったことにしておりますので、定期的に訪問された方の中には、該当の記事をお読みになったことがある方がいらっしゃるかもしれませんが、お忘れになってくださいませ。

で、590Sのおはなし。
8年前とはいっても、私の中では最新の設計です。
まずはUSBケーブルをPCに接続して、ファームウエアを購入した状態の1.04から最新の2.03に更新し、NB1とNB2を同時に入れられるようにしました。windowsにドライバを入れてコントロールソフトを入れての更新ですが、USBケーブルで行えることもあって、簡単にすぐに終わりました。
※関係ファイルをダウンロードしたのは TS-590S/D/V ファームウェア アップデートのお知らせ から。

手回しよく、予め免許を変更申請しておき、既に590Sを根拠にした免許状がハムフェアの少し前に到着しているので、我が家に590Sが来た時点ではすぐに電波を出せる状態です。へへへ。
早速送信テストです。取扱説明書を読みながらメニューに入って、ディスプレイの照明を緑にするとか、ボタンを押したときの音が出ないようにするとか、お約束のSSBの送信帯域の上下を広げるところまでをとりあえず行って、50MHzでQSOをしてみます。

しかし、出力が大きいというのは正義ですねw
これまでのしばらくの間、TR-1300+VL-1300の10Wで、割と張りのある声を心がけてマイクに向かっていたのですが、100W機だとそこまでしなくても出力計の針が振れます。しゃべるのが楽です。パイルアップに参加するのではないのであれば、普通の声の大きさでスピーチプロセッサを軽めにかけてあげれば、同じ程度の出力の局であれば電波がこちらに届いている限りは楽に電波が届き、QSOが成立します。(あたりまえの話ですね。)

ここまで気づいたことを書いてみると以下の感じです。
・NBの効きは、TS-680、690、950SDXの効き方とは違って、深くかけるとDSP処理風のごにょごにょを感じます。ある種のノイズには効いています。深くかけると目的信号をつぶすのは同じですが、以前の機種とは違って無理やりノイズを制圧させている感はありません。
・NRの効きは、TS-2000より良いです。SSBやAMでノイズに埋もれた相手の「声(信号というより、声というイメージ)」が浮き上がります。NR1が良い場合やNR2が良い場合はケースバイケースです。
・SSBの場合のノイズフロアからの信号の浮き上がり感は、正直なところいまいちです。受信帯域を広げると、真ん中あたりの人の声のあたりの音域が沈むように感じます。DSP帯域フィルタで狭めてやれば幾分改善しますが、どうもいまいちです。TS-950SDXがやっぱり聴きやすさではベストでした。DSPの最新技術(ただし8年前)ではこんな感じなんでしょう。

S5くらいの同じ信号をTR-1300と聴き比べてみると、浮き上がり感は1300のほうが上でした。
TR-1300って、どちらかというと聴きやすい無線機ではなかったはずなのですが、それでも1300のほうが良いと感じるのは、まだ、アナログの聴感にDSPの制御が追いついていない(ただし、8年前の水準です。)のでしょう。
または、私の耳が老いの方向に深化する際中で、それ系の都合があるのかもしれませんw

そこで受信DSPイコライザーを試してみることにします。
とりあえずSSBで使うにあたり、「Hb2」が良さげだったので、これでしばらく行っていようかと思います。
ただ、音声を加工している感があるんですよね、このあたりはアナログの機械と違って仕方ないんでしょうね。
PCのコントロールソフトを使うと、ユーザ設定で好きな帯域を膨らましたり凹ましたりできるので、拘る場合にはそこまでやるんでしょうね。私はたぶんやりません(;´Д`)

送信については、今のところ帯域を広げているだけで何もやっていません。
近場の局には強く信号が届くでしょうから特に問題はないとは思いますが、少し離れた状態、例えばS5くらいで届くくらいの場合は、のっぺりした広い音では了解度が悪いんだろうなと想像しています。
送信DSPイコライザで音を加工するとか、スピーチプロセッサをもう少し深くかけるとか、良さそうな設定を探しておく必要があります。
このあたりは友人と時間をかけて、あーでもないこーでもないとしゃべりながら調整するしかないでしょうね。

マイクについては、今は無難にMC-90をつないでいますが、今後はRANGER SRA-198も試してみたいです。

てなわけで、久しぶりの最新鋭機(ただし販売開始は8年前)の導入のおはなしでした。しばらくの間はスイッチを入れるのが楽しい日々が続くでしょう。へへへ。

2018年7月8日日曜日

TR-2300の周波数インジケータ

私のTR-2300ですが、長らく周波数インジケータの真ん中の部分の赤いところが色あせて、こんな感じになっています。メインチャンネルにしていることが多いので、「00」と焼けたあとがあります。
これ、なんとかならないものかと長年漫然と考えていたのですが、先ほど、ふと、赤マジックで塗ればいいじゃんと思いつきました。
もっと先の細いマジックがあれば良かったのですが、恐る恐る塗ってみると、こんな感じに。
少々はみ出たり、塗りが足らなかったりと、まあ、素人仕事丸出しですが、ダイヤルを取り付けてみるとこんな感じに。
マジックの赤が素通しのダイヤルの周波数表示のところに移らないように、ダイヤル取り付け時は気持ち手前にしました。
下の画像は、水晶の切り替えを144MHz台が挿してあるAに、+20KHzのプッシュスイッチはOFF、ダイヤルは84で、144.84MHzを受信中です。
まあまあ良いじゃないですか。底面のスライドスイッチでライトを点灯してみると、
OKOK、上出来です。なんとなく新しくなった気分です。今日は6m&Downコンテストをやっているので、新鮮な気分でSWLの時間になりました。


2018年6月24日日曜日

久しぶりに1300で運用でした。


TR-1300とVL-1300を久しぶりにチェックしてみると、ちゃんと動作しているようです。
Eスポも発生しているようで、ノイズブランカ入りっぱなしのせいもあり、がさごそとバンドは賑やかです。
そんな合間を縫って、直接波で信号の強い局がCQを出していたので呼んでみると、59-59でQSOできました。

最近はみなさん50Wだ100Wだ200Wだって出力を手軽に出せるので、強く聞こえても10Wで呼んだら届かないってことがあるのですが、本当にS9ですよって言ってもらえたのでニコニコ。


このときは、マイクロホンをRANGER SRA-198に交換して送信していたのですが、音質的にも悪くないとの評価をもらっています。
このマイクですが、ブランド名でわかるように、米国でCB機用に売られているものなのですが、見た目とは違って歪まずにきれいな音なんです。
単一指向性でゲインが低いので、「送話口」と言えそうなデザインのダイナミックマイクのユニット部分にかぶりついて声を出さないと出力が小さいのですが、意識してはきはきと明朗な声を心がけてしゃべると、けっこう良いんです。

そんなレポートをもらって機嫌が良いので、今夜はAMのロールコールでも聴いてみましょうか。 VFO-40は50.5を超えると発振が弱くなり、感度が落ちるのが難点で、取扱説明書にもそのようなことが書いてありましたが、それはそれとして。良いアンテナや高出力の局なら聞こえるでしょう。
SSBでAMの複数の局をとっかえひっかえ復調するのは、ゼロインのためにダイヤルを左右にうろうろさせなければならないので面倒だったり、古いトランシーバの局だと変調の深さに応じて周波数が動いたりと大変なのですが、それはそれということで。

ところで、VFO-40のダイヤルって、同じようなデザインのTS-600/700とは違って、照明がダイヤルに当たるようにスリットが切られていない(注)ため、暗闇では1KHz直読ダイヤルを読めません。

(注:2023/5/15)照明がダイヤルに当たるようにスリットが切られているのはFT-101(初代~E)ですね。TS-600/700と勘違いしてました。


また、TR-1300も電池運用を前提とした「ハンディ機」だったため、周波数インジケータの照明とSメーターの照明が共通なため、暗いところではメーターを読めません。
安定化電源に繋ぐ前提であるVL-1300のレベルメーターの煌々とした明るさと比較すると、TR-1300のSメーター照明の暗さ(ダイヤルの照明と共通で、電球1つで照らしています。)がよくわかります。


(追加1)
というわけで、暗闇で撮影しなおしてみました。上段のTR-1300のSメーターの照明に比べて、下段のVL-1300の照明の明るいこと。

(追加2)
同じく暗闇でVFO-40のダイヤル部分を撮影。窓の中の光が1KHz直読ダイヤルに導かれておらず、周波数が大雑把にしか読めない絵です。


TR-1300、VL-1300にVFO-40を組み合わせて、机の上に並べて楽しむという嗜好は、ミズホのピコ6にリニアアンプなどを専用ラックに取り付けて楽しむというものと同じ傾向なんでしょうね。40-30年前の中学生に戻った気分になります。