2015年9月12日土曜日

後年の紆余曲折(IC-502/202編)

だいたい、子供の頃に免許をとったいい大人がそうしているように、ヤフオクやハムフェアで昔欲しかった無線機を手に入れて、レストアして、壊して、というのを繰り返した。
いや、私はまだまだその流れの中から抜け出せていないのだが、ちょっとその流れを書いてみる。
ちょうどIC-502の話になっているのでこの機種から。


IC-502/IC-50L/IC-3PS/IC-SM2
IC-502
かつて使った個体はどこかに無くなってしまい、後年再びヤフオクで求める。
再び触ってみると、手元に無かった時期が長かったため、懐かしく感じた。

しかし、この機種は送受信周波数がだいたい一致していない。RITのセンターを決める基板の半固定ボリュームの位置を調整して、送信周波数を可変してトランシーブできるようにするのである。
隣に別の50MHzの無線機を置いて、そちらで「あー、わんつーわんつー」と送信して、502でゼロインする。このとき502のRITはセンターのクリックのある位置にする。 502でゼロインできたら、今度は502で「あー、わんつーわんつー」と送信して、隣の無線機でゼロインするように、502側のRITの基板の半固定ボリュームを調整用ドライバで操作する手順。

両方の無線機が同一の周波数で送受信しているかな?と判断し、半固定ボリュームに挿していた調整用ドライバを外すと、502の送信周波数が変わるのがご愛嬌で、外したときのズレを見込んで調整するのにちょっとした苦労がある。

そういえば、昔もこの調整をたまにやったよなあ、と思いながら「わんつーわんつー」とやっていると「うるさい」と苦情が入るのは世の常。

そんなこんなで調整が終わる。502単体で使える状態になると、当時使っていたIC-50L(10Wリニアアンプ)、IC-SM2(コンデンサマイク)や、 当時は持っていなかったIC-3PS(スタンドとスピーカー付きの安定化電源)が欲しくなる。そして探し回って、画像のとおりそろえるのである。


IC-202。マイクはトリオMC-30を接続
で、実際にこれでQSOをすると、
周波数は読めない(わかっていた)、
VFOは不安定…ある程度の暖機を行うとVFOが動くのは改善されるのだが、いかんせん周波数を読めないのはつらい(わかっていた)、
「すぽんっ!」で始まる送信音はあまりきれいではない(わかっていた)、
IC-SM2を使っても送信音は良くない(わかっていた)、
などなど、当時の不満を思い出して、それを存分に味わった。


IC-202はVXOだからどうなんだろうと、手に入れて再調整して使ってみた。ところがこのVXOは200KHzと可変範囲が広いためか、周波数安定度とチューニングのクリチカルさは502と変わらなかった。
それらを一つ一つ追体験して卒業、売却と相成りました。

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