2015年9月14日月曜日

後年の紆余曲折(番外・TR-50編)

今日は番外編。
TR-50
この機種を初めて見たのは80年代に入ってからの友人宅。
見慣れないシルバーの筐体に緑色に照らされたデジタル液晶表示だった。
当時、私は430MHzFMでラグチュー…

(余談)細かい話をすると長くなるのだが、80年代の初頭にゆっくりとラグチューをするには、飛ぶけれども混雑を極める144MHzではなく、430MHzに逃れるのが常道で、50MHzで知り合った友人たちがこぞって430MHzFMへ。
なぜ50MHzのFMで、とならなかったのかは、おそらく彼らが運転免許を取るお年頃になっていき、車でやるならアンテナが短く小さく済み、しかも空いている430MHz帯が合理的だったということだろう。
また、430においては、ワイドFMからナローFMに移行するのが50MHzや144MHzに比べて数年遅く、ちょうどこのころ430MHzもナロー化する前後で、ワイドFM機が安く売られていたのもあった。

(続余談)これもまた長くなる話だが、アイコムからIC-3Nが発売された前後においても、まだ販売店では福山MULTI-400Sや八重洲FT-720Uなどのワイド機が安売りされていた。
もちろん、近い将来のナロー化のためにフィルタ交換やデビエーション調整をすることを前提としているのだが、バンドが空いているので、438MHz台にワイド機で出ていても、そうシビアな問題にはならなかった。一時期は、回りが皆、安いMULTI-400Sばっかりだったこともあった。
その2年後くらいには、430MHzも混み始めて、上下20KHzで出られるとワイド機では被ってしまうので、ナロー機を買わないとね、という状況になっていった。

TR-50/VB-50
本編続き…430MHzFMでラグチューをするために、トリオからケンウッドに社名変更をする頃に売られたTM-401を買った頃なのだが、このデザインと似たような、でもTR-2300の大きさで、アンテナが無骨に左側に付いていて、と奇妙な印象を抱いた筐体を友人宅で見て気になったものだった。
しかし、TR-50は1240から1300MHzまで出られる(友人が持っていたのはバンド下側20MHzが削られる前の仕様、後日私が入手したのは1260-1300の現在のバンドプランの仕様だった。)のは良いのだが、1Wしか出ずに、しかもハンディ機なのに9万円くらいしたので、自分で買おうとするには現実感が無かった。

2005年あたりか、1200MHzFMでラグチューをしようよ、と思っていた頃に中古でそろえたが、今、私のラインナップの中で最前線で活躍している(おおげさ)のTM-833Sよりも送信音声が良く、コストダウンを図っていない良さがあったと思う。
何台か使っては壊してということを繰り返して、今年に最後の筐体を売却して、卒業と相成りました。

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