2025年9月17日水曜日

AnyTone AT-D168UV(その3、弄り始めていろいろ気づく)

この無線機の場合、国産機とは違って、取説を読みつつ適当に操作しているうちに慣れるということはなくて、設定プログラム(CPS)で設定ファイル(コードプラグ)を編集して、これを本体に送って操作を確認することの繰り返しで、使いながら自分の好みの設定にしていくことが必要です。

国産機の場合は設定プログラムから本体にファイル送信するというプロセスを経ずに、取説を読みながらメニューに入って設定を動かして済ませますが、これが一段階加わっているので面倒といえば面倒です。 


ファームウェアのおはなし

設定ファイル(コードプラグ)を作ったその後の試行錯誤の一つが、ファームウェアの更新でした。購入時点で入っていたファームウェアはV1.05だと思います(後述)。AnyToneのダウンロードページには6月に更新されたV1.07に関係するファイル群があります。

画像は圧縮されたファイルに含まれるフォルダなどのファイル類です。ファームウェアを始め、設定プログラム(CPS)のV1.07のものなどが含まれています。これを使って設定を始めたわけです。ある程度設定が詰まってきたところで、おや、V1.07のファームウェアがあるじゃないですか、と気づいてしまいました。気づいたらやってしまうわけです。

更新後、新しくなってうれしいと思っていたら、どうもスピーカーマイクから出てくる音が小さくなったような気がしてなりません。ボリュームを最大にした際には、音が割れるくらいの大音量になったはずなんですが、デジピータによってアナウンスの音がまちまちなので、大きくしたいときにならなくなっちゃったということで、AnyTone公式のダウンロードページにあるV1.05のファームウェアに再更新しました。なので、元々ファームウェアのどの版が入っていたのかわからないまま、V1.07に更新し、V1.05に戻したというのが私の個体の状況です。無事、音が再び大きくなりました。

※音の大小の件、後日の検証では1.07でもそんなに小さくは感じなかったです。でも、最初の経験を信じて1.05で使い続けています。 その後1.07に更新しました。設定プログラム(CPS)1.07で新規にファイルを作成すると、音量のパラメータが小さく出るようになっていて、ここをいじらずに本体に転送して戸惑ったというのが真相でした。

元々のファームウェアのときも、V1.07にしたときも、V1.05に戻した後も、設定プログラム(CPS)の版は最初にダウンロードしたV1.07で設定して、無線機に転送した設定ファイル(コードプラグ)もV1.07のものです。設定プログラムV1.07で設定した設定ファイルは、古い版のファームウェアの無線機本体から設定ファイルを設定プログラムに引っ張ったり戻したりとやっていますが、今のところは不具合は無さそうです。

もう一つ、PFキーの割り当ては、

〇PF1を短く押すと、VFOモードとZone(取説ではVFOとメモリと表記してますが、メモリ群としてのZoneを指すのが正しいです)の切り替え
〇PF1を2秒長押しでAバンドとBバンドの切り替え
〇PF2を長押し(実はほんとは短く押す設定で、長押しを未設定にしている。こうすることにより、PF2キーをとりあえず押し続けるとスケルチが開くということに)するとスケルチが開く 

設定にしています。

上の画像ではPF2の長押し設定が1も2もグレイアウトしていて、無線機のファームウェアがV1.05(かも)だからできないのかと思っていたんですね、ところが、V1.07にしても変わらないので、音量問題もあって1.05に戻したんですが、これは、ファームウェアは関係なく、PFキーの短押しに「Monitor」、スケルチオープンを選ぶと長押し設定部分がグレイアウトするのが仕様のようです。確かに、スケルチを開けるために押すキーですから、黙ってても長押しになるし、短く押したときの挙動と長く押したときの挙動が変わるのは変ですよね。なので、 スケルチオープンを割り当てる場合に限って、長押しを設定できなくしちゃった、というところなんだと思います。

 

デジタルコンタクトリストのおはなし 

Digital Contact Listって無線機にインストールする必要があるのかしら。これって、RadioIDに登録したユーザのデータで、IDとコールサインと氏名と大雑把なQTHが入っていて、27万件もレコードがあるんですけど、無線機から送信時にRadioIDとコールサインを混ぜて送信するんだから、それだけでよいのではないかと思います。一度やったみたんですが、PCで設定ファイル(コードプラグ)に27万件ものデータを流し込むとデータ量が増えて、PCと無線機との通信が長くなるんですよ。

無線機の中で表示中の相手のRadioIDと無線機に入れたリストと、リアルに照合していないんじゃないかと想像していました。どのみちIDの詐称はできちゃうし。とはいえ、無線機への転送時にリストを含めるか否かの選択があるから、「含めない」とチェックマークを外せば良いのか。

含めないと転送データはFDDに余裕で入るくらいの数百kBになります。27万件のIDデータを含めたら10MBにもなって、転送が終わるまで時間がかかるようになりました。なので一度だけやってやめちゃったんですけどね。一度転送したら無線機側の領域を10MB食ったままなんだろうから、これも消去してみました。

その方法は、設定ファイル(コードプラグ)を設定プログラム(CPS)で開いて、コンタクトリストをcsvで見出し行だけの0件で作ったのをImportして、これを「含めて」無線機に転送すれば消せるかな?と思ってやってみました。これだと転送時間は「含めない」並みに終わりました。

無線機から設定ファイルを設定プログラムに取り込むと、無線機の設定状態が27万件の有無を含めて設定プログラムで表示される、と仮定すると、取り込んだ際に0件になっているので、消去されているものと考えて良いです。この方法で消えたことは検証できました。 

ちなみに、次項でダウンロードしてもらえるようにしている設定ファイル(コードプラグ)に含まれるデジタルコンタクトリストは0件です。「含める」にチェックマークを入れて転送しても、転送時間は短く済むはずです。

もう一度検証してみたところ、やはり上の方法で一度無線機に転送したデジタルコンタクトリストを消すことはできました。消した後に無線機をつけていたら、DMRの信号入感時にRadioIDの数字しか表示されず、コールサインと名前はありませんでした。無線機の中のデジタルコンタクトリストと照合してたんですね。

というわけで、やはりデジタルコンタクトリストは必要でした。ただし、無線機に設定ファイル(コードプラグ)を転送する際には、必要なとき以外はデジタルコンタクトリストを「含まない」で送信することにより、設定した内容だけを転送できるので転送の時間が短くて済みます。 

 

スタンバイPUのおはなし

DMRの自分の信号をモニタする手段がないので検証していないのですが、アナログF3Eモードのときには送信終了時に「プ」と音が出ます。スタンバイPUです。プの音は低めで悪くはないのですが、アナログで送信する際には必ずプと入るので、AT-D168UVユーザとバレます。いたずらしなければそんなことを気にする必要はないのですが、ちょっと送信してみたいときってあるじゃないですか、そんなとき必ず「プ」だとちょっと気になります。ファームウェアV1.05だからなのかなと1.07に更新して確かめてみたのですが、やはりプは出ます。なので、1.05に戻して気にしないことにしました。

 

続きます。 

2025年9月14日日曜日

AnyTone AT-D168UV(その2、無線機が手元に来ました。)

えらく理屈っぽいマクラでした。と、いうことが前提にあるとして、やっとトランシーバのおはなしです。

国内ベンダーでは諸々の配慮で、DMRのトランシーバは発売されていません。アイコムや、デジタルではD-Starに舵を切ったケンウッドからの発売はないでしょうし、C4FMの普及を狙う八重洲からも出ないでしょう。アルインコからは他社からのOEM供給で日本以外の市場ではアルインコブランドのDMRトランシーバが販売されていますが、日本国内では諸々の配慮なんでしょうか、未発売の状態です。 

webで先達諸氏がDMRの話を書かれています。海外の通販サイトでも安価なDMRトランシーバが販売されていて興味を誘います。eBayでも見かけるのですが、為替の関係でeBay経由の購入は今はあまり面白くないので、それ以外の販路で検討することになります。今回は近隣国の大手販売モールサイトから購入しました。住所氏名などは仕方ないですが、クレジットカード情報を販売サイトに登録するのは怖いので、私の場合はPayPalでの支払いを選択しています。初めてのモールなのでちゃんと届くのか心配でしたが、注文から5営業日で届きました。 

で、来たのはAnyTone AT-D168UVです。現在はJARDの保証リストに載っているので、保証を受けられるので選びました。手間は少ないに越したことないですし。

新たにわかった話なのですが、工事設計には

〇144MHz帯と430MHz帯それぞれ、

〇F2D(その他の周波数変調、リアクタンス変調)

〇F3E(その他の周波数変調、リアクタンス変調)

〇F7W(四値周波数偏移変調)の3モードを書いて、

〇終段は HTL7G06S011P×1、電圧7.2V、出力5W

と書いて 保証書が出ることがわかりました。この機種はJARD保証リストに載っているので系統図は不要ですが、送信周波数逸脱防止にかかる誓約書の提出は必要です。 

VFOモードでアナログFMの周波数を表示中
 
先達の諸氏が書かれているDMRに関する記事を読みつつも、DMRの通信方式の話とトランシーバの設定の話を切り分けて理解することができず、届く前も届いた後もモヤモヤしていたのですが、ようやく整理できつつある状況です。その内容を書いていきます。
DMRの無線機って、DMRとはという概念の理解と、無線機の使い方を理解するまでの敷居が少し高く、安いし楽しそうと無線機を手に入れて、そのあと無線機を前に腕組みして途方に暮れるというパターンがありそうです。

この無線機はメモリチャンネル(取説上ではチャンネルという表記です)が4000chあります。それとは別にVFOのモード、画面の上側がAバンド、画面の下側がBバンドという表記ですが、これをそれぞれ設定できます。
逆にいうと、国内ベンダーの無線機は、すでにお仕着せの設定が終わっているので操作が限定というか簡単になっていますが、そういうことはなく、仕様上の周波数帯めいっぱいの送受信が可能になっているのと、4000chのメモリチャンネルが空っぽになって準備されているだけで、PCにインストールした設定プログラム(この世界ではCPSと呼称しています)から設定ファイル(この世界ではコードプラグと呼称しています)を自分用にカスタマイズ編集して、それを無線機に送って反映させるという手順が必要になります。無線機本体だけでもある程度は設定できますが、PCから設定プログラムを使って編集した設定ファイルを無線機に転送する方法で行ったほうが楽です。 
今回購入のAT-D168UVは、144及び430MHz帯ともに送信範囲は日本のアマチュアバンド向けになっていました。最低限の設定だけであっても、周波数ステップを10kHz又は20kHzにしたり、占有周波数帯幅は仕様の中から12.5kHz幅を選ぶ必要はあります。
プログラムはAnyToneの公式からダウンロードできます。今は「D168UV V1.07 official release 250614」というのが最新のようです。

【プログラムのダウンロードからPCへのインストール、設定プログラムの起動や無線機との接続などは、本題ではないので省略します。】 
 
それとは別に、RadioIDの登録が必要です。これはDMRユーザのコールサインや氏名やQTHを登録しておくもので、送信時にはRadioIDを送出して、自分がだれかを表示する必要があります。事前に登録して、トランシーバ設定時に設定する必要があります。設定しなくても使えないことはないと思いますが、したほうが楽しそうです。 
 
無線機に戻ります。まずはアナログVFOの設定をしなくちゃということで、
〇Aバンド、430MHzはアナログFMで10kHzステップで設定、初期は433.00で起動すること
〇Bバンド、144MHzもアナログFMで10kHzステップで設定、初期は145.00で起動すること
で設定しています。 
次にアナログレピータを使いたいなということで、アナログレピータの周波数を全部メモリに入れました。こんな感じで一件一件入れています。手間ですね。慣れたらcsvファイルで取り込めるので、そっちのほうが楽です。各レコード(各メモリチャンネル)のパラメータは同じところも多いので、設定プログラムをがんばって操作するよりも、csvの行のコピーのほうが効率的です。
 
 
439.98の88.5Hzと77Hzの情報を入れたところで、アナログレピータのメモリチャンネル数は57(うろ覚え)になりました。で、この57チャンネルをひとまとめにして、一つのZoneにします。個別のメモリレコードよりも一階層上の概念にゾーンというものがあると理解してください。Zoneには名前を付けられます。私は「Repeaters」と名前を付けました。
 
ちなみに、メモリチャンネル一つずつに、送受信周波数や出力などの情報を入力します。周波数だけのテーブルがあって、細かい設定は無線機側でやるのではないところが慣れないポイントですね。無線機側だけの操作でできなくはないですが、そのためのスイッチが露出していないのでメニューの階層深いところでの操作になります。
 
同じように、DMRで使われていそうな周波数、デジピータで使われている周波数(DMRデジピーターリスト)もメモリして、それらを「144DMRs」、「430DMRs」(その後144と430をまとめて1つの「DMR CHs」という名前のZoneにまとめました)という名前のZoneにまとめています。下の画像は、設定プログラムで無線機にデータを転送した後で、作った3つのZoneを表示させている例です。

それ以外に、この無線機にはFM放送を受信する機能があります。設定プログラムから、近隣の局の周波数を入れておけば、無線機側にデータを転送した後に聴くことができます。でも、FM放送の受信機能の起動はメニューの階層深いところにあるので、面倒で使わないというのが実際のところです。

いじり始めると、機能的にこうなっていると良いなというポイントがあります。無線機本体の左側、PTTボタンの下に2つPFキーがあるのですが、この2つに機能を割り当てられるようになっています。私の場合は設定プログラムで以下のように設定しています。
 
〇PF1を短く押すと、VFOモードとZone(取説ではVFOとメモリと表記してますが、メモリ群としてのZoneを指すのが正しいです)の切り替え
〇PF1を2秒長押しでAバンドとBバンドの切り替え
〇PF2を長押しするとスケルチが開く

このほか、本日までに考え付いたことを書いてみますと、
今、VFOモードは430と144のアナログFMに設定しています。例えば、DMRで433.30でCQを出して、適当に近くの周波数に移るというシチュエーションを考えてみると、DMRで出ても良い周波数をバンドプラン分めいっぱい延々メモリして、それをZoneにまとめて、Zoneを切り替えて使うという方法が思いつきます。でも、一件一件メモリ登録という作業があるので面倒だなと思って躊躇していました。
が、その後、がんばりました。DMRで433MHz台などでQSOする際に楽なようにZoneを作りました。
作ったのは、144MHz用、431-3MHz用、438MHz用です。それぞれ出てよい場所を10kHzセパレーションにしています。行数(結果としてメモリチャンネル数になります)が多いので、さすがにcsvファイルで編集しています。
431-3MHz台と8MHz台の二つに分かれた理由は、Zoneとしてまとめられるメモリチャンネルの数が250chまでと制限があるので、仕方なくです。
この時点で作ったZoneは6つ(その後5つにまとめてます)なりました。
※このあたりは本項を書いたころの古い内容になります。 
 
 
上に書いたように、うちの個体はPF1キー短押しでVFOモードとZone(取説や設定上はVFOとメモリの切り替えとあります。でも、メモリとはZoneを指します。)の切り替えができるように設定しています。で、Zoneを表示させているときは↑↓キーで6つ(なので5つ)のZoneを順次切り替えられるのがわかりました。これ、意外と便利です。メニューから潜ってわざわざZoneの切り替えをするのではなく、見えるボタンを上下すれば切り替えられます。
 
まずは無線機を購入して、スイッチを入れてみて、とりあえずはアナログFMの運用はできるようにしたいということで、VFOモードを144と430それぞれ10kHzステップで出られるよういして、レピータの周波数を入れて、その次にDMRで使われている周波数を入れて、という手順ですこしずつ覚えていく過程を書きました。この内容は今の設定ファイルの中身に比べると少し古いのですが、そうやって理解したんだなと軽く読んでいただければと思います。
参考にしていただくためにダウンロードできるようにしている設定ファイル(コードプラグ)の最新の内容は後のページに書いています。 

続きます。

AnyTone AT-D168UV(その1、DMRのさわり)

AnyTone AT-D168UVはDMRトランシーバです。 にゃん氏がポチったのを知り、面白そうだと追いかけてみました。

 

【ここから本項はDMRとはというおはなしになります。無線機をいじりはじめて理解した内容を書いてみました。】

導入経緯がよくわからなくJARLのデジタルレピータを独占しているD-Starや、それに対抗しつつも不遇の八重洲のC4FMとも違う、業務機用途から普及してきたデジタル通信の方式です。DMRの電波形式はF7Wで、他のデジタルの電話と同じです。広帯域の電話と全電波形式のところに出られます。国内のデジタルのレピータは特定の方式しかないので、DMRのレピータはありません。シンプレックスでやりとりするか、デジピータがVoIPの周波数帯に開設されているので、それを利用するということになります。

DMRというデジタルの通信方式とは、というところは

アマチュア無線のデジタル化 第2回 デジタルの通信方式FDMAとTDMAについて

あたりを読んだほうがわかりやすいと思います。でも、この記事はFDMA、D-Starが優位であるように書いてありますね。D-StarはIC-9700に実装されてますけど、信号が強くても音質がイマイチなので、私はあまり好きではありません。

上のリンクよりも、後で見つけたこっちのほうが中立的な書かれ方をしてます。ついでにCDMAとの比較もあります。こちらのほうが参考になると思います。

多元接続FDMA/TDMA/CDMA―無線通信における周波数帯域幅の有効利用(1) 

で、DMRと呼ばれているのは、TDMA方式であること、送信するとほぼ同時にタイムシェア(以下ではタイムスロットという表現をします)で受信もできるので、 一つの周波数でレピータのような機能が実現することを理解できれば良いと思います。また、DMRの音質は「デジタルにしては」悪くないと思います。

そもそもDMRって何の略なんでしょう、昨夜初めて知りました。
Digital Mobile Radioだそうな。ずいぶん一般的な名前だから、TDMAのこの方式を進める機関?団体?が早い者勝ち的に先に使った名前なんでしょうね。FDMAだって、CDMAだってデジタルだし、移動して通信できるもんね。
 

 

このTDMAのタイムスロットの機能を使ったのがDMRのデジピータです。29MHzFMのアナログのデジピータは、自分がしゃべったのをデジピータが録音、それをデジピータが再生して送信、交信相手がそれを聴くという手順です。次に他局がしゃべったのをデジピータが録音、それをデジピータが再生・送信したのを自分が聴いてという繰り返しです。DMRのデジピータは、このようにオウム返しではなく、レピータのようにほぼリアルタイムで自分の信号が第三者に中継されます。「ほぼ」としたのはデジタルのエンコードとデコードの分だと思うのですが、その分は遅く感じます。

その上で、DMRで通信する際の必要な要素が3つあること、その3つはデジタルの復号キーで、「トークグループ」「タイムスロット」「カラーコード」というものがあって、これの送信側と受信側の設定が一致しないと復号できないので通話にならないことになります。少し乱暴な解説になりますが、おおむねこんな感じで理解しておけばよいと思います。私自身もそうですし。

その3つの復号キーですが、こんな感じです。

トークグループはキーの桁数は多く取れます。簡単に誰でもわかりやすくするために数字1桁で使う例があります。というか、国内でそのへんの人とQSOをするなら「1」で良いです。

タイムスロットは通常数字一桁で1か2を使います。TDMAの時間の2分割を指しているんだと思います。これも通常1を使います。シンプレックスのとき、同じ周波数で3つの復号キーが一致している2つのグループがあるとします。そのままだと混信するわけですが、一方のグループがタイムスロットを2にすれば、TDMAの時分割の機能で同一周波数に2つのグループが共存できます。他方のグループはQSOは聴こえない(確かめてませんが)んでしょうね。おおむね「1」で良いと思います。

カラーコードも数字一桁です。1か2でしょうか、国内デジピータで3を使っている例がありますが、レアです。 これも1を使うのが無難でしょう。想像ですが、「トークグループ」「タイムスロット」が主要な復号キーで、それに加えて予備的に「カラーコード」というパラメータを加えたのかなと思っています。カラーコードといっても色を指定するわけではないのはちょっと残念です。 これもおおむね「1」で良いと思います。

この部分、めんどくさいですけど、もうちょっと続けます。

「トークグループ」と「カラーコード」は復号キーで、この二つが送信側と受信側が一致しないと復号できません。「タイムスロット」も復号キーの一つと考えられますが、これの目的はTDMAの時分割機能を使うためのパラメータで、同一周波数で共存させるためのもの、ということだと思います。

例を挙げると、同じ周波数に都内と神奈川でそれぞれQSOしている集団がいるとします。双方タイムスロットが同じ1だとして、トークグループとカラーコードがそれぞれ別だとすると、お互いに復号(復調と同じだと思ってよいでしょう)はできないですが、一方が他方の信号がある?と感じはする、他方の信号が原因で自分の仲間の誰かの信号が受信しずらい・できないという状況にあるとします。そのときに、都内の集団が「混信があるっぽいからタイムスロットを2に変更しようよ」と仲間に呼びかけ、都内の局だけはタイムスロット2に変更すると、そのあとはTDMAの機能で、タイムスロット1の時間帯は神奈川の局が、タイムスロット2の時間帯は都内の局が使うことにより、同一周波数で共存できる、というものだと想像しています。

タイムスロット1とタイムスロット2の切り替えの時間はごく短時間で、自分や仲間の信号がタイムシェアリングしているとは意識しなくて済むくらいのものなのでしょう。実際にDMRの信号をFMで聴いてみると「バババババババ」と間欠的な音に聞こえます。他のデジタル方式みたいに「バーーーーーーーー」と連続した音ではありません。このあたりが時分割、TDMAということなのでしょう。全部想像ですが。 (関西弁で「知らんけど」と同じ締めです。)

 

余談も余談なのですが、

TDMAの時分割の話で、タイムスロットを使い分けて同一周波数で複数のQSO集団が共存できるというのは理屈としてわかるんですけど、
送信と受信を同じ周波数でやっているデジピータってどうやってるんでしょうね。デジピータ側は全二重通信でタイムスロット1とタイムスロット2を同時使用しているんだろうな。でも、そうするとハンディ側はタイムスロット1で聴いているからタイムスロット2の部分は聴こえないはず…

という疑問をもっていたんですが、AT-D168UVのメニューを触っていたら、チャンネル設定の中にDMRモード設定というのがあって、「Repeater」が選ばれています。DMR時はシンプレックスでしか使っていないのに、これで良いの?と取説を見てみると、「Repeater」選択時にはレピータやホットスポット(デジピータも含まれますね)で同じスロットで送信と受信をするのを許すと書いてあります。

 
ということは、同じタイムスロットで、時分割を使って送信と受信をやるのか。
デジピータのときは、タイムスロット1と2を使って送信と受信を分けると思ってました。でも、自分の無線機はタイムスロット1で送信してるから、デジピータ側がタイムスロット2で返しても、ダウン側のタイムスロット2は自分の無線機では聴こえないはずで、何やら難しい仕組みがあるのかと思ってました。
そうじゃなくて、デジピータは、同じスロットで送信パケットと受信パケットを交互に送信と受信をしていたんですね。

整理すると、デジピータ経由でQSOするというのは、

(1)タイムスロット1で自分からデジピータにアップリンクの送信

(2)タイムスロット2は誰か(自分やデジピータやQSO相手以外)の時間

(3)タイムスロット1でデジピータからのダウンリンクで自分の中継音声をQSO相手に聴かせる

(4)タイムスロット2で誰かの時間

(5)再びタイムスロット1で自分のアップリンクの送信

ということの繰り返しなんですね。目から鱗です。TDMAえらいな。

シンプレックスのときは、タイムスロット1だけを使って、QSOする同士が、一方がデータを投げ、他方がそれを受け、他方が投げ、また一方が受けというやりとりだけで、デジピータやレピータが間に入りません。なので、相対的に考えると、シンプレックスはデジピータ経由の倍の速度でデータの送受信(というかQSOですね)が行われ、デジピータ経由のときは、間にデジピータの送受信が入るのでその半分の速度で自分とQSO相手の間のデータの送受信(というかQSO)が行われるということが考えられます。

 

続きます。 

2025年8月31日日曜日

MULTI PalmsizerⅡであります。(その3)

というわけで宿題が残りました。

〇マイクジャックの外部マイク用の配線と、スピーカの内部と外部の切り替え部分の精査

なんで精査かというと、電池を押し込んだりいろいろやっているうちに、あそこやここのリード線の半田付けが取れて内部スピーカから音が出ない!なんてことに。電池の押し込みと音の復旧のために切り替えスイッチの半田を外したりして、もう一度リード線の一本一本を確認する羽目になっています。作業の前に画像をとっておけば良いのに、簡単に終わるとナメるとこうなるという典型例です。

ロジック的には難しくなく、本体スピーカに行っている配線を外部と切り替えるようにスイッチを使うこと、PTTはあの線とあの線をショートなのでその旨配線をすれば良いし、そんなに大変じゃないと思うんですが、重たい腰を下ろす前に一気にやる必要があります。 

本体内蔵のスピーカ(兼マイク)から分岐させて、スピーカと、あの線とあの線からPTTを取り出してテストしてみると、音も出て、送信する際にはスピーカからも変調がかかるので、これでOKということで終了。

〇スピーカの大きいスピーカーマイクの入手

今風のではなく、少し古い大きなスピーカのついているのを探しますかね。SMC-30あたりが良さそうな気がするので確保します。

(追記)確保しました。古いので、筐体もスピーカーマイクとしては大きめで、立派なスピーカが付いてます。受信音はまあまあ、送信音はそれなりです。

〇パネル取り付け用DCジャックの取付

前述のとおり、元々のマイクジャック用の穴を使ってDCジャックを外に出さないと外部電源で使えなくなるというか、電池の充電ができなくなるのでなんとかしないといけないのです。これは秋葉原に捜索の旅に行ってきました。マル信のDCジャックに良さそうなのがあったのでラジオデパートの門田無線で購入です。

また、作業中にスピーカの内外切り替えスイッチが壊れてしまったのですが、幸いにして別用途で同じようなスイッチを買ってきていて事なきを得ています。でも、ツマミ部分が短くて、取り付けた状態で操作しようとするとつまようじかボールペンが必要に…(※後からツマミの長いスイッチを手配して解決しました。(その2)のスイッチ部の画像はツマミが短いスイッチに置き換えた直後のものです。ツマミの先っぽが低くて見えにくいでしょ。)

見てくれに関してうまくリカバリできたと思います。元からこうなっていたに違いないと自分で思い込むことにして、とりあえずはひととおりの整備完了です。もちろん、DCジャックの配線は、なんでそうしたかよくわからないセンターマイナスから標準的なセンタープラスに変更しています。幸いにして完全にジャックの端子が浮いているので、プラスとマイナスをひっくり返して配線するだけで済みました。下の画像、こちらから見て右側面下側の白いところは「このジャックはセンタープラスだよ」と書いたラベルです。

というわけで、完成です。スピーカーマイクのコネクタが標準状態とは反対側から出ていますが、ご愛敬ということで。 

スピーカ部分のパンチ穴がかわいらしいPalmsizerⅡです。

MULTI PalmsizerⅡであります。(その2)

次の段階です。

この無線機を実用的に使うためには解決しないといけないポイントがあります。

〇純正の電池はニッカド。昭和53年モノなので、ヘタった結果、以前の所有者により廃棄されて付属していません。現物があれば電池の規格がわかるのですが、残念ながらカタログから想像するしかありません。

最初は23Aという小さな12V電池を並列で5つ繋いで1時間程度の運用ができるようにしました。とりあえず動けばよいということであればこれでも良いんですが、保証を受けて届出をしちゃったので、もうちょっとマトモな電池にしたいところです。

カタログ画像や本体の電池スペースの寸法を測りつついろんなサイトを見てみると、単三の2/3の長さの2/3AA電池という規格があるようです。このサイズでニッカドもあるんですが、ニッカドってメモリ効果ですぐにダメになるので、現代ならニッケル水素電池を使いたいですね。2/3AA規格でもニッケル水素電池を見つけることができました。

裸で入れるのは危険なので、バッテリー用の収縮チューブ(電池を包んでドライヤーで温めると縮んでそれっぽくなるんですね)で電池パック状にしてから入れることにします。
初めての電池パック加工だったので想定よりも大きくなってしまいました。無理やり押し込んでなんとかしました。次(は無いはず)はもうちょっと上手にできるかも。


〇外部マイク端子が現在の規格ではなく、互換のプラグを見つけられません。プラスチックの筐体に穴をあけて取り付けられているので、穴を広げて普通の4ピンマイクジャックにしても良いのですが、ダメ元で同じくらいのサイズの外周12mmの「航空コネクタ」というのを買ってみました。でも1mm大きくてこれも合わず。これは普通の4ピンプラグとの比較。

モンキーで挟んでいるのは、左が航空コネクタ、右がPalmsizerⅡに付いていたコネクタです。

仕方がないので外部マイクジャックの穴の拡張工事を行うことになりました。リーマーがあるので、この手はすいすいっとできます。プラスチックなので力も要らず。きれいにできたじゃんと悦に入っていると、ふと違和感が。

外部マイクジャックの穴と対照の位置に同じような大きさで丸くDCジャック用の穴が開いてるのですが、誤ってDCジャック用の穴を拡張(=破壊)してしまいました。マイクジャックの取付はできたものの、反対側の元々のマイクジャック用の穴ではDCジャックの位置決めができなくなってしまいました。接着剤で留めるのもどうかと思うので、11mm径よりも大きいパネル取り付け用のDCジャックを探さないといけなくなりました…

すでに破壊後の画像。航空コネクタのジャックを仮止めしているところに、本来はDCジャックがあるはずでした。 こうなったら両方の穴を拡張してなんとかするしかないです。

〇外部マイク端子に来ている4本の線がよくわかりません。回路図にもこのへん載っていないんです。回路図はPalmⅡのものにPLL部を書き加えただけのもののようで、PalmSizerⅡの実態と合っていないようです。

上のブロックダイヤグラムにはコンデンサマイクと思しきものとスピーカーマイク両方の絵が描いてありますが、下の定格には「内蔵スピーカー兼用マイク」とあります。

元々のマイクジャックの裏側に4本来ているということは、①マイク②PTT③アースとグランド④音声くらいのものだと思うんですけど、なんか違うんです。一部の線同士をショートさせると送信になるので、これがPTTとグランドなんだなというのはわかりますが、マイクのラインがよくわからないんですね。

また、この無線機には、スピーカの外部と内部の切り替えスイッチがわざわざついています。FT-207の例では、外部スピーカーマイクをつなげると、本体と外部と両方から音が出ていて、マイクについても両方から拾っていたような記憶が。

マイクとスピーカが共用(というかスピーカでしゃべる)という前提で考えると、スピーカの内部と外部の切り替えは、そのまま「マイクとスピーカ」の外部切り替えなんだろうなと思い始めました。
外部マイクに使うのは、普通のダイナミックマイクみたいに薄いフィルムが振動するのもではなく、少し強度のあるスピーカである必要があります。使っていないスピーカーマイクを流用するとして、これのマイク配線は使わず、スピーカ部分だけをマイクとスピーカとして使うように配線する必要がありそうです。

【追記】ダイナミックスピーカ兼用マイクですから、今回は航空コネクタに置き換えましたが、普通の4ピンメタルジャックに置き換えたとして、ピンアサインをそのまま、これまた貴重な金色っぽい変な色の福山のMULTI400Sなどのモービル用のダイナミックマイクを落札して繋ぐと、受信時にダイナミックマイクのフィルムを破いて壊すといったことが想像できます。なので、互換性を考えずに航空コネクタに置き換えてよかったんでしょうね。

たぶん、メーカー側も、その当時に福山のほかのマイクをつないで壊すことが考えられたので、4ピンマイクプラグが物理的に挿さらない、変なコネクタを使ったんだろうなと想像しています。

 

続きます。

MULTI PalmsizerⅡであります。(その1)

CQ誌1978年(昭和53年)9月号の広告です。福山電機から面白いハンディが出ました。

既存の2m水晶発振式ハンディ(手で持てるハンドヘルド機)であるマランツのC145に比べてかなり小さく、八重洲の水晶発振式のFT-202に比べても小さい、MULTI PalmⅡがまず出ました。この水晶発振式のPalmシリーズは、福山一流の無線機らしくない無骨ではない、かわいらしい(とはいえファンシーなものではありません)好感の持てるデザインでした。
無線機のデザインから少し離れた良さという意味ではマランツの機種も良いものがありますが、福山のデザインはまたこれとも違うんですね。マランツは繊細な良さ、福山はかわいらしい感じです。そのかわいらしさは、TS-600/700のデザインと通じるものがあると思います。

先行したPalmⅡの後、430MHz用のPalmⅣ(水晶発振6ch)とほぼ同時に出たPalmsizerⅡは、ハンドヘルドとしては初めてのPLL機です。同じ年にTR-2300がPLLで出ていますが、これはハンディと呼称しているものの肩掛けのポータブル機です。翌79年にハンドヘルドではFT-207がPLLで出てきますが、それに先んじての発売でした。

PalmsizerⅡは、PLLユニットを取り外してPalmⅡのフロントパネルに交換するとPalmⅡに変身することができます。PalmⅡは同じようにPLLユニットをつけるとPalmsizerⅡに変身できるという、面白いコンセプトです。
PalmⅡを設計した段階でそこまで目論んでいたのかは不明ですが、多チャンネルが進む2mでPalmⅡの6chの水晶発振は現実的じゃないですから、PLL化は視野に入れていたんでしょうけど、先行したPalmⅡの電源や送受信の基本部分は共用して、発振段にPLLを増設して合体ロボットのように変身とは面白いです。

今年、ようやくオークションで入手できました。ごくたまに出品されるのですが、見逃しているうちに終わっていることが多く、今回はうまくタイミングが合いました。CQ誌の広告で見てから何年ぶりかな、一度、ハムフェアで販売店ブースのジャンク500円の箱の中にあるのを見たことがあったのですが、動きそうな感じではなかったので見送って以来の現物を触ることになります。

わりときれいな個体で、回路図入りの取説もついていて、申請は楽にできそうです。スペアナを持っていないので、そのうちJARDで測ってみようかと、とりあえずは調整を。IC-9700という素晴らしいスペアナもどきがあるので、周波数や近接周波数のスプリアスを見ることができるのは時代のせいですね。

PLLの周波数は良さそうです。9700のスペクトラムスコープの真ん中で針が立ちます。出力は300mWくらいかな、もうちょっと出ると良いなとドライブやファイナル回りのトリマを回して500mWくらいになりました。これくらいなら見回せる範囲での連絡くらいなら使えるでしょう。プラスマイナス500kHzくらいのスパンでみると、ちょっとニョキニョキ針が生えています。これが規定値以下かどうかが焦点ですね。

うまくタイミングが合って、JARDの計測サービスをやる水木曜日に休めたので、さっそく行ってきました。無変調で測る帯域外(占有周波数対幅の外側でかつスプリアス領域の内側)領域、高調波や低調波のスプリアス領域ともに適合でした。出力は自宅のSX-1000で測るよりも出ていて700mWでした。これなら繰り上げして1Wと思い込んで良いでしょう。一応2mのBPFも探して持参したのですが、使わずに済みました。ニョキニョキも規定値以下ということでよかった。リニアは繋げませんね。

で、計測データをもらって、送信機追加の届出をして、免許的には使えることになりました。 

続きます) 

2025年8月24日日曜日

ハムフェア2025

2025年のハムフェアです。昨年から場所を有明GYM-EXに移して2度目になります。東京ビックサイトに比べて交通的には不便になりますが、これもだんだん慣れるんでしょう。

今年はUnidenが戻ってきました。70年代のほんの一時期ですが、輸出向けのCB機のノウハウを投入して、HF機と2mのモービル機で参入してきましたが、すぐに撤退していきました。アマチュア向けって商売としてはめんどくさそうですしね。


こちらはアンケートに答えてもらえたUniden名前入りキャップ。黒に黒の刺繍ってカッコいいじゃないですか。もらえたのがうれしくてかぶってみたのですが、私の頭が大きいのでちょっとサイズが合わないのが残念です。でもかぶるぞ。そのうち似合うようになると思います。

ユニデンの技術の方がいらっしゃったので、展示されているFCC規格の40ch機、ハンディ機とモービル機を国内アマチュア向けの10mトランシーバとして出せません?とお願いしてみました。彼らも企業ですから採算が取れないと難しいでしょうけれど、テスト的に出してくれないかなあ。

ユニデンブランドのピカピカした無線機で合法的に電波を出すなんて、なんか楽しくないですか? 一緒に技術の方に話をしたにゃん氏はハンディ機のほうが切り口として良いという提案をしていました。ユニデンのハンディ機も出来がよさそうですね。

出展したブースの数は去年よりも増えて、あと、感染症の流行にも慣れたんでしょうね、人出が多かったです。あまりにも混んでいるので、初日は早々に撤退、埼玉時代の友人と飲んでました。二日目は少しは空いているだろうということで、会場をゆっくり回って、お祭りを満喫して帰ってきました。

  
今年は、先日JARDで計測してきた(帯域外領域、スプリアス領域ともに現行基準に適合!)こいつを見せびらかせるご披露するつもりで会場に持ち込んだんですが、首から下げるとけっこう重たく感じるんですね。年齢のせいもあるんでしょうけど、TH-59なんかと比べるとやっぱり重たいです。でも、会場で144MHzを聴いていたのですが、430よりも空いていて、1200と同様に連絡用に使えそうだなという感触がありました。144は飛ぶので、パワーを絞っても届くので良いですね。
来年は本格的にこいつでやりますか!なんて思うんですが、電池の内蔵方法と外部マイクで悩む必要があります。このPalmSizerⅡの話は改めて書きたいと思います。