2022年1月24日月曜日

BCLラジオの季節の続きというか

 夏、BCLラジオが欲しかった季節 の続きです。続きの話というには少し内容がずれているのですが、そこはご容赦を。 その後思い出したことがあって、つらつらと書いてみます。

1978(昭和53)年11月23日木曜日(※1)、中波放送がそれまでの10kHzステップから9kHzステップに変更されました。

関東地方でも、

  • NHK第一は590kHzから594kHz(まだ川口送信所の頃)
  • NHK第二は690kHzから693kHz(同鳩ケ谷送信所)
  • FEN(現AFN)は810kHzのまま変わらず
  • TBSは950kHzから954kHz
  • 文化放送は1130kHzから1134kHz
  • ニッポン放送は1240kHzから1242kHz
  • ラジオ関東(現アールエフ・ラジオ日本)は1420kHzから1422kHz

と変わっています。

この少し前、TBSラジオのベリカードをもらったところ、周波数表記の下に「昭和53年11月23日から954kHzにかわります」と印字されていました。周波数変更前は、番組の合間に周波数が変わるよと繰り返し広報が行われていました。

11月22日の夜、ラジオをつけっぱなしで寝てしまい、早朝に目覚めたらラジオのチューニングがずれていることに気づきました。あ、そうだった、今日から周波数が変わるんだったっけと思い出し、ダイヤルを少しだけ左に回してチューニングを取り直したのを覚えています。

ICF-5900。これは近年再入手した個体。

当時、既に私のものとなっていたICF-5900は、中波放送をBFOを入れずに聴く限り(中波でBFOを入れるひとはいないと思いますが)は安定度が良く、意図的にダイヤルを動かさない限りはずれません。そんなことから、私が寝ぼけてずらしたり、安定度が悪かった故のチューニングずれではなく、局側が動いたんだなとすぐに思ったんですね。

この日、朝5時のID以降は試験放送で、9時から新しい周波数での本放送を行うといった編成だった記憶があります。 免許上、そういうことだったんでしょう。

5900のようにアナログダイヤルで選局する場合はたいした影響はないのですが、当時のカーラジオは一部の例外(※2)を除き、大部分が5局程度をプリセットする形式(※3)のもので、数kHzのずれを併せなおしてプリセット(チューニングツマミを回してチューニングをとって、プリセットツマミを引いて、押しなおして設定する)が必要でした。この手の準備は事前に済ませられず、ある日車に乗ってラジオを付けたら、全局チューニングがずれていて、プリセットし直すということがあちこちであったんでしょうね。

 

(※2)当時の我が家の車は、マツダのサバンナGSⅡで、このGSⅡというグレードは、ロータリーエンジンは安いほうの10Aタイプなものの、ラジオは中波だけでしたがモータードライブのオートチューニングタイプの豪華仕様で、チューニングボタンを押すと順方向にモーターでアナログチューナーが動き、強い局で停まって自動選局完了というすごい仕組みでした。

聴きたい局の送信所からみて強電界の範囲で動いている限りは便利なんですが、地方向けの家族ドライブをする際、夜になってから関東地方から離れてしまった場合には、電離層反射でTBSの混信がひどくなってきたのでニッポン放送に移ってみようと思っても、他の地方や国の強い局に埋もれてしまい、チューニングしようにもボタンを押しちゃすぐに停まりの連続で、手動で局を探さないといけないという事態になりました。それこそ意図せず車内BCLの開始になります。そういうときには(※3)のプリセット方式のラジオのほうが良いなと思ったものです。 

90年代80年代も後半に入ってからは、カーラジオでも周波数が読めるシンセサイザのチューナーになったので、便利になったもんだなあと思ったものです。

 

(※1)JL1はいつから割り当てが始まり、終わったのか。 に書きましたが、私の局免許がきたのはこの数日後のことだったんですね。こんなイベントがあったりしたので、無線の免許は早くこないのかみたいな話は忘れていたような気がします。


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